鳥取旅行記②:鳥取城址と渡辺美術館

緩やかな流れに薄日射す冬至(冬空)
という訳で冬至です。別名一陽来復。明日からはまた昼の時間が長くなって行くわけですが、まあ1月一杯ぐらいは夜が長いと思い続けることでしょう。昔は早く夜になる方が好きだった(陰キャ?)のですが、最近はそこそこがいいなあと思うようになりました。昼が長くてもいいんですが、暑いのがちょっと。

さて昨日の続きで鳥取の旅です。豪遊の夜(笑)が明けた翌日、鳥取城址に向けて歩きます。鳥取城は戦国時代末に羽柴秀吉が兵糧攻めしたので有名です。「餓鬼のごとく痩せ衰えたる男女、柵際へより、もだえこがれ、引き出し助け給へと叫び、叫喚の悲しみ、哀れなるありさま、目もあてられず」(信長公記)というこので、秀吉は比較的血を見るのは嫌いな武将だったようですが、血を見なければいいというものです…。江戸時代になって池田氏が入り、国持大名の城らしく拡張さました。

現在は城郭は一切なくなり、石垣だけが残されています。周辺は久松公園として整備され、鳥取市民の憩い場に。2006年度から30年の歳月と莫大な予算をかけて、鳥取城を幕末期の姿へ復元する計画が続いています。

そばには仁風閣という洋風建築があり、明治期に池田家当主が別邸として建てたもので、重要文化財に指定されています。ぜひ入ってみたかったのですが、あいにく休館日でした。残念無念。

仕方ないので鳥取城址に登ります。鳥取城は久松山という263メートルの山の麓に建てられ、山頂には山上の丸が、山麓には天球丸、二の丸、三の丸などがあります。昨年は談山神社裏の談山(566メートル)、御破裂山(608メートル)に登ったこの私、300メートル足らずの山などなにほどのものか…と言いたいところですが、今年は膝の調子がことのほか悪く、しかも“この先は道が険しいから危ないで”という趣旨の看板もあったので、山上の丸訪問はあっさり断念。

行ったところで石垣程度しかないのでモチベーションも上がらなかったということもありますが、代わりに行ったのが天球丸。麓では二の丸より一段高いところにあります。これは他家に嫁いでいた城主の姉が戻ってきて住んだ場所だということです。天球丸なんて格好いい名前なので、南蛮渡来の天球儀でも置いてあったのかとか想像してしまいますが、この姉の出家後の法名が天球院だったことにちなんでいるそうです。

ここには江戸時代後期、石垣のたわみを防ぐため、補強として球面の巻石垣が作られていることでも知られています。巻石垣は、港や河川の工事に用いられるのが主で、城郭の補強に用いられるのは、きわめて珍しい例だそうで、日本ではここが唯一だとか。

二の丸は江戸時代に藩主の御殿が置かれ、鳥取城の中心ででした。本丸が山頂部なので、太平の世にいちいち行ってられなかったのでしょう。三の丸は現在県立鳥取西高校の敷地となっています。山の麓とはいえ、不規則な石段が多くて上り下りは結構疲れます。

膝のせいで垂直方向の移動は不得手になってしまったので、せめて水平方向にはなるべく歩こうと、徒歩で次に向かったのは渡辺美術館。医師であった渡辺元が収集した3万点余りの美術品が収蔵されています。入場料はちょっとお高めの900円。砂の美術館の半券があれば割引を受けられるそうなのですが、知らなかったのでホテルのゴミ箱行きでした。

大太刀を含む日本刀や甲冑などの東洋古美術品が常設展示されており、その数1万5千点で、国内屈指の量を誇ります。最近は“刀剣女子”呼ばれる、名刀鑑賞を愛好する女子の方々もいるそうなので、鳥取に来たら寄ってみてもいいんじゃないかと思います。バス停もありますし。鳥取駅から砂丘までの中間地点あたりになりますね。

刀剣以上に多いのが甲冑。甲冑女子というのは聞いたことがないのでブームは来ていないようですが、約250両の甲冑を所蔵し、うち約100両を常設展示しているという。戦いは数だよ兄貴!

赤い甲冑もこんなに。井伊の赤備えが再現出来るというか武田騎馬軍団を再現出来るというか。それにしても収蔵品が多くて見て回るだけでもかなり疲れます。

疲れますが駅前まで再び徒歩で。後日スマホを調べたら、ホテル→鳥取城址→渡辺美術館→駅前で11キロ以上歩いていました。いやバスはあるんですけどね、なるべく自分の足で歩きたかったんです。お昼は洋食堂コロンバへ。

福井の時のようにサイゼリアがあれば行ったのですが、あいにくなかったので食べログの評価が高いこの店をチョイスしていみました。名物は土鍋ハンバーグ。注文してから手ごねで焼き、二日以上煮込んだデミグラスソースを使うという本格派です。大変美味しゅうございました。

ハンバーグと共に本当に久々にハートランドビールを注文。麦芽100%ですが苦みが弱くとても飲みやすいです。これは日本のビールとしてはサッポロクラシックと並んでマイ双璧かも知れません。チーズのトッピングやご飯大盛りなどもしたので、合わせて2000円強でした。

帰る前に駅の売店でお土産選び。選んだのはすなば珈琲カフェショコラクランチと、白バラコーヒーとコラボしたカントリーマアム。コーヒーが被ってしまいましたが、鳥取はスタバもたじろぐコーヒー先進県だから仕方がない(笑)。あ、二十世紀梨という名産もあったのですが、もう21世紀だからなあと無視してしまいました。ちなみにこのお土産、同僚達によると白バラコーヒーの方が美味しかったそうです。すなば珈琲のはちょっと苦み強めで大人の味だったかも知れません。

ということで鳥取旅行記はこれにて終了。二日とも結構歩きました。歩くとなると夏よりは断然冬の方がいいですね。砂丘も城址も歩きまくれば足腰が鍛えられそうなので、鳥取はトレーニングにいいところかも知れません。ただし、翌日の筋肉痛にはご用心。
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