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私に天使が舞い降りた!:「ユリ×ロリ」の業の深い日常系アニメの傑作

秋猫

 早いもので10月ももうすぐ終わりです。10月11月というのは私が一年で一番好きな季節なんですが、いつも過ぎ去って行くのがやけに早いと感じる時期でもあります。なので一日一日を大切に過ごしたいとは思うのですが、アニメ見て「艦これ」やって、YouTubeのゆっくり解説なんか見ているとあっという間に一日が過ぎ去ってしまうんですよね。

私に天使が舞い降りた!感想

 本日は先日見終わった「私に天使が舞い降りた!」が実に良かったので感想を綴っていきたいと思います。本作は2019年1~3月に放映された、今年の冬アニメだったんですが、例によって目が海のリハクなので見過ごしていました。

コミック百合姫

 原作は椋木ななつが一迅社の月刊誌「コミック百合姫」に連載している同名漫画です。「コミック百合姫」はその名のとおり女性同士の恋愛(いわゆる「百合」)を題材にしており、「男子禁制?」を標榜して女性読者向けの作品を連載しています。実際、読者の男女比は男性27%、女性73%と女性が占める割合が多くなっていますが、それでも3割近くが男性読者ということは、百合好き男子も結構いるということですね。実は私も「ウホッ!」系よりは遙かに百合の方がいいと思うのですが、さすがに「コミック百合姫」は買ったことがないですね。「マリア様がみてる」なんか好きでしたが、あれは百合でいいんでしょうかね?

ゆるゆり

 「コミック百合姫」連作作品も「ゆるゆり」を皮切りにこれまで6本もアニメ化されており、「私に天使が舞い降りた!」は7本目になります。あんまり百合姫系作品は見たことがないのですが、2017年夏季アニメだった「捏造トラップ-NTR-」はNTRの文字に惹かれて見ましたね。

JSに振り回されるみやこ

 そういう訳で「私に天使が舞い降りた!」は百合作品なんですが、主人公の女子大生が女子小学生に恋をするという、ロリ要素も加えられています。ユリロリとは何と業の深い。これが男子大学生と女子小学生だったら犯罪臭しかしなくて深夜といってもアニメ化は困難なのではないでしょうか。昨今はLGBTとか従来の常識とは異なる恋愛の形も容認される方向にあるようですが、小学生相手というのはロリコンを超えてペドフィリアと見なされ、病的・犯罪的ニュアンスを伴うので理解され難いような。

婦警に見つかるみやこ
学校で拘束されるみやこ

 それでも本作が一応セーフなのは、恋愛要素といってもほぼプラトニックであることと、まさに「百合」だからなのではないかと思います。それでもみやこは不審な行動により警察に捕まりかかったり小学校で拘束されたりしていましたが、男だったらこんなもんじゃ済まなかったことでしょう。

星野みやこほぼ全身図

 重度の人見知り(ほぼ「コミュ障」状態)である女子大生星野みやこは、妹のひなたが自宅に連れてきた白咲花に一目惚れし、まさに「私に天使が舞い降りた!」と思い込みます。何とか花と仲良くなろうとするみやこですが、人見知りに起因するみやこの不審な言動に花は警戒心を強めるばかり。しかし花がお菓子に目がないと知ったみやこは、得意のお菓子作りを突破口として徐々に花と親しくなっていくことに…という展開です。

いつもジャージのみやこ

 みやこは自宅では常にジャージ(おそらく高校生時代のもの)で、人と目を合わせることが苦手なので左目は髪で隠して(それでなんとかなる問題じゃないと思いますが)おり、密かにコスプレ趣味をもつオタクです。男だったら人生オワタ \(^o^)/的とも言えるのですが、手先が非常に器用で、お菓子や料理、裁縫などを得意とし、家事全般問題なくできるということで、むしろぜひ嫁に欲しい逸材とも感じます。

