2020年冬季アニメ序盤の感想(その1):マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝/へやキャン△/理系が恋に落ちたので証明してみた

梅雨が来たの?と誤解しそうな週間天気予報にびっくりです。もしや立春の後来るのは春ではなく夏なんでしょうか。北国で雪不足が伝えられていますし、これが温暖化に伴う異常気象というやつなんでしょうか。豪雪地帯の生活は大変なんですが(札幌で実感)、降らなきゃ降らないで春以降の水不足が心配になるし、実に困ったものです。

まあこんなところで世を憂いていてもどうしようもないので、できることをやっていきましょう。ということで2020年冬季アニメ序盤の感想です。まずは「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」。3話まで視聴しました。

「まど☆マギ」が業界に与えた影響って、個人的には「新世紀エヴァンゲリオン」以来の大きさだったのではないかと思っています。本作以降、いわゆる“魔法少女もの”の構造自体が変化してしまったような。色々とツッコミどころが多いスマホゲー原作ということを差し引いても「見るしかない」と思ったのですが…

キャラクターデザインは蒼樹うめ、魔女デザインは劇団イヌカレー、音楽は梶浦由記とこの辺りは本編同様なので、非常に懐かしい感じがします。何を願って魔法少女になったのかを忘れてしまった環いろはが、新興都市神浜市(モデルは横浜?)を訪れることで、頻繁に見る夢に出てくる少女が自分の妹で、彼女の病気を治すことを願ったことで魔法少女になったことを思い出します。その妹・ういは一体どこにいるのか?ういを探しはじめるたまきですが…という展開。

どうやらスマホゲームのストーリーをなぞっているようなので、「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」と同じでプレイヤーならよく知っている筋なのかも知れませんが、FGOと違ってマギアレコードはプレイしていないので展開は全く判りません。先ほど述べたとおり雰囲気はいかにもまど☆マギなんですが、登場する魔法少女は知らない子ばかりだし、どうもかなりつまらないことで揉めているんですよね。

少女達の「コップの中の嵐」的なもめ事自体は嫌いではありません。「マリア様がみてる」なんか大好物でした。しかしまど☆マギシリーズなら魔女と戦うとか願いの反作用に苦しむとかそういう展開じゃないとな~と思ったのと、そもそも新顔の魔法少女達に感情移入できなかったので、正直3話で切ろうかと思ったのですが…

なんと3話最終盤に巴マミ登場。本編では3話最終盤で“マミった”ことでインパクトを与えたマミさんが、今回は登場することでインパクトを与えてくれました。見知ったキャラが登場するならこれはもうちょっと見ないといけないと考えを改めました。

ところでこの世界は本編とはどういう関係になるんでしょうかね?とりあえずキュゥべえは現段階では本性を表していないし、小さいおっさんならぬ小さいキュゥべえという謎の存在も登場しています。魔女がいる以上まどかはアルティメット化していないと思われますが、魔法少女になっているのかいないのか。今後ほむらや杏子といった本編の魔法少女達も登場するのか。ゲームをやっている人は知っているんでしょうが、まど☆マギらしい虚淵玄的ダーク展開を期待しています。

続いて「へやキャン△」。3話まで視聴しました。「ゆるキャン△」の第二期を作って欲しかったのですが、残念ながらショートアニメです。「へやキャン△」自体は本編の幕間の出来事を描いた番外編で、各話2ページの書き下ろしということでショートアニメに最適なのかも知れません。

原作の「へやキャン△」はその名のとおり、放課後に部室に集まってキャンプに関するトリビアを披露したり、キャンプごっこや妄想上のキャンプの話題、荒唐無稽なホラ話に興じたり、半年後、10年後、60年後、1000年後の未来のキャンプを夢想したりといった、雑談に明け暮れるというものだそうですが、アニメでは1話でとっとと部室を飛び出してしまっています。


まだキャンプはしていないけど、野クルメンバーが富士山麓や河口湖で野外アクティビティーに興じており、全然「へやキャン△」じゃない(笑)。こちらとしても野外活動を見ている方がそれらしくていいのですが、ショートアニメなのですぐに終わってしまうのが残念。なでしこのお姉ちゃんとか飲んだくれ先生とかも登場して欲しいです。

それから視聴予定としては補欠だった「理系が恋に落ちたので証明してみた」。Amazonプライムでいきなり全話視聴可能になっていたので、うっかり見てしまいました。と言っても全話ではなく、今のところ5話まで。同名のウェブ漫画が原作で、互いに好意を抱いている主人公2人が、恋愛感情とは何かを論理的に解き明かそうとするラブコメディ作品です。

理系の最高学府・国立彩玉大学理工学部研究科の大学院1年生・氷室菖蒲はある日、同研究メンバーの雪村心夜に想いを告げる。しかし、理系である2人は恋愛感情を証明すべく、ほかの研究室のメンバーも巻き込んだ研究を開始する…という展開で、傍から見るとどこからどう見ても相思相愛なのでさっさと結婚しろと突っ込みたくなりますが、当人たちは明確に定義されない証明出来ないものが極端に嫌いらしくて。

というか、ヒロイン菖蒲は実はそうでもないような気がしますね。心夜の方がとにかく朴念仁なのでそれに付き合っているという感じが。理系の研究室なのに女性の方が多くて実に素晴らしい環境です。


幼少期から理系思考で周囲から浮いていていじめを受けていた菖蒲が、心夜に出会って理系マインドを貫くことを勧められたことで今の自分があるようなのですが、肝心の当人達がそれが互いのことだと判っていない様子。本作は学部四年生の奏言葉(かなで ことのは)の視点で描かれており、この人がほぼ一般人的感覚でツッコミ役に回っていることでコメディとしての面白さを出しています。


それにしても言葉、なんでこんなに可愛いのに彼氏がいないのか。高校時代の先生との淡い思い出はそれはそれでいいとしてもしや、本当の名前は桂言葉というんじゃなかろうな?もしそうだとしたら、過去に重大なトラウマがあるとか、もう恋愛できないとかいうことがあっても良く判るのですが。「School Days」…とりあえず誠氏ね。

心夜のCVが内田雄馬、菖蒲のCVが雨宮天ということで、中の人もお似合いな感じがするので、これを契機に中の人同士も結婚しちまえYO!なんて思ったりしますが、もしそうなると殺意の波動に目覚めた内田真礼がラスボスの如く天ちゃんの前に立ちはだかるのでしょうか(笑)。その修羅場は是非見てみたい。


舞台となる彩玉大学、名前的にモデルは埼玉大学だと思うのですが、“理系の最高学府”ということになるとちょっと違うのでしょうか。「翔んで埼玉」のリバイバルヒット以来、妙に埼玉が脚光を浴びているような気がしますね。「女子高生の無駄づかい」のさいのたま女子高とか、「ワンパンマン」のサイタマとか。まさに「なぜか埼玉」。さいたまんぞうも急に売れ出したりして。
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