2020年冬季アニメの感想(その1):理系が恋に落ちたので証明してみた。

久々に晴れた土曜日。予報では今日も雨でしたが、明日にずれ込んだ模様。土曜日はスーパー洗濯デーなので、雨は非常に困るんですよね。布団も干したいし。

それにしても新型コロナウイルスの影響がじわじわと広がってきて、何とも重苦しい日々が続いていますね。マスクどころかトイレットペーパーまでなくなって。トイレはウォシュレットなのでそんなにトイレットペーパーを使わないので困ってはいませんが、石油ショックの頃の映像を笑えませんね。人間って変わらないんだなあ。

さて早くも視聴を終了した冬季アニメが出たのでもうレビューを始めて行きましょう。今回は「理系が恋に落ちたので証明してみた」です。テレビでは途中なんですが、Amazonプライム・ビデオでは1月中に全話一挙配信されていたので、見終わってしまいました。

原作は山本アリフレッドがWeb漫画掲載サイト「COMICメテオ」で連載中のウェブ漫画です。互いに好意を抱いている主人公2人が、恋愛感情とは何かを理論的に解き明かそうとするラブコメディ作品…という触れ込みでしたが、美男美女が実験にかこつけていちゃついているようにしか見えませんでしたね。

理系の最高学府である国立彩玉大学理工学部研究科の大学院1年生・氷室菖蒲はある日、同期の研究メンバーの雪村心夜に想いを告げますが、根っから理系脳である2人は、恋愛感情を証明すべく、ほかの研究室のメンバーも巻き込んだ研究を開始してしまいます。最高学府が彩玉大学だ…と…。「女子高生の無駄づかい」のさいのたま女子高といい、“さいたま”がやけに脚光を浴びている気がします。これは魔夜峰央の「翔んで埼玉」のリバイバルヒットの影響なんでしょうかね。なお「さいのたま女子高」は東京の「東村山西高等学校」がモデルになっているそうですが、彩玉大学のモデルは埼玉大学なんでしょうか?名前的にはもうそれしか考えられないのですが。

美人から「好き」と告られたら付き合うしかないと思うのですが、超理系の雪村は明確に定義され、証明されないものを極端に嫌う性質で、「好き」を定義付け、証明しようとします。氷室も理系なんですが、どちらかというと雪村にひきづられて巻き込まれていくような感じに見えました。


実験だと言って壁ドンやら顎クイやらを実践する二人。勝手にデレてろと言いたくなりますが、一応本人達は本気のようです。でも先に好きになった氷室のほうはどんどんメスの顔になっていくような。

二人の実験に巻き込まれた理工学研究科池田研究室のメンバーは総勢6人。指導教授は「ダンベル何キロ持てる?」に出た方がいいのではないかと思えるマッチョな池田教授。健全な身体にこそ健全な頭脳が宿るという、昔の「日本○○振興会」のCMのような持論の持ち主ですが、じゃあホーキンス博士とかはどうなるんだとかツッコミたくなりますな。

学部4年生の奏言葉。本作は彼女視点で進行することが多く、最も普通の感性の人で、ツッコミ役です。普通の感性でこれだけ可愛ければカレシの一人もいて全然おかしくないのですが、なぜかその気配なし。JK時代の先生との淡い恋心の思い出しか出てきません。

その先生への想いが彼女を理系に進ませたようですが、その一方で柔道の心得があるらしく、無自覚にセクハラする雪村をぶん投げたりしています。まだ若い彼女の過去に何があったのか…

“言葉(ことのは)”と言うとどうしても思い出すのが、史上屈指のヤンデレと言われるこのお方。過去に何があったにせよ、このお方ほどの壮絶な経験はないと思いますが、その名前で男共にドン引かれていたとしたら可哀想過ぎますね。

同じく学部4年生の犬飼虎輔。見た目ヤンキー風ですが、完全に二次元の住人で、美少女恋愛ゲーム愛好家です。勉強は全然しないので、この人のせいで彩玉大学が理系の最高学府と言われてもピンとこないという説が。