みやこ外出スタイル

 しかしみやこの人見知りは病的な領域で、人混みではマスクにサングラスをしないと歩けない、店の店員ともしゃべれないというレベルであるほか、昼まで寝てたり、明日から頑張るが口癖だったりとダメ人間ぶりも中々です。妹のひなたにもニートに間違えられており、本当に大学生であることを知って驚かれていたほどです。

中二病だったみやこ

 なお中学生の頃は中二病でした。眼帯してオマエはヤマイか。はたまた小鳥遊六花か(古いですか?)。

まるで成長していない

 そんなみやこが花を好きになってダメ人間を脱却して真人間になっていく…という話だとビルドゥングスロマンになるんですが、実際はみやこは安西先生もびっくりなほどまるで成長していません。まあ少しは変わったと言えなくもないんですが、多分誤差の範囲(笑)。花のためにでもいいからもうちょっと成長しても良かったんですが…そいう作品じゃないから仕方ないですね。

乃愛、ひなた、花
小依と夏音

 花の他、ボーイッシュでみやこ大好きな妹・ひなたと、隣に引っ越してきた可愛いけどそれ以上に自分大好きの姫坂乃愛(ハーフ)が主としてみやこと絡むほか、3人と同じクラスで学級委員をしている種村小依(こより)と小之森夏音(かのん)が時折登場してきます。

凝りまくったED

 この5人の中の人達が「わたてん☆5」としてOPとEDを歌っていますが、小依と夏音は二人だけで百合世界を作っているみたいです。

花降臨
花のコスプレ

 みやこが愛して止まない花はテンション低めかつクールで懐かない猫みたいな感じがありますが、みやこにはまたそこが良かったりするんでしょうね。しかし視聴者視点では他の子達と比較してそこまで突出して可愛い訳ではない(みんな可愛いから仕方ないですが)し、不器用でセンスが壊滅的であるなど、言うほど天使か?と思ってしまいます。まあみやこは一目惚れしてあばたもえくぼ状態なんでしょう。

みやこ大好きのひなた

 花が冷たい反面、弟か?と言いたくなるくらい快活で元気いっぱいな妹のひなたはみやこ大好きで一緒に風呂に入ったり一緒に寝ることが大好き。ここまでシスコンならもっと大事にしてやれよと思わないでもないですが…みやこは別にひなたをぞんざいに扱っているわけではなくて、それなりに姉らしくしてはいるんですよね。ただ、どうしても花への対応と比べるとな…と思ってしまうのですが。まあひなたにラブラブだとユリ×ロリ×シスコンの三冠王になってしまうので、妹の扱いはこれくらいでいいのかも。

みやこを取られる
みやこ欠乏症のひなた
みやこのコスプレをする乃愛

 みやこが他の友達から好かれることは嬉しい反面、花や乃愛ばかり相手にして、自分が構ってもらえないときはやきもちを焼きます。みやこから強制的に距離を置かれた時は、凄まじいほどの喪失感に陥っていましたが、乃愛がみやこのコスプレをしたら乃愛にべったりになっていました。しかし引き離し期間が過ぎたらまたみやこ一直線になっており、乃愛は代用でしかなかったということが明らかに。

隣に住んでる乃愛

 その乃愛はぱっと見花より目立つしコスプレも大好きなので、みやこが乃愛に一目惚れしていればあっという間に関係が深まったかも知れませんが、あざというところがあって、自分は世界一可愛いと本気で思っていて、誰かから褒められたくて仕方がないというあたりはみやこにとってはドン引きポイントなのかも知れません。花との対比でみやこが乃愛を結構ぞんざいに扱う描写もあるのですが、幸い(?)乃愛はひなたが好きなので、大きな問題にはなっていません。

花×乃愛(みやこバーション)

 愛の方向性は花←みやこ←ひなた←乃愛となっていますが、これで花が乃愛の事が好きということなら円が完成するのですが、別にそういうことはなかったぜ。最終回の劇中劇では乃愛×花が実現していましたが、あれはあくまで劇なので。

