異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術:深夜アニメはこういうのでいいんだよ

今度は沢尻エリカが合成麻薬MDMAを所持していたとして逮捕されました。MDMAの輸入・輸出・製造は1年以上10年以下の懲役、譲受・譲渡・所持は7年以下の懲役、施用(使用)は7年以下の懲役ということで、持っているだけでも罪になる訳ですが、芸能人というのは薬物を入手しやすいんですかね。釈放時にはやはり「別に」と言って欲しい。そういえばこの人、以前にハイパーメディアクリエイターと結婚していましたが、小中学生達も将来の夢としてユーチューバーよりハイパーメディアクリエイターを目指したらどうかと思いますね。何をするのかさっぱり判らない肩書きですが。

本日は先日見終わった「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」を紹介しましょう。本作はむらさきゆきやのライトノベルが原作で、アニメは2018年7月から9月まで放映されました。それにしても我ながら異世界ものが好きですね。ここではないどこか、への憧れは終生消えることがないのでしょうか。

実は本作、放映当時途中まで見ていたんですが、なぜか中盤から見ていなかったんですよね。なぜなんでしょう。途中切りするような内容ではないのに。

「クロスレヴェリ」というMMORPGで、魔王と恐れられていたプレイヤーの坂本拓真はある日、眠りから覚めるとゲームキャラ・ディアブロとして見慣れない場所にいました。どうやら異世界に召喚獣として召喚されたようで、召喚した2人の少女から隷従の儀式としてキスをされます。しかし彼はゲームで獲得・所持していたあらゆる魔法を反射する「魔王の指輪」を持っていたため、逆に2人を隷従させることになります。従えることになってしまう。絶望的なまでにコミュ障の拓真は、魔王ディアブロになりきることで異世界での生活を送ることになります。

異世界はクロスレヴェリとよく似た世界で、地理や種族、魔法なども類似していますが、レベルは大幅に異なります。クロスレヴェリで戦いまくったディアブロはレベル150ですが、異世界では一流とされる冒険者でも40~50程度です。容易に復活できるゲームではプレイヤーは死を恐れず戦えますが、異世界では死んだらそれまでなので、コマンドが“命を大事に”になるのは当然ですが。

圧倒的なレベルの高さと多数の魔法を持ち、さらにあらゆる魔法を反射するディアブロは、まさに魔王を名乗るにふさわしい力量ですが、現実世界ではゲームに熱中するだけの引きこもりだったため、他人とのコミュニケーション、ましてや異性との会話など無理ゲー状態です。魔王ロールプレイを行って尊大な口調で会話することでなんとか乗り切ろうとしますが…

ディアブロが奴隷にしてしまったのはエルフのシェラと豹人族のレム。それぞれ訳あって冒険者を目指していました。シェラは実はエルフの国の王女なのですが、実兄と子供を作らなければならないことを嫌って出奔しています。エルフというと通常スレンダー体型ですが、シェラはなぜかやたらにナイスバディです。

一方レムは豊満体系が多い豹人なのにスレンダー体型。実は体内に魔王クレブスクルムの魂が封じられており、レムの家系は代々これを打倒する方策を模索しており、ディアブロを召喚したのもその一環でした。

ディアブロは「異世界の魔王」を自称し、実際それに違わぬ強さを発揮しているのですが、異世界の人々には顔にあざがあることから混魔族(ディーマン)と見なされます。ディーマンは人族と魔族の混血とされ、人族からも魔族からも差別的に扱われているようです。そして舐めてかかって痛い目を見るのはお約束。

とりあえず冒険者として生きていこうとするディアブロ一行ですが、レムの中の魔王の魂に惹かれた魔族の襲撃やシェラの兄の襲来など、息つく暇のない事件の連続で、遂には魔王を覚醒させて打倒しようというところにまで至ります。

妙に意味深な儀式によって覚醒した魔王はなんとロリ。しかもビスケット欲しさに人族との争いはしないと言い出します。人族を殺し、恐怖を振りまくのが魔族の存在意義だとする魔族の一派は魔王の真の覚醒を求めますが、どんな魔王であれ魔王に忠誠を誓うのが魔族のありようだとする一派もあるようです。ディアブロと一度は戦った独特なしゃべり方が印象的なエデルガルトは後者のようで。

