好きなアニメキャラ(その114):エンリ・エモット(オーバーロード)

アベノマスクも10万円の給付金も、一切音沙汰ないままの筑波嶺です。特にマスク不足は深刻だったので、アベノマスクは早く欲しかったんですが…。そうこうしている間に、マスクがわりと入手可能になってきましたね。私も連休中に50枚入りの使い捨てマスクをアマゾンで4580円でゲットしました。値段が微妙といえば微妙ですが、背に腹は代えられませんでした。今ではもっと安く買えるみたいですが、確かに一枚50円くらいでいいんじゃないかという品質に感じます。

本日は「好きなアニメキャラ」です。今回は「オーバーロード」からエンリ・エモットを紹介したいと思います。当初は一回こっきり出演のモブキャラかと思いきや、最終的には「覇王炎莉」「炎莉将軍閣下」などと呼ばれるまでに成り上がっていきます。

エンリはカルネ村という王国の辺境に住むごく普通の村娘でした。16歳で、家族は両親と妹のネム。ある日村が兵士の部隊に襲撃され、両親はエンリとネムを逃がそうとして殺害され、エンリも背中を切られ、絶体絶命の窮地に陥ってしまいます。


この襲撃は様々な謀略があって行われたものですが、ここでは詳細は省きます。物語の主人公であるアインズが、魔法の鏡で周辺を探索している時にこの襲撃を発見し、救出に赴くことになります。アインズは異世界に飛ばされた直後だったので、異世界で初めて接触した人間がエンリということになります。

絵に描いたような素朴で優しい村娘で、妹と村を救い、更に多大な支援をしてくれているアインズを救世主と讃え、深い感謝の気持ちを抱いていますが、同時に頼りすぎてはいけないとも考えており、カルネ村の自立を目指しています。

アインズはエンリとネムの前に骸骨姿で登場してしまいましたが、記憶操作を行ったようで、その後は仮面(嫉妬マスク)を付けて現れるようになりました。仮面を付けても不気味にしか思えませんが、なぜかエンリも村の人々も平然としています。亜人や魔獣が跳梁跋扈するような「剣と魔法の世界」だからでしょうか。


アインズに救出された際、「小鬼(ゴブリン)将軍の角笛」というマジックアイテムを二つ貰いました。これはアインズがプレイしていたゲーム内でゴブリンを19体召喚できるというアイテムですが、高レベルプレイヤーからすると弱いゴブリンを少数召喚するというしょうもない代物で、ゴミアイテム扱いされていました。なのでアインズも所持していたものを惜しげもなく与えたのでしょう。

エンリは「小鬼将軍の角笛」を一つ使用してゴブリンを19体召喚し、村の復興に役立てていました。通常召喚れた者は一定時間が経つと消滅しますが、このアイテムで召喚されたゴブリンの場合は死亡するまで消滅しないという特徴があります。なお「ゴブリンスレイヤー」に登場するゴブリンは極めてたちの悪い種族でしたが、本作のゴブリンはそこまで邪悪ではないようで、人間ともコミュニケーションが可能です。特に「小鬼将軍の角笛」で召喚されたゴブリン達はゴブリンにしては非常に屈強で装備も良く、精鋭兵士に勝るほどの実力を持っており、召喚主であるエンリに忠実です。

幼なじみにはカルネ村近くの城塞都市エ・ランテルに住むンフィーレア・バレアレという薬師がいて、昔からエンリに恋心を抱いていましたが、エンリの方は大切な友人だとは思っていたものの、ンフィーレアの気持ちには全然気付いていませんでした。しかし、村に一緒に住み、様々な危機を協力して乗り越えたことで両思いとなることができました。

エンリは持ち前の優しい性格から、召喚した19人のゴブリンを家族と捉え、全員に名前を付けて大事にしていました。そんなゴブリンを率いる力量や、若さゆえの柔軟性、そして村の復興への尽力が評価され、エンリは村長の座を譲られることに。

村長に選ばれてからは、戦闘時の状況判断や、村の命運に関わる重大な決断をするなど、物怖じしない胆力のある指揮官らしい姿を見せるようになりますが、中身は素朴な村娘のままで、「小鬼将軍の角笛」が金貨数千枚の価値があることを知った時や、アインズに招かれたときは、ガチガチに緊張していました。