松本香子

 そしてもう一人、みやこを愛して止まない女・松本香子。みやこが高校時代に所属していた被服部の仲間で、みやこが一心不乱に服を縫っている姿を見て憧れ、ストーカーまがいというかほぼストーカーとなってみやこの周囲を徘徊して様々な秘密を入手していました。みやこは香子をしきりに気持ち悪がるのですが、香子の言動はほぼ花に対するみやこの言動と同じなので、相手が同年齢な分まだましなんじゃないかと思ったりします。みやこは香子を気味悪がる前に、花への自分の言動を反省するべきでしょう。あなたがキモいと思う事を、花はもっとキモいと思っているのだ…

ひなた対香子
香子の妹と愛犬

 香子が男だったとしたら問答無用でストーカー認定なのですが、この人にそれほど嫌悪感を抱かないのは美人だからだろうか(笑)。突如出現した香子に対し、当初ひなたは敵意剥き出し(松本ォオオオッ!)で、基本誰にでもフレンドリーなひなたとしては非常に珍しいなと思いましたが、二人でみやこの素晴らしさを賞賛し合うことですっかり仲良くなってしまいました。飼い犬に「みやこ」と名付けており、幼い妹・友奈がいます。みやことひなたも結構年が離れていますが、一回り以上違っていますね。

ママンズ
担任の先生

 その他、みやこが「鬼」呼ばわりするママンの千鶴、花ママン、乃愛ママンなども登場しますが、担任の先生やみやこを怪しむ婦警さんも含めて女性ばかりが登場します。

小学校なのに女子ばかり

 なんとひなた達の小学校のクラスも女子ばかり。制服があるし、文化祭とかもやるので私立の可能性もないではないのですが、歩いて通えるところにあって、近所の子ばかりが通う私立ってちょっと不自然なような。 

本当に天使になったJS

 最終回では文化祭のミュージカル劇「天使のまなざし」で、花は人間に恋して地上に降りた天使アネモネ、ひなたがその相手のデイジー、そして乃愛はデイジーの孫のマリーを演じていましたが、マリーの姿は乃愛の「対ひなた用みやこ変身セット」でした(笑)。これはつまりみやこ×花の恋愛模様を示唆するものなのか。

しれっと登場する松本姉妹

 そしてしれっと劇に登場してきた松本姉妹。当たり前のように出てきましたが…香子、おそろしい子!

客席に戻っている松本姉妹

 その後は何事もなかったように普通に客席に座っているし。どういうことなんだってばよ!?みやこ視点でそう見えただけってことなんでしょうか。そうでなければとんでもない異能力者ということになってしまいますが。学芸会レベルを遙かに超えたワイヤーアクションなどSFX山盛りだったので、やはりみやこの脳内補完ということなんでしょう。
 
私に天使が舞い降りた! 

 ユリ×ロリで業は深いのですが、基本「幼女」から「少女」に変わる頃の小学生達の日々を綴った日常系に属する作品だと思います。みやことか香子の言動はやばいといえばやばいのですが、特に事件化することもなく気軽に見られます。一つだけ気になる点があるとすれば、みやこ・ひなた姉妹の星野家にはパパンの気配が全くないことでしょうか。単身赴任なのか離婚したのかはたまた死別なのかと悩んだ時期が私にもありました…。しかしどうやら単に男は必要最低限しか出さないというのが作品の方針みたいですね。なぜなら他の家庭でもパパンの登場は一切ないので。通行人レベルのモブには男の姿もあるのですが、それがなければアマゾネスのコミュニティかと思えるほどです。

松本香子全身図

 なお個人的に好きなキャラは松本香子(笑)と、JSでは小之森夏音ですね。松本ォオオオッ!はとんでもないストーカーなんですけど、私好みの美人だし、声もいい(CVのLynnは桐須先生も演じてます)ので。

私のお気に入りは夏音

 夏音は多分「バブみを感じてオギャる」ことができるキャラです。私は別段「オギャる者」ではないのですが、しっかりした優等生タイプが好きなので。

レギュラーカルテット
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