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2020年秋季アニメの感想(その2):神達に拾われた男/ゴールデンカムイ第三期/魔王城でおやすみ

年の瀬の夕日

 明日出勤すればいよいよ正月休み。今年一番ブルーじゃない月曜日かも知れません。要領のいい人はさくっと有給とって9連休にしているかも知れませんが、なにしろ猖獗を極める新型コロナ禍のまっただ中。帰省しようにも「帰ってくるな」と言われている人も多いのでは。このまま行くとヒキニートだけが生き残った残念な新世界が来たりして。

神達に拾われた男感想

 続々と秋季アニメが終了しています。さっそく感想を綴っていきましょう。まずは「神達に拾われた男」。「なろう系」の王道・異世界転生ものですが、異世界の神様トリオがやたらいい人(神)なので、転生した異世界も良いところでした。世界は創造主の性格を反映するということなら、我々のこの世界の創造主は…

生前のリョウマ
拾った神達
魔力転送図

 ブラック企業に勤める39歳の疲れたリーマン・リョウマ・タケバヤシが突然死し、地球の使用されていない魔力を魔力不足の異世界に補充するために、魂を転移させられます。魂の転移で世界に穴を空けてそこから魔力を流すといったイメージでしょうか。そのために殺されたとかだととんでもないド外道な神々ということになりますが、死因とは無関係で、むしろ同情されてたりして。

スライムと一緒

 異世界ではショタとなり、神々の恩恵をたっぷり受けて無双できる能力持ちとなりましたが、そこで彼が何をしたかというと、3年間は人と会わずに引きこもってスライム研究家、その後世に出てからはスライムを使役してクリーニング屋になるという、およそ「なろう系」読者の意表を突くものでした。

リョウマとお嬢様

 主人公は過去の記憶は持っているものの、どういう肉体に引っ張られたのか精神までショタになっており、たまたま知り合ったジャミール公爵家の令嬢エイアリアに好意を持たれて照れまくる有様。まあもの凄いロリコンだったなんてことになると恐ろしい展開になってしまいますが。

スライムクリーニング
バキかよ

 リョウマもお約束の冒険者ギルドに登録したので多少の冒険はしますが、基本スライムを使役しての掃除とかで、冒険的なことをしても大量のスライムと神々から与えられた魔力のせいで全く危険はなく、基本エイアリアときゃっきゃうふふしていただけのような。商業ギルドに登録してクリーニング店も始めますが、これもスライムが汚れを食べるので苦労はありません。洗濯屋リョウちゃん(笑)。

善人ばっかり

 「なろう系」作品としてはとにかくゆるいです。お約束の周囲の人々が主人公を褒めそやすはありますが、“俺tueee”とイキることもなく、ハーレムも作らないので主人公への好感度は下がりません。身も心も思春期前のショタそのものになっているので、CVも田所あずさだし。田所あずさは、「ハルチカ」の穂村千夏と並んで私の大好きな「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」のクトリを演じた人なんですが、ショタも演じるのか。

天使なお嬢様

 そしてヒロインのエイアリアのCVは桑原由気。ここまでバリバリのロリお嬢様役は初めてじゃないでしょうか。メイドラゴンのトールも基本敬語でしたが、「~してくださいまし」的なセリフの連発というのは通常ないですよね。上流階級ではデフォルトなんでしょうか?私、河口近くのド下流階級なので全く判りません。「なろう系」にして「癒やし系」という異色の作品でした。この二つが両立するとは思っていませんでしたが、次回以降紹介予定の「クマくま熊ベアー」もそういう傾向の作品だったので、今後トレンドになるのか。クマの方には悪人はいますが、こちらには悪人もいませんでした。やはり世界を作った神々が良かったと言うことか?

ゴールデンカムイ第三期感想

 続いて「ゴールデンカムイ第三期」。舞台は樺太に移り、第二期終盤で離ればなれになった杉元とアシリパさんがそれぞれの冒険を行って再会するまでが描かれました。第四期はまた北海道に戻るみたいです。

杉元一行

 登場人物がとにかく濃い。レギュラーも濃いけどゲストキャラも濃い。基本シリアスな展開ながら、突如降って湧いたようなギャグ回が挿入され、それがまたやたら面白い。ホモネタ、シモネタが多いような気はしますが、だがそれがいい。

キロランケ一行

 アイヌの黄金を求める勢力は、杉元一行(目的は幼なじみの医療費)の他、鶴見中尉率いる第七師団(目的は戦友や遺族を救うため、北海道に軍事政権を樹立するための軍資金)、土方歳三一行(目的はロシアの南下に伴う日本侵略を防ぐため、北海道を「緩衝国」として独立させ、移民を募って多民族国家「蝦夷共和国」を築くための資金)の三つ巴でしたが、ウイルク(アシリパのパパン)の旧友だと称して接近してきたキロランケが、実はロシア皇帝暗殺の実行犯で、極東少数民族の結束による独立を指向していたので、四つ巴の様相となっています。

