記憶に残る一言(その121):次回予告のセリフ(装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ)

また「艦これ」の話題で恐縮ですが、本日戦艦武蔵をレベル89まで育て、改二にしました。必要素材は弾薬9900、鋼材9600に加えて、改装設計図×3、戦闘詳報×1、新型砲熕兵装資材×3。1回の改造で改装設計図を2つ以上、また新型砲熕兵装資材を要求する改二は初ということですが、改装設計図は勲章4個と引き換えなので、つまり勲章12個分。私の場合勲章は月3個ゲットがせいぜいなので、4ヶ月分ということになります。婚約指輪は月給3ヶ月分が相場なんて話がありますが、これを上回ってくるとは。



それだけお高い艦娘だけあって、持参装備は豪華です。試製51㎝連装砲、15m二重測距儀+21号電探改二、10㎝連装高角砲改+増設機銃、新型高温高圧缶。そして戦艦としては初の5スロ。新型高温高圧缶を装備してもなお低速ですが、改良型艦本式タービンを追加したら高速化できるようになりました。

高速戦艦武蔵爆誕!!…と思いきや、艦種としては低速戦艦のまま。いくら装備でステータス上高速化しても艦種としては低速のままのようです。なので任務で「高速戦艦」が指定された場合、高速化した武蔵は受け付けられず、金剛型のようにもとから高速である高速戦艦を編成しなければならないという。

それでも「艦これ」内ではまさに日本最強戦艦でしょう。僚艦大和にまだ改二設定がされていないので、単独一位。大和もぜひ、と言いたいところですが、手持ちの勲章がゼロになってしまったので、しばらく待ってつかあさい(笑)。

それでは本日の本題に。前回が竜宮レナの「嘘だッ!!」だったので、嘘つながりで今回は「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」の次回予告を紹介したいと思います。「ペールゼン・ファイルズ」は2007年から2008年にかけて全12話で制作されたOVAで、2009年には劇場版も公開されています。

1983~84年に放映された「装甲騎兵ボトムズ」の前日譚にあたり、「吸血部隊」と呼ばれて敵味方に恐れられたレッドショルダー部隊の創設者であるヨラン・ペールゼンから250億分の1の遺伝確率で生まれる「異能生存体」と呼ばれたキリコが過酷な戦場に送り込まれます。

キリコが属するバーコフ分隊の5人全員がケタ外れの生存率を持つ「異能生存体」とされ、「不死の分隊」として結成されましたが、実際には異能生存体はキリコだけでした。

「装甲騎兵ボトムズ」は、監督の高橋良輔が自ら書いたとされる次回予告がとにかく毎回格好よくて、
しかも読み上げるのが銀河万丈だからたまりません。千葉繁が回を追う毎にボルテージを上げ、仕舞いには血管ぶち切れそうにシャウトしていた「北斗の拳」と並んで次回予告の双璧ではないかと思います。そしてそれを踏襲した「ペールゼン・ファイルズ」第2巻PVおよび第3話「分隊」予告に登場した一文が今回の記憶に残る一言です。

言うなれば運命共同体。
互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。
一人が五人の為に、五人が一人の為に。
だからこそ戦場で生きられる。分隊は兄弟、分隊は家族。
嘘を言うなっ!
猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う。
無能、怯懦、虚偽、杜撰、
どれ一つ取っても戦場では命取りとなる。
それらを纏めて無謀で括る。
誰が仕組んだ地獄やら。
兄弟家族が嗤わせる。
お前もっ!
お前もっ!
お前もっ!
だからこそ、
俺の為に死ねっ!
俺達は、何のために集められたのか。
冒頭の心に響く熱いフレーズを「嘘を言うなっ!」と自ら全否定するという、これもノリツッコミの一種なのでしょうか。そして醜い現実を突きつけて、「俺が生き残るためにお前は死ねっ!」という身もふたも無い本音で締めくくという。

「嘘を言うなっ!」の部分を竜宮レナの「嘘だッ!!」に差し替えても面白いかも知れませんね。空々しい綺麗事とか理想論とかを聞いた時についついこのフレーズが思い浮かんでしまいます。ただし日常会話の中で、下手に迫力を込めて言うと、知らない人には「痛い奴」と見られてしまいかねませんので要注意です。まさに「自爆、誘爆、御用心」なわけですね。

キリコといえば無口・無表情・無愛想で、主人公なのに画面に映っても喋らないことが少なくないのですが、彼の独白や劇中ナレーションは、非常に詩的な言い回しをしています。おそらくこれも高橋監督のせいなんでしょうが、そのせいでファンからは「脳内ポエマー」呼ばわりされてしまったり。例えば…

○ そこは俺にとって、懐かしい匂いのするところだった。手には冷たい鉄の肌触りしかなかったが、慣れ親しんだ温もりが蘇ってきていた。
○ そう、これは迫り来る地獄のプレリュードに過ぎないのだ。
○ 何かを求めて戦場に来る者。その日のメシにありつくために引き金を引く者。そして硝煙と死臭の中でしか生きられない俺。ここは神の住処じゃない。ただの瓦礫の山だ。
○ 愛…。かつて俺が愛のために戦っただろうか…。
○ 凶器のようなやつの闘志。それに比べて俺の心は燃えはしない。俺が敢えて受けて立つのは、その憐れな闘志を癒すためかもしれない。
○ 予感。そうだ、俺だけが知る闇からの予感だ。」

これらのセリフは心中でしか語られないので、作中登場人物は知るよしもないのですが、口に出していたら中二病呼ばわりされてたりして。というか、世の中二病の諸君も、どんなに痛いセリフや臭いセリフでも、心中でだけ語っていれば良かったのですが。口に出さずにいられるかどうかが、異能生存体かただの中二病患者かの分岐点だったりして(笑)。
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