転生ではなく、召喚という形で異世界にやってきたディアブロですが、元の世界に帰りたがっているのかといえば全くそういうことはありません。どちらの世界でもコミュ障を持て余していることには違いありませんが、現実世界ではただのヒッキーなのに対し異世界では魔王を名乗るにふさわしい実力を発揮しており、美少女2人を従えてしかも好意を持たれているし。むしろ帰る理由がありませんな。

本作の特徴はエロ描写。18禁アニメじゃないので表現的には微エロといったところですが、言い回しとかあえぎ声とか描写とか、やけに規制が強い昨今にしては珍しいほど踏み込んでいます。深夜アニメなんだからこれくらいやるべきだと私も思うのですが。シェラは巨乳を存分に生かしてエロエロな表情を浮かべますし、レムも貧乳ながら負けずにエロい声を上げます。第一に声優さんが頑張っているということになるんでしょうが。

シェラのCVは芹澤優。声優と並行してアイドル活動も行っており、なんと叔母は斉藤由貴という。私が見た作品では、「正解するカド」のユキカ、「賭ケグルイ」の夢見弖ユメミ、魔法少女サイトの穴沢虹海などを演じています。本年3月には第13回声優アワードで助演女優賞を受賞していますが、やはり最近の活動が評価されたのでしょう。
キャッチーなED「最悪な日でもあなたが好き。」も歌っていますが、これは彼女のファーストシングルでもありますね。

レムのCVは和氣あず未。この人も一昨年くらいから売り出し中の若手声優で、私が見た作品では、「刀使の巫女」の柳瀬舞衣、「みだらな青ちゃんは勉強ができない」の堀江青、現在視聴中の「私、能力は平均値でって言ったよね!」のマイルなどを演じています。そうか、青ちゃんの下地はレムで作られていたのね(笑)。

なお、中盤から国家騎士アリシアという女性が登場します。高い身分にもかかわらず差別心などなく、コミュ力が高く親切で礼儀正しく真面目な人なのでディアブロ達はすっかり打ち解けるのですが…

実は人族の滅亡と魔族の世界の到来を待っている魔王崇拝者でした。その理由について色々言っていましたが、他人が納得できるほどのものではなく、サイコパスとかシリアルキラーのように「そういうふうに生まれついてしまった」としか言いようがないかと。

CVが原由実(ご結婚おめでとうございます)なので、どうしても彼女の代表作アルベド(オーバーロード)がちらついてしまい、アリシアはアルベドが変身した姿なんじゃないかとか思ってしまったり。アルベドなら仕方がない(笑)。


直接手を下してこそいないものの、それまで発生した数々の事件の裏にはアリシアの策動がありました。またやはり直接的ではないものの、終盤のレムの拷問とか瀕死状態にも深く関わっており、全ては魔王を覚醒させるための策謀でした。

事件が一件落着した後、当然ディアブロはアリシアを許さないだろうと思ったのですが、誰にも理解されない彼女の孤独が、かつての自分そっくりだと感じたディアブロは、わりとあっさりアリシアを許したのでした。まあ美人を殺さないという判断はナイスだと思いますが。

アリシアという名前はどうしても「ARIA」の“白き妖精(スノーホワイト)”アリシアさんを思い出してしまうので、殺すのは勘弁です。また正体がアルベドなら殺そうとしても死にゃーしないでしょうし。

異世界ものは1クールの場合、「俺たちの戦いはこれからだ!」的なエンディングが多いのですが、本作ではテンポ良く一通りのイベントを終了させており、無論原作は続いているのですがこれで終わったとしてもすっきりした形になっています。

シェラとレムのみならず、改心したアリシア、魔王クレム、魔族エデルガルトまで迫ってくるハーレムエンドは壮観ですね。

しかし、これだけテンポ良く進められるのであれば、当然二期制作にも期待してしまうわけでして…二期制作時も同じように微エロ路線でオナシャス!

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