カルネ村がアインズの庇護下にあることは周辺に知れ渡っていたため、アインズ&帝国の同盟と王国が戦争状態に入った際には王国から攻撃を受けましたが、その際エンリが残っていた「小鬼将軍の角笛」を使うと、図らずもアイテムの真の効果を引き出すことに成功しました。

ゴブリンをちょっと召喚するだけのアイテムになぜ「将軍」などと大層な名前が付いているのかという点について疑問を持ったプレイヤーも沢山いたようですが、実は真の効果を発揮したことは一度もありませんでした。だからこそ金貨数千枚の価値があったわけですが、いかにしてエンリが真の価値を発揮するための条件をクリアしたのかについてははっきりと判っていません。


それはともかく、真の効果を発揮した「小鬼将軍の角笛」が召喚したのは、5000体を超えるゴブリン軍団で、重装甲歩兵団を主軸に、聖騎士隊、騎獣兵団、長弓兵団、魔法支援団、魔法砲撃隊、暗殺隊、近衛隊(レッドキャップ)、軍楽隊、医療団、後方支援隊等がいました。この戦力は帝国や王国の全軍勢を壊滅させられるほどの戦力とされます。エンリはこのゴブリン軍団から絶対の忠誠を向けられており、彼らからは「エンリ将軍」と呼ばれています。

普通の村娘だったのにあれよあれよという間に村長に祭り上げられたり将軍と呼ばれたりと異様な成り上がりぶりを見せるエンリの姿は、小学校卒業という学歴しかなく、しがないブラック企業の社畜だった鈴木悟が、ゲームキャラとして異世界に転生してから「死の支配者」としてNPC達に祭り上げられていく姿を彷彿とさせるものがあり、まさに“人間界におけるアインズ”といった雰囲気でした。

エンリは人間なので種族レベルというものはありませんが、職業レベルとしてはファーマー1.Lv、サージェント1.Lv、コマンダー2.Lv、ジェネラル2.Lvを持っています。ファーマー以外の指揮官系のクラスは本人が意図しないうちにいつの間にか修めていたようですが、職業レベルが上昇したことで肉体的にかなり強くなっており、ホブゴブリン(ゴブリンの亜種で、知性や体格においてゴブリンより優れる)相手に腕相撲で全戦全勝していました。オーガ(ゴブリンと共存する身長3m程の大柄な種族)との勝負は避けましたが、それは負けたくなかったのではなく、「少しでもいい勝負したら立ち直れない」と考えたためで、自分が人間離れしつつあることに内心ショックを受けていたようです。

エンリのレベルアップについては、召喚したゴブリンを使役する行為によって日常的に経験値を入手しているのでは、とか召喚したゴブリン達が倒したモンスター等の経験値を入手しているのではといった考察がなされています。エンリの持つサージェント(軍曹)のクラスは指揮官系の基本職、コマンダー(指揮官とか部隊長)はその上位職、ジェネラル(将軍)は更に上級職と思われます。

CVは女優としても活動する美人声優M・A・O(市道真央)。当初はなんでモブキャラにこの人を充てているんだとか思いましたが、後に大きくクローズアップされてなるほどと思いました。

既に2016年7月31日の記事(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1369.html)で取り上げていますが、以後も売れっ子で様々なアニメに出演しています。私が見た作品だと「正解するカド」の徭沙羅花、「ひなこのーと」の桜木ひな子、「女子高生の無駄づかい」の久条翡翠、「放課後さいころ倶楽部」のエミーリア、そして「異種族レビュアーズ」のメイドリーあたりが印象に残っていますね。メイドリーはサキュ嬢ではありませんが、展開的に結構エロボイスを炸裂させたりしていて、実にけしからん!もっとやれ!な感じでした(笑)。

特徴としては、様々なタイプの役をそつなくこなすことが挙げられ、出演本数は近年ではトップクラスとなっています。演じ分けが凄いせいで、スタッフロールを見るまで出演していることに気が付かないという場合が多いような気がします。声に特徴がないのでは、という意地悪な見方もできなくはないですが、出演数の多さはやはり業界からの評価の高さを反映していると見るべきでしょうね。
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