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記憶に残る一言(その113):岡田彰布のセリフ(阪神対オリックス戦後のコメント)

貨幣博物館

 昼まで雨が残った日曜日ですが、土曜日の日中が晴れていたので、個人的にはまあ容認できるレベルでした。本日はネタ探しも兼ねて造幣局の貨幣博物館に行ってこようかと思っていたのですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2月29日から3月31日までの間は休館となっていました。危うく無駄足を踏むところでしたが、HPで確認しておいて良かったです。造幣局というと4月の「桜の通り抜け」が有名ですが、今年は開催できるんでしょうか。

やってしもうたなあ

 本日は記憶に残る一言です。先にそのセリフを紹介してしまうと、ネットで失敗した人、或いは失敗したんじゃないかと思っている人によく使われる「やってしまいましたなあ」です。由来を知らなかったんですが、調べたら「へえ~」と思うようなものでした。

岡田監督

 プロ野球のセントラル・リーグ(セ・リーグ)とパシフィック・リーグ(パ・リーグ)との間で行われるセ・パ交流戦は、2005年に開始されましたが、このセリフは2010年6月4日に開催された阪神対オリックス戦で発せられました。

俊介

 発したのは、当時オリックスの監督だった岡田彰布。自身の古巣である阪神との試合だった訳ですが、5対0と阪神がリードした七回裏一死3塁・1塁の場面で、一塁走者の藤川俊介(現俊介)が盗塁を行いました。これに関し、岡田監督は試合後の会見で、5点差での盗塁は「野球の不文律」に反するとして批判を行いました。その際の一連のセリフが

これは大変なことやと思うよ

「やってしまいましたなあ」
「しかし…きょうは5点差で、ファーストから(走者が)走ってしもたなあ。これは大変なことやと思うよ」
「これは教育やろなあ」
「こっちは負け認めたってんのになあ。なんで走るんやろなあ。あしたも試合あんのになあ。これは大変よ」

コレは教育やろなあ

です。このうち「やってしまいましたなあ」「これは大変なことやと思うよ」「これは教育やろなあ」が三大名言として有名となり、ネットで多用されるようになったのです。何かをやらかした(かも知れない)人物に「やってしまいましたなあ」、大変なことをした(かも知れない)人物に「これは大変なことやと思うよ」、失礼な行動・発言をした(かも知れない)人物に「これは教育やろなあ」などと、汎用性の高さから様々に転用されています。

クールポコの持ちネタ

 私はてっきりお笑いコンビ「クールポコ。」の「な~にぃ~!? やっちまったなぁ~!!」あたりが語源かと思っていたのですが、まさか球界発だったとは。

早稲田時代の岡田

 岡田彰布は大阪市出身で、北陽高校では甲子園に出場。早稲田大学では主将となったり三冠王を取ったりして、六大学野球史に残る記録を次々に樹立したとことで、1979年のドラフト会議の目玉となりました。6球団から1位指名を受けるという競合の末、地元の阪神入団が決まりました。余談ですが取得単位数不足で卒業できなかったため、大学は中退だそうです。

伝説の三連発

 1980年から93年まで阪神で、94・95年はオリックスで活躍しましたが、有名なのは1985年4月17日の対巨人戦における、バース・掛布・岡田による伝説のバックスクリーン三連発でしょう。阪神はその勢いで21年ぶりのリーグ優勝、そして初の日本一に輝いています。この年の3番バース、4番掛布、5番岡田の破壊力は、おそらく阪神の球団史上最強の布陣で、日本のプロ野球史においても屈指の強力さだったと思います。なにしろバースは.350、54本、134打点、掛布は.300、40本、108打点、岡田は.342、35本、101打点でしたから。この3人で129本、343打点も叩き出しているという。三にはベストナインに選ばれたほか、バースは三冠王、MVPに輝いています。この年は1番の真弓も.322、34本、84打点でベストナインになっており、強力打線はニューダイナマイト打線と呼ばれました。

