北斗の拳ギャグマンガ説

突然ですがちょっとブログのテンプレートを変えてみました。夜のイメージは残しつつ、見やすくなったんではないかと。前のテンプレートも綺麗だったんですが、ちょっとスペースが小さい感じだったもので。これからもよしなにお願いします。
北斗の拳についてはもはや改めて語るまでもないと思いますが、ジャンプ第一期黄金時代の立役者となった漫画の一つです。実は10週分しかストーリーを考えていなかった(ようするに冒頭のシンとの戦いの部分のみ)ようで、人気爆発により北斗神拳と南斗聖拳、二人の伝承者の愛と憎しみの物語(ケンシロウが婚約者のユリアをシンに寝取られるという寝取られもの、NTRだNTR!)は、南斗六聖拳とか北斗四兄弟とか、南斗五車星とか元斗皇拳とか北斗琉拳とか、止めどなく広がって引くのでした。ジャンプ名物、人気のあるうちは「まだ終わらんよ!」の直撃を受け、終盤はもう何が何だかという感じになっていましたが、それはまあこの漫画ばかりの話ではありません。
脅威の拳法バトル漫画と捉えられがちなこの漫画、流血と激闘のほか、泣かせる場面も多々あって、ハードボイルドアクションとか言われてますが、ここであえて言おう、「『北斗の拳』はギャグマンガである!」と。その証拠をお見せしましょう。
大人気キャラクター① ジャギ兄さん

ジャギは北斗四兄弟の三男坊です。兄はラオウとトキ、弟はケンシロウということになります。ラオウとトキがいる時点でもう北斗神拳伝承者になれる可能性はほぼ0%な訳ですが、「弟であるケンシロウよりは上」という根拠のない自信でケンシロウをいたぶろうとして怒りを買い、秘孔を突かれて顔を崩壊させられます。以後二代目スケ番刑事もびっくりの鉄仮面をかぶり、ショットガンを撃ちまくるという拳法家とも思えないファイトスタイルで世紀末の世界で暗躍する訳ですが。
名言その1「おれの名前を言ってみろ~!!」

「はい、ジャギ様です!」と言ってはいけません。胸の七つの傷が目に入りませんか。恐れ多くもジャギ様は、憎っくきケンシロウに成り澄ましているのです。しかし…革ジャンに七つの傷はまあいいとしても、その鉄仮面がある以上、いつも素面のケンシロウとはなかなか言い難いのですが……「南野陽子です!」とか言えば笑って許してくれるのでしょうか?
名言その2「兄より優れた弟など存在しねえ~!!」

全国100万人の優れた弟に悩まされる兄貴達のハートを鷲掴みにした名セリフ。そうです、兄より優れた弟などいないのです!!……しかしジャギ兄さん、あなたはラオウとトキの弟でもあるのですが…その理屈でいえばあの二人には決して追いつけないという…ひでぶっ!
大人気キャラクター② アミバ様
1980年台のサブカル界を席巻した伝説の雑誌「ファンロード」。本屋で立ち読みしては爆笑するという気味の悪い客だった私です。今思えば買って読めば良かったんですが、当時は貧乏で…。ファンロードの特徴は、誌面の大半が読者投稿で占められていたことで、毎回アニメや漫画を特集する「シュミの特集」がメインになっていました。そこには必ず大事典があって、登場キャラなどについての面白おかしい投稿記事が満載だった訳ですが、そこに必ず登場したのがアミバ様。北斗の拳と何の関係もない特集でも、とにかく出てくるアミバ様。

アミバ様は大事典のトップを飾るという野望を持っているのですが、「ア」で始まるものの次が「ミ」であるために五十音順の先頭に立つことができず、その野望はなかなか達成されません。また、 アミバ様よりも掲載順が前にある用語には必ず「アミバのトップを防ぐ○○」というコメントが付記されていました。そしてトップを取れなかったアミバ様は「て、天才のこの俺が~!!」などと絶叫して

こうなっていました。
ジャギがケンシロウに成り澄まそうとしていたように、アミバはトキに成り澄ましていました。しかし、トキと比べると…


似てない!全然似てない!無理やり真似しているインチキコスプレイヤーにしか見えないッッ!!
しかし、まったく悪びれることはないのでした。さすがは天才。
大人気雑魚キャラ①火炎放射器の男達
北斗の拳といえば火炎放射器。しかし、実はそんなに登場している訳ではないのです。ではなぜ印象に残っているのかと言えば、出てくる連中が実に香ばしいセリフを口走るからでしょう。まずはモヒカン。

そして至高の名言。

さあ、みなさん。これから室内などで登場するGブリなどを見たら、強力殺虫剤を噴射しながらこう叫びましょう。でもくれぐれも本当に火をつけないように。
そして火炎放射器部隊。

火炎が熱いのか、それとも防火服を着こんで暑いと言っているのかよくわかりませんが、汗だらだらで登場。夏になると必ず言いたくなる一言です。皆さんも真夏日にはぜひ連呼してみて下さい。
大人気雑魚キャラ②ババア
ラオウ配下の男が、ケンシロウ一行を油断させて毒入りの水を飲ませようとします。いい感じにおばあさんに化けることに成功しましたが…

縮尺が誠に残念!

実に冷静にツッコむケンシロウ(笑)。
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