記憶に残る一言(その128):アーチャーのセリフ(Fate/stay night)

今週の土曜日も雨。秋霖とか言うと素敵に感じますが、貴重な秋の週末に雨続きは正直辛いですね。洗濯とか布団を干すとか色々やりたいところなのに。洗濯は除湿機を使って部屋干ししますが、布団は…。布団乾燥機を買えと言うことでしょうか。

今日は森永の「パリパリサンド」を食べてみました。天使声優小倉唯がツイッターでおいしいと言っていたのでつい買っちゃったりして。確かにおいしいけど、こういうこじゃれたスイーツ的なアイスは可愛い女の子が食べると絵になるけど、おっさんには敷居が高いかも。

手に持って食べられるのは楽なんですが、おっさん的には「バニラモナカジャンボ」あたりが適当かな。「そこはチョコモナカジャンボだろがい」との声が聞こえてきますが、確かにアイスモナカ界の第一人者だし好き好きだとは思いますが、私には「バニラモナカジャンボ」の方が美味しいんですよ。

本日は「記憶に残る一言」。原作はゲームですが、私はアニメの方で見て記憶に残っている「Fate/stay night」からアーチャーのセリフを紹介しましょう。

Fateシリーズでは聖杯戦争というもの行われます。魔術師達があらゆる願いを叶えるとされる聖杯を巡って相争うのですが、魔術師達は、サーヴァントという使い魔を使役します。これは、死後に人々に祀り上げられるなどして英霊化したものを、魔力で現世に召喚したもので、魔術師はマスターとしてサーヴァントとコンビを組み、他のコンビと戦うのです。

聖杯戦争は基本7組で行われますが、サーヴァントは7つのクラス、すなわち剣士(セイバー)、弓兵(アーチャー)、槍兵(ランサー)、騎兵(ライダー)、魔術師(キャスター)、暗殺者(アサシン)、そして狂戦士(バーサーカー)に分かれ、基本的に重複しません。他にエクストラクラスというのもいるんですが、ここでは割愛します。

召喚されたサーヴァントは、生前の活躍ぶりなどからいずれかのクラスに割り振られることになります。当然スパルタクスとか呂布といった個人名(作中では「真名」と呼ばれます)があるのですが、これを知られると武器や特徴、さらに弱点などが知られてしまう可能性があるので、マスターはサーヴァントをクラス名で呼ぶのが通例です。


サーヴァントはクラスごとに特性を持っています。例えばランサーは機動力、運動性に秀でて白兵戦能力が高いとか、アサシンは気配を消して相手マスターに接近できるとか。アーチャーは狙撃など遠距離からの攻撃に優れ、マスターから離れて長時間行動できる「単独行動」が可能です。

一方バーサーカーは、「狂化」させることで基本能力を大幅に強化する代わり、理性や正常な判断能力を失ってしまうため、制御が極めて難しいとされるクラスです。また常に全力全開での戦闘をしがちなため、魔力の燃費が非常に悪く、マスターが魔力切れを起こして自滅することが多いとされています。ヒロイン遠坂凛によれば、そこいらのマイナーな英霊がバーサーカーになった程度でも、並のマスターじゃ制御しきれないそうです。

ところが、作中でバーサーカーになっているのはギリシャ神話最大の英雄にして半神半人のヘラクレス。圧倒的な知名度の高さと武芸百般に通じキャスター以外の全てのクラスに適性があるとされる能力の高さから、惜しげも無く正体を明かされています。ただでさえ強いのに「狂化」してさらに能力を引き上げているので、その戦闘力は圧倒的です。もっとも代償に失ったものがあまりにも大きい(宝具・スキル・技量・まともな思考等)ため、ファンからは他のクラスで呼んだ方が圧倒的に強かっただろうと指摘されています。TYPE-MOONも公式に「アーチャーのクラスが最も能力を発揮できるクラス」とか言っていますし。一応「狂化」させた理由はちゃんとあるのですが、長くなるので割愛します。

普通の魔術師なら即魔力切れを起こしてしまうところ、マスターのイリヤは錬金術の集大成とも言われ、桁違いの莫大な魔力量を持つため、バーサーカーのマスターに最適でした。

作中、そのバーサーカーの追撃を受ける主人公達一行。遠坂凜は自分のサーヴァントであるアーチャーに殿(しんがり)を命じます。時間を稼げということですが、バーサーカーは作中最強のサーヴァントとされ、対峙することは即ち死を意味します。間接的に死を命じているということに罪悪感を感じる凜に対し、アーチャーが放った一言が今回の記憶に残る一言です。

勝てる自信があって言ったのではなく、こうでも言わないと凜達が行こうとしないだろうから、負けるとわかっていて、あえて罪悪感を持たせないために言い放ったのだと思われます。このセリフは有名になって、死亡フラグの立つセリフのような扱いを受けたりしていますが、言ったら死ぬというセリフというよりは、死を覚悟した時に言うセリフなのだと思います。

凜は「──ええ、遠慮はいらないわ。がつんと痛い目にあわせてやって、アーチャー」と答え、アーチャーは「そうか。ならば、期待に応えるとしよう」とバーサーカーと死闘を繰り広げ、6回殺すことに成功するも死亡します。「え?6回殺す?」と思われるでしょうが、バーサーカーにはいわゆる「十二の功業」が具現化した宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」があり、致命傷を負っても11回まで蘇生する事が出来るのです。

格好良く、しかも中二病をくすぐるセリフですが、リアルでいざ本当に使う言うなるとかっこつけすぎ感が強すぎるので、TPOをわきまえないと知ってるアニヲタからも知らないリア充からも冷たい目で見られることになるとか。


ちなみにこのアーチャー、マスターである凜にさえ真名を明かしませんでしたが、正体は「エミヤ」で、主人公衛宮士郎が正義の味方を目指し続けたなれの果てです。「世界」と契約して「霊長の守護者」となりましたが、本人はそれで"誰もが幸福な世界"を実現出来ると信じていましたが、実際にはヒトが破滅もしくは自滅しそうになると現れ、その原因を抹消する「体のいい掃除屋」だそうです。

未来永劫人類史を継続させるための道具として使役され続ける事になる…ということで、まるで「叛逆の物語」で悪魔ほむらに使役されるキュゥべえのようですね。

もし私が凜だったら、こう答えてしまいそう。アーチャーが「アチャー」とか言って急にやる気をなくしたりして。

スポンサーサイト