昔の鶴見中尉

 キロランケは終盤で死亡し、第二期終盤でなぜ旧友のはずのウイルク殺害を指示したのかなどは謎のままとなっています。ロシア官憲の追及を逃れる若き日の二人がウラジオストックで日本渡航のために日本語を習ったのがやはり若き日の鶴見中尉だったという嘘のようなエピソードもありましたが、世界が狭すぎる(笑)。姿が違うのは当然として、声まで全然違うとは。

ウホッ、いい男たち

 今期でアシリパさんが黄金の在処をについて鍵を思い出したことで、今後アシリパ争奪戦は一層熾烈になると思われます。杉元は早くこの争いから解放したいと願っていますが…ウイルクは自分の意志をアシリパに継いで貰いたがっていたのでどうなることやら。

スナイパー尾形

 アイヌの他、ニヴフやウイルタなど北方の少数民族も登場し、独自の料理も登場。寒い場所にもグルメはあるのね。悪役と思っていた鶴見中尉に大志があり、土方も同様なので、誰もが正義を掲げてぶつかり合っているような中、津田健次郎がニヒルに演じる尾形百之助が目的が不明瞭で他人の“正義”を試すような言動を取っていて、悪役とも言い切れず謎キャラです。悪役としては杉田智和演じる二階堂兄弟というのもいますが、弟は死んで兄は登場する度に足だの手だのを失っていき、だんだんお笑いキャラになりつつあります。

アシュラマンかよ
サウナと水風呂

 今回だと殴ることが自己表現の岩息、ヤマダ一座の少女合唱隊に配属された谷垣のエピソード、クズリの襲撃とロシア式サウナであるバーニャ(アツゥイ!)のエピソードが抱腹絶倒でした。前半にギャグ回が集中して後半はシリアスに傾いた感じでしたが、ギャグ回が満遍なく入っているとなおいいですね。とにかくギャグとシリアスの稀有なマリアージュがゴールデンカムイの神髄だと思うので、今後もこの調子でお願いします。

魔王城でおやすみ感想

 今回最後は「魔王城でおやすみ」。魔王にさらわれて城に幽閉されたうら若き姫君。18禁的展開だとここから調教(性的な意味で)が始まる訳ですが、そういうことは一切無く、寝る以外することがない姫がひたすら安眠を求めて魔王城で好き勝手する物語でした。

スヤァ…

 当初は食事こそ質量ともに十分だったものの、寝具の品質が粗悪でよく眠れないのを苦にし、これを解決するために様々な工夫をこらしていくスヤリス姫。城で雑務を担当していたでびあくま(クマのぬいぐるみそのもの)をブラッシングで虜にして以来、ブラシで牢屋の鉄格子を叩くと飛んできて鍵を差し出すので、姫は城中を自由に往来するようになっています。

でびあくま

 その他の多くの魔物とも親しくなり、武器をゲットしたり寝具の材料にしたり。「おばけふろしき」とかその上位種「かいぶつふろしき」なんて、寝具の材料になるためにいるとしか(笑)。というか姫の戦闘力高過ぎ。城の仕掛けに嵌まってよく死んでいますが、「あくましゅうどうし」が蘇生させてくれるので大丈夫。

魔王と十傑衆

 姫の蛮行に魔王がブチギレて…となると思いきや、魔王タソガレもヘタレで、姫をさらったことに負い目を感じていたり(なぜさらったし)。魔王がそんななので配下の十傑衆(ジャイアントロボか)も
大体ダメ。

十傑衆

 これが十傑衆…っておい!右端右端!ちゃっかり姫が入ってるぞ(笑)。ていうか魔王も入っているし。欠員があるから姫も入れちゃっていいんじゃないでしょうかね。強いし。

恐怖の姫

 そのうちに姫が安眠のために人間界に戻りたがり、それを魔王達が助けたり、姫が王城に戻った際には「もう帰らないつもりか?」と不安にかられたり。いや普通は戻ってこねえよ。戻ってきたけど。 

ウザい勇者アカツキ

 実は姫、王城では公務に追われまくっていたらしく、寝るだけの魔王城の生活は相当楽らしいです。許嫁もいましたが、KY過ぎるためにこれをかなり嫌っており、実は勇者アカツキのことだと判明して魔王以下全員がひっくり返っていました。姫の悪夢や嫌な思い出はだいたいアカツキが絡んでいるという。

姫になでられる魔王

 そもそもなぜ人間と魔族が相争っているのかとか、根本的な原因は不明なままですが、魔族の方が味のあるキャラが多いので、姫に振り回されている間に魔族の人間アレルギーがなくなって共存する方向に、なんて展開もあったりして。コメディだから深く考えなくてもいいんですけどね。

姫に狩られるふろしき達

 スヤリス姫はCV水瀬いのり。ナレーション&ママンのカイミーン女王は早見沙織。これは強力な母子だ。魔物も小山力也、三木眞一郎、諏訪部順一など大物が据えられており、キャスティングが超豪華です。金かけてますね。これは二期がありそうな予感。

お人好しな魔族の皆さん
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