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紫雲山登頂と石清尾八幡宮:Because it's there.

ダミアン少年

 6月6日は、映画「オーメン」における悪魔の子ダミアンの誕生日として有名です。なんともう45年前の作品か。正確には午前6時生まれで、頭に「666」のアザがあるのですが、これは新約聖書内の「ヨハネの黙示録」で「獣の数字」とされる数字ですね。

梅雨の緑 

 梅雨時の緑はどんどん濃くなっていく印象ですね。「言の葉の庭」を思い出します。今はまだそれほど暑くなくていいのですが、そのうちどんどん暑くなっていくんでしょうね。

ジョージ・マロリー

 というわけで、暑くなりすぎないうちにと、紫雲山に登ってみました。なぜ登るのか?と問われれば、そこにあるからだ(Because it's there.)とジョージ・マロリーを気取ってしまうわけですが、何とかと煙は高いところに上りたがるという方が近いかも知れません。

栗林公園と紫雲山

 特別名勝・栗林公園の重要な借景となっている紫雲山は稲荷山(166メートル)と室山(199.8メートル)の二つの峰から構成されている山塊ですが、石清尾(いわせお)山塊の一部でもあります。石清尾山塊は、紫雲山の他、同山の西にある石清尾山(232.4メートル)、南西にある浄願寺山(239.5メートル)から構成されていて、全域に古墳時代前期~後期にわたる120基を超す積石塚と盛土墳が分布しています。

石清尾山塊

 上記4つの峰を四天王とするならば、高さ的な意味で四天王最弱は166メートルしかない稲荷山でしょう。ということで稲荷山に登ります。稲荷山の名称は、麓になる中野稲荷神社から来ていると思われますが、この神社は18世紀創建ということでそんなに古くないので、それ以前は別の名前があったんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょうか。

中野稲荷神社

 前回は山裾を廻ったのですが、今回は登山。前回は左に進んだ神社境内の分かれ道を、今度は右に進みます。前とあんまり変わらない景色のようにも思えますが、やはり道は上り坂。

序盤の登り

 つづら折りの道もあるのですが、そんなに高い山ではないせいか、ショートカットの直線路もあります。なぜか思い出した「おだやかな道とイバラの道の二通りの道があるとすればイバラの道を進め」というキン肉王家三つの心得の一つを胸に、直線路を行ってみます。低い山とはいえ、流石に息が切れます。
 
中盤の登り

 中高生の運動部がトレーニングするのにいいんじゃないかと思いながら喘ぎつつ登り切り、稲荷山の頂上に。何の表示もないのでちょっと心許ないのですが、周囲で一番高い場所なのでここでいいんでしょう。さすが低山、緑に溢れています。

稲荷山頂上部

 ここから南に向かって室山方面に向かいます。尾根伝いの道は快適ですね。それはいいのですが、木々に遮られて風景は見えません。海の方が見えたら良かったのですが。まあ下から見た稲荷山も木々で覆われて人の姿など見えないので仕方ないかも知れませんね。

稲荷山から東を見る

 ちょっと木が途切れた部分から東の方が見えました。向こうに見えるのは徳島との県境になっている讃岐山脈でしょうか。

稲荷山姫塚

 そして到着したのが稲荷山姫塚。4世紀後半築造で、積石で築かれた全長約58mの前方後円墳だそうですが、ぱっと見なんだか良く判りません。石は山中にごろごろあるので、それを使ったんでしょうか。これらの石のおかげで風化に抵抗できて山として残ったのか。

小鳥の泉

 「小鳥の泉」というのがあるはずなのですが…もしかしてこれ?ここを真っ直ぐ南に向かえば室山のはずですが、前回山裾ながら室山には向かっていたので、二回続けてというのも面白くないので、西に向かいます。西には石清尾山がありますが、そこまで向かうのはちょっと遠いので、紫雲山山腹から石清尾山にかけて広がる緩斜面、通称「峰山」と呼ばれるあたりでお茶を濁しましょう。

紫雲の広場

 しばらく歩くと「紫雲の広場」に向かう標識。「冒険の森」というのもあるようですが矢印が折れています。

降り道

 ここから段々下り道に。登りは息が切れて疲れますが、降りは膝にきます。別のルートを辿れば峰山へどんどん続いたのでしょうが、疲れたのとスズメバチが恐い(クマバチかも知れないけど、頭上でブンブンいう)のでそのまま降りてしまいます。

栗林トンネル

 車道に出ました。ここを頻繁に車が通るので、せっかくの奥山散策の雰囲気をしばしばぶち壊されるのですが、中心部の山塊なんで仕方ないですね。その先には栗林トンネルが。歩道があるようなのでトンネルをくぐって北に向かいます。

百舌坂

 トンネルの先は百舌坂。目の前にあるのは稲荷山です。緩やかに降っていきますが、左手になにやら緑の屋根のゆかしい建物が見えてきました。

石清尾八幡宮遠景

 これが石清尾八幡宮。石清尾山塊や石清尾山の名前の由来になっている神社ですね。せっかくなので行ってみましょう。百舌坂を下りて八幡通りを西に進むと一直線でした。

石清尾八幡宮鳥居

 石清尾八幡宮は高松の総鎮守で、平安時代の国司が京都の石清水八幡宮の分霊を亀ノ尾山上に祭ったという由緒があるそうです。それで石清水と亀ノ尾の名を併せて石清尾八幡宮と称したと。八幡大神が石清尾山の山頂に現れたという言い伝えもあります。

石清尾拝殿 

 下拝殿。上拝殿や本殿にはただの観光客は入れないようです。ちょうど結婚式があったようで、和装の花嫁さんがいました。今でも和装を選択する人がいるんですね。もちろん好き好きですが。

蜂穴神社

 境内右手に道が続いていて、その先には蜂穴神社がありました。南北朝時代に北朝側についた細川頼之が伊予の河野氏と戦ったおり、神夢を見て戦に勝利したということで、伊予三島大明神を祭ったと言われております。細川頼之は四国を平定し、室町幕府三代将軍義満を補佐する管領となりました。

髪綬神祠

 側には髪授神祠というものがあります。昭和31(1956)年に香川県理容生活衛生同業組合有志によって建立された新しい神社です。髪に関わる飽昨能宇斯神と、理容業の開祖である藤原正之公の二柱を合祀しており、薄毛や白髪の防止、体毛の発育などの御利益があるとか。

昔の石清尾八幡宮境内図

 さらに奥に石清尾八幡宮社叢という鬱蒼とした森が広がっています。なにしろ山の麓なので緑は豊か。道をどんどん進んでみたらケアハウスに辿り着いてしまいました。それ以上行って石清尾山に登るつもりはないので、今回はここで引き返しましょう。
 
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