阪神の岡田

 阪神での選手としての活躍のほか、日本プロ野球選手会会長としてFA制度導入に尽力するなどした岡田ですが、93年には体力の衰えを理由に阪神を自由契約となり、翌年オリックスに入団します。オリックスでは出場試合数も少なく、95年のリーグ優勝を花道として引退しました。その後はオリックスのコーチを経て2004年に阪神の監督となり、2005年にはリーグ優勝を成し遂げています。

現役晩年の岡田

 野球評論家時代を挟んで、2010年にオリックスの監督に就任し、チーム編成、広報面などでも全権を任され、実質ゼネラルマネージャー兼任となりましたが、成績は振るわず、2012年で退任となりました。その後は再び野球評論家となって、野球中継での解説などを担当しています。

そら、そうよ

 口癖は「そらそうよ」で、これに由来する「そらそーよ」という焼酎が発売されたほか、自身の著書のタイトル(「そら、そうよ」)にもなりました。また、何を指しているのか分かりにくい「アレ」を多用する癖があり、阪神の監督時代は、当時レギュラーだった赤星憲広が若手選手に「翻訳」していた事もあったそうです。

長州力のアレトーク

 「アレ」を多用するといえば、強く印象が残っているのはプロレスラーの長州力。試合後のインタビューで「しかし、アレだ。」「ちょっとアレだったな。」「その辺がアレなんだよ。」などと「アレ」を連発していました。長州と岡田が対談したら、お互いの「アレ」が理解出来るのかどうか、大変興味深いですね。

アレだな
アレじゃわからん

 ところで岡田が今回の名言を発する契機となった5点差がある状況での俊介の盗塁ですが、まだオリックスに二回も攻撃が残っている段階で5点差というのは安全圏なのかどうかは議論が分かれるところだろうと思います。

不文律
不文律の説明

 プロ野球には(他の競技でもそうかも知れませんが)、ルールブックに記されていなくても守らねばならない不文律が存在するとされています。これを破ると故意死球などの報復を受けることがあるということで結構物騒なんですが、特にアメリカのMLBには大量得点差がついた試合での不文律が顕著なようですね。一方、日本では甲子園での高校野球が一発勝負のトーナメント形式で開催されていることもあってか、得点差が開いていても確実に勝ちに行くという姿勢が身についているとの指摘もあります。

不文律破りの制裁

 Wikipediaに例示されているものとしては、
① 対戦相手1人だけの引退試合の投手には空振り三振をしなければならない
② 大差(概ね6点以上)でリードしている攻撃側は6回以降で、カウント3ボール-0ストライクから打ちにいってはならず、また、バント・盗塁などの戦術をとってはいけない
③ 併殺打を防ぐなどの目的で危険なスライディング(スパイクシューズの裏を野手の体に向けるなど)をしてはいけない
④ 打者は(サヨナラ以外の)本塁打を打っても立ち止まって打球の行方を追ったり、大げさにガッツポーズをとったり、わざとゆっくりとダイヤモンドを回ってはいけない
などがあります。①は試合の結果に反映されることはほぼないでしょうし、③は怪我防止のために当然と思えます。④もマナーとして理解できるものですが、問題となるのは②ですね。

野球の不文律

 岡田は5点差で②の不文律に触れると主張したことになりますが、“概ね6点以上”という記述が正しければ、5点は盗塁してもギリギリ不文律に触れないとも言えますが、七回というところが微妙ですね。七回で5点差というのはほぼ試合を諦める展開であるという共通認識がプロ野球選手にあるのかどうか。

暗黙のルール

 なお、俊介の盗塁ですが、守備側が無関心だったこともあり、盗塁としては記録されなかったそうです。岡田は後日「こっちが(盗塁を)警戒もしてないとこに完全な侮蔑行為。(ルールを)知らなかったではすまない。やったらあかんことよ」と発言しています。古巣の選手だから余計厳しく指摘しているのかも知れません。

不文律その2

 野球の不文律は、長い歴史を経て形成されていったもので、勝負に負けたり、あるいは負けつつある相手をさらに貶めることなく、敬意を表するということが形成理由のようです。また、既に勝敗が決している試合で記録が乱造されることを避けるという狙いもあるようです。

不文律を判らせる4ステップ

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