最年長である大学院2年の棘田恵那。普段はいつもゲームで遊んでいたり、周囲にしょっちゅう茶々を入れたりと不真面目風ですが、実は天才肌。犬飼とは幼なじみで、昔は犬飼がかなり棘田を慕っていたようです。

性格はやさぐれていますが、ぱっと見はロリそのものなので、演技をすると破壊力抜群です。まさに合法ロリ。


ちなみに演じている大森日雅はかつて「六畳間の侵略者!?」でずっこけ魔法少女虹野ゆりかを演じていました。これを見た当時は一気にブレイクして人気声優になるんじゃないかと思っていましたが…私の予想ほどはブレイクしなかったような気がします。今回の棘田はゆりかとは全く傾向が異なる役ですが、これはこれでいい演技をしていたんじゃないかと思います。まだまだこれから行けると思います。

この他、後半に池田研究室の卒業生で漫画家をしている山本亜梨華が登場し、漫画のネタのためなら手段を選ばないという性格故に騒動を引き起こして悪役的な立ち位置になったりしますが、CVはなんと天使声優小倉唯。唯ちゃんも悪役をやるようになったか…。「アフリカのサラリーマン」ではゴリラもやっていたし、もちろん演技の幅を広げていくのはいいことなんですが、個人的には「ひなこのーと」の柊真雪や「ゴブリンスレイヤー」の女神官のような役が好きです。

遊園地での効率のいいデートのやり方など、理系の研究にかこつけて、役に立つような立たないような試行錯誤を行っていく氷室と雪村。明らかにラブラブなんですが、二人ともこれまで恋愛経験がないそうなのです。ぱっと見美男美女なのに。雪村は朴念仁ぶりが際立っているので、全く自覚がないままに女子達の好意を無にして可能性が高いですが、氷室のほうは何度も告られてその度に袖にしてきた模様。理系なんだから実験的に付き合ってみるとかいう発想はなかったんかい。

氷室も雪村も全然気づいていないようですが、幼少期はダンゴムシの観察をする地味子で、周囲から虐められていた氷室が、現在のような凜とした美人に成長した切っ掛けは、やはり幼少期から超理系だった雪村の励ましのおかげなんですが、雪村はともかく、氷室が「あれはこの人だった!」と思い出さないのが超不思議です。話を聞いていた奏言葉はすぐ気づいたのに。お互い「あんな妙なキャラはこいつしかない」と思わないのが不思議です。

なお実写ドラマとその続編の劇場版が先に制作されていて、浅川梨奈と西銘駿が主演を務めていました。氷室役に浅川梨奈を充てているという事実が、氷室=美女を証明していますね。もっと知性も出した方がいい気がしないでもないですが、まあ嵌まっています。


氷室の方は回を重ねるほどにメスの顔になっていくことが多くなり、どんどん理系から離れていった感じもしますが、雪村は最後まで超理系を貫いていました。この二人は結婚してからも最適な挿入角度(何の?)とか、最も快感が得られる体位(だから何の?)とかを延々と研究するのでしょうか。まあそれはそれで充実した結婚生活かも知れませんが。


雪村のCVは内田雄馬。氷室のCVは雨宮天で、中の人も美男美女。年齢も近いし、これを機会に付き合ってもいいんじゃないかと勝手に思ったりもします。

問題は内田雄馬の姉が内田真礼だということで、雨宮天が小姑(真礼)と上手くやれるのかと、内田雄馬が姉よりも彼女が一番だと思えるのかがポイントとなるでしょう…などと勝手な妄想をしてしまったり。


美男美女の恋愛とか、勝手にやってろと思ってしまいがちですが、互いに恋愛超ビギナーというところが見ていて面白いところです。ヤリマン、ヤリチンだったらまあ、ねえ…。個人的には奏がいいですが、ロリを徹頭徹尾演じ続けてくれるのなら棘田でも。氷室は理系を貫いてくれるならそれでいいのですが、理系脳から恋愛脳に変わりそうな感じがするので、結構面倒臭い女になっちゃうかも知れません。


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