好きなアニメキャラ(その110):ノーナ(超可動ガール1/6)

今日は寒いですね。横浜では初雪が観測されたそうで、関東は真冬の寒さだそうですが、大阪もかなり寒いです。12月になって名実ともに冬になったとはいえ、いきなり真冬にならんでも。曇天なので余計に寒々しいですね。

本日は好きなアニメキャラで、今年の春アニメだったけど、視聴したのは割と最近という「超可動ガール1/6」のヒロイン・ノーナを紹介します。

二次元しか愛せないと公言する重度のオタク(しかしコミュ障ではなくニートでも引きこもりでもない健全な社会人)の房伊田春人が買った、SFアニメ「少女→惑星探査」のヒロイン、ノーナのフィギュアがいきなり自我を持って動き出したことから始まる物語ですが、大好きなフィギュアとコミュニケーションができるというオタクの夢が詰まった作品でした。

ノーナのアニメでの設定は、正式名称「S.E.T.I-GIRL No.9」。S.E.T.Iとは、Search for extraterrestrial intelligence(地球外生命体探査)の略で、地球外知的生命体による宇宙文明を発見するプロジェクトの総称です。現代の世界でも多くのSETIプロジェクトが進行していますが、大半は電波観測、赤外線観測、可視光観測といったパッシブSETI(受動的SETI)です。地球から地球外文明に向けて電磁波または「物」でメッセージを送る分野は、アクティブSETIと呼ばれ、電波の送信のほか、パイオニア探査機に搭載された金属板や、ボイジャー探査機に搭載されたゴールデンレコードがこれに該当します。

ノーナは未来のアクティブSETIで、宇宙船「彗星図書館号」に乗って宇宙を巡っている惑星探査機ですが、性格はほぼほぼ人間の少女のものとなっています。これは惑星探査の任務を円滑に遂行するため、遭遇した相手の庇護欲を刺激するためだと説明されています。また会話によるコミュニケーションを通じての探査も行っているので、高いコミュ力を持っています。


身長は1/6スケールなので約25センチ。ということはフルスケールでも150センチ程度ということになり、結構小柄ですね。金髪にビキニのような服で手足や頭には機械のような装甲を持ており、身体の装甲は着脱可能であるほか、自己修復機能が付いています。また手足の装甲内には火器が内蔵されており、スケールダウンしたためかアニメでの表現よりは威力が落ちているものの、現実世界でもしっかり機能していました。



探査機としての機能ゆえなのかどうかは不明ですが、性格は結構直情的で喜怒哀楽を素直に表に出します。怒るとすぐに手が出るほか、相当なやきもち焼きで、春人が他のアニメやゲームの女性を見るのを嫌がっていましたが、後に続々と登場した動くフィギュア達とは、持ち前のコミュ力もあってか結構仲良くやっていて、ギスギスした感じはありませんでした。

食べ物の探査目的のためか、人類と同じ味覚を持っており、とくにイチゴ味のチョコが好物です。また、料理や洗濯も小さい身体ながら器用にこなしています。

フィギュアとして当初取っていたポーズが最終回直前に訪れた「巨人の星」(野球漫画にあらず)でのものだったこともあり、当初は春人を巨人の星の住人と誤解していましたが、実は自分がアニメのキャラであることを数々の証拠から自覚し、春人の家で共同生活を送ることになりました。

春人の好意に対し、「機械として人の求めに応えるのは喜びである」という意識であっさり「ケッコン」しましたが、性や恋愛についての知識が全くなかったため、夫婦関係というものをテレビ由来の偏った知識で捉えており、テレビの前での食っちゃ寝生活が主婦の本業などと誤解したりもしていました。他のフィギュアに対しては「正妻」であることを強調しますが、実態としては普通の恋人カップルに近い関係でした。

人格まで変わる戦闘形態を持っており、D・Pシステムと呼ばれます。D・Pとは「デストラクション・プラネット(惑星破壊)」の意で、戦闘力が飛躍的に跳ね上がるほか、、黒髪・つり目となります。通称「裏ノーナ」。裏ノーナも春人に愛されたいと思いつつ、破壊だけが存在意義である自分には愛される要素がないと思い込み、ノーナたちに嫉妬していましたが、後に春人が裏ノーナも含めて好きだと告げたことからデレます。

ノーナにはさらに「チャンピオン・システム」という形態があり、これは通常のノーナが変化するものですが、裏ノーナ以上の戦闘力を発揮します。実はアニメ最終回で登場する形態であるため、最終回直前までの記憶しかなかったノーナには自覚がありませんでしたが、最終回まで見ていた春人の音声によるコード入力で強制的に起動されました。この形態は、「もうひとりのノーナ」、つまり地球そっくりの惑星から来たもうひとりの少女型惑星探査機と戦うためのものです。

ノーナには、別のノーナと戦って、勝ったら相手の故郷の星を破壊するという使命がありました。類似の文明は交流する意味がなく、邪魔なだけなのだそうです。「少女→惑星探査」最終回は、二人のノーナの結構へっぽこな種々の対決の後、相打ち的な形で対消滅するというラストになっており、春人はこの最終回を嫌っていました。

最終回を見たノーナも「後味悪っ」程度の感想でしたが、その実、もう一人のノーナを残して自分だけ幸せになるわけにはいかないと、一人アニメの最終回の世界に旅立ったのでした。が、春人の機転により事なきを得たほか、もう一人のノーナも動くフィギュアとなって春人の家にやってくるというハーレムエンドとなりました。「なろう系」では批判されがちなハーレムエンドですが、本作では春人が実に“いいオタク”として描かれていたので、好感をもって迎えられた最終回となりました。

アニメは良い感じで終わったのでこれで完結でも問題ないのですが、原作は続編の「超可動ガールズ」が連載されているので、原作ストックが貯まったら、ぜひ二期を制作して貰いたいものです。

ノーナのCVは木下鈴奈。2003年頃から声優として活動しているほか、テレビ・映画・舞台で活動する女優でもあります。生年非公表の8月5日生まれで東京都出身。ノーナとは全然トーンが違う裏ノーナも演じています。



声優としては作品の主要キャラを演じるようになったのは昨年あたりからのようです。私の知っているキャラとしては、「踏切時間」の「SNS兄妹」に登場した駒場みさきや「京都寺町三条のホームズ」の宮下香織、そして「魔王様、リトライ!」のトロンなどを演じています。

ノーナは「とりあえず『かわいく』」が合言葉だったそうで、最初聞いた時は非常に独特の声質だと思いましたが、なじむと癖になるというか、この人以外ノーナ役は考えられないという感じになりました。これからも活躍して欲しいですね。

スポンサーサイト