鳥取旅行記①:鳥取砂丘と砂の美術館

艦これ2019秋イベント、完遂しました。現在新規艦娘との邂逅を目指して“掘り”を行っているところです。その成果についてはまた日を改めて報告したいと思いますが、今回は比較的小物ばかりになりそうです。

さて先日鳥取に行ってきましたので今回はその件について。鳥取も福井同様、関東からだとかなり遠いのですが、近畿からだと比較的近い場所です。また、これまで行ったことがなかったのでちょうど良いかなと。

大阪駅から特急「スーパーはくと」で一路鳥取へ。「はくと」は白兎、つまり因幡の白兎にちなんだ命名です。乗ったことのない特急に乗るのはいつもわくわくしますね。しかもこの特急、JR西日本ではなく私鉄の車両なんです。

まあ私鉄の特急と言ってもそう珍しいものではありません。関東なら東武のスペーシア、西武のレッドアロー、京成のスカイライナー、小田急のロマンスカーなどがあり、関西でも南海、近鉄、京阪などで専用車両を使った特急が走っています。しかし、「スーパーはくと」は智頭急行というマイナーな第三セクター鉄道が保有しているのです。

智頭急行の路線は兵庫県の上郡駅-鳥取県の智頭駅間の56.1kmで、兵庫・岡山・鳥取の三県をまたいでいます。こんな短い路線なら特急は必要ないようでもありますが、京阪神と鳥取を結んでいるの「スーパーはくと」の収益が非常に大きく、第三セクター鉄道の中では収益性トップの座にあるそうです。「スーパーはくと」は京都駅-倉吉駅間の293.3キロを結んでおり、「乗り鉄」なら当然始発駅と終着駅を極めるところなんでしょうが、私はなんちゃって乗り鉄なので大阪-鳥取間だけ乗りました。一応210キロくらいは乗っているので勘弁して下さい。

それにしても車内販売、どんどん消滅していますね。「スーパーはくと」にもありませんでした。自販機はありますが、寂しい限りですね。まあそんなに買うかと言われれば駅の売店で買っているので買わないんですけど。そうしているのは私だけじゃないということですね。

鳥取駅に到着したら早速バスで鳥取砂丘へ。私のイメージでは、鳥取と言ったら一に砂丘、二に梨という感じでしたが、その反面、海岸なら砂浜があって当然じゃん。砂浜のちょっと大きいのがそんなに面白い?とも思っていました。が、実際目の当たりにするとそのスケールに驚きました。やはり自分の目で見ないと実感できないものって多いですね。

広義の鳥取砂丘は南北2.4km, 東西16kmに広がりますが、植林や農地開発などが行われたため、砂丘らしさが残っているのは浜坂砂丘と呼ばれる東西1.8km、545ヘクタールの部分です。まず目に付くのは通称「馬の背」と呼ばれる第二砂丘列。高さは50メートルほどですが、その前がすり鉢状にえぐれているので高低差はもっとあります。当然砂なので登りにくく、また急斜面にもなっているので、やや迂回して比較的なだらかな場所から登りましたが、それでも結構きつかったです。


中国山地の花崗岩質の岩石が風化し、千代川によって日本海へ流されたあと、海岸に集まったものが砂丘の主な砂となっているそうで、海中の砂を海岸に向けて流れ寄せる潮流と、海岸線に堆積した砂を内陸へ吹き込ませる卓越風の働きで砂丘が形成されているそうな。風が強いと目に砂が入ったりして大変だと思いますが、当日は幸いほぼ無風で助かりました。

かつてはこの斜面に大学生達が落書きしたとして問題になったりもしましたが、私が見ている中では、子供達が砂まみれになるのも厭わず斜面ででんぐり返しをしたりしていました。微笑ましくていいのですが、そんままだと車やホテルの部屋が砂だらけになりそう。

一見砂漠のようですが、海のそばのせいか砂はちょっと掘ると湿っていて、靴は思ったよりは沈み込みません。長靴レンタルもありますが、レンタルしなくても概ね大丈夫です。しかし歩きづらいことに変わりはないので、馬の背まで行って帰って上り下りすると、想像以上に疲れます。

かつて鳥取にスターバックスコーヒーがなかった頃、知事が「鳥取にはスタバはないけど、日本一のスナバがある」と言いました。♪スナバはいてもスタバはいないなんて、某けもフレのOPみたいですが、この発言を元に2014年に「すなば珈琲」という店ができました。翌年にスタバも開店したので、“スナバはいてもスタバはいない”状況はたった1年で終了してしまいましたが、他社とのコラボして関連商品を作ったりして、西日本では結構有名になっています。

鳥取には“最強のコーヒー牛乳”との呼び声も高い大山乳業農業協同組合の「白バラコーヒー」もあり、何気にコーヒーが強いような。実際、鳥取は国内トップクラスのコーヒー好きな県のようです。砂丘がコーヒー牛乳の色っぽいとか、コーヒー栽培に適している…なんて話は聞いたこともないんですが、スタバの鳥取進出が遅れた原因の一つは、鳥取県民がコーヒーを家飲みしているからだったとか。

昼食は砂丘会館で大山鶏唐揚げ定食&中生で1800円。大山は鳥取西部にあって鳥取市からはだいぶ遠いですが、県内だからまあいいでしょう。

続いて徒歩で砂の美術館へ。入場料600円。2006年に開館して以来、砂を素材にした砂像を展示しています。「砂で世界旅行」を基本コンセプトとし、毎年テーマを変えて展示を行なっているということで、今年は南アジア編となっていました。これは来年早々には終了して、しばらくは砂像制作期間となって、春からチェコ&スロバキア編が始まるそうです。







もうすぐ破壊されてしまう運命の見事な砂像の数々。展示されて8ヶ月経過しているとは思えないほど保存状態が良いのでもったいない感じもしますね。着ぐるみの怪獣姿になって壊せるとイベントをやったら儲かりそうな気も。

本日のお宿は鳥取駅前のグリーンホテルモーリス。全室ダブルベッドで部屋も広め。「カイジ豪遊」ごっこをやるにはもってこいのホテルですね。

以前は大浴場があっても目もくれず、部屋のシャワーを浴びていたのですが、福井のドーミーイン以来、大浴場の魅力にはまってしまいました。グリーンホテルモーリスには大浴場の他、サウナやジェットバス、マッサージチェアもあって実に良かったです。翌朝も入ってしまいましたよ。

スーパーで酒と肴を買って、「キンキンに冷えてやがる!」「贅沢ってやつはさ、小出しじゃダメなんだ。やる時はきっちりやった方がいい。それでこそ次の節制の励みになるってもんさ」と、一人でカイジになったり大槻班長になったりしつつ“豪遊”しました。傍目には部屋飲みしているだけなので何が豪遊なんだと突っ込まれそうですが、カイジの気持ちになりきれば立派な豪遊。私はビールよりチューハイ派、焼き鳥より唐揚げ派なんですが、昼も唐揚げを食べて夜もまた唐揚げは流石にどうなんでしょう。ポテチだけはしっかり押さえておきましたが。
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