2019年秋季アニメ序盤の感想(その1):本好きの下剋上/放課後さいころ倶楽部/ぬるぺた

ようやく夏季アニメの感想が終わったと思ったら、もう秋季アニメも3話まで放映されていたりします。最近はアニメの話題しかしていない気がしますが、釣瓶落としの秋の陽が悪い(?)。昔はだらだらと明るいよりはさっさと暗くなる方が好きだったんですが、闇属性だったんでしょうか。6時過ぎまでは明るい方がいいと思う今が光属性という訳ではないんですが。

さて秋季アニメ序盤の感想ですが、まずは「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~」。3話まで視聴しました。本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジーと銘打たれています。本好きの女子大生本須麗乃が死後に転生したのは別世界で、病弱な幼女マインとなっていました。本があれば、どんな環境でも耐えられると思ったものの、この異世界は識字率が低くて本が稀少で、いくら読みたくても周りに本がありません。ないならどうする?作ればいいじゃないか!という話です。

遂に出た女性主人公の異世界転生もの。見た目は幼女、中身は大人というコナンみたいな主人公ですが、とにかく体が虚弱です。病床に伏せっているうちに前世を思い出したようです。幸い家族はみんないい人で、虐待とかとは無縁ですが、とにかく本が読みたいがために暴走しがちなマインが今のところはむしろ家族に迷惑をかけているような感じです。前世の記憶や経験に基づき、役立つようなことも始めていますが。

マインはまだ幼女なので文字を学習する前だったらしく、異世界文字の習得から始めなければならないのですが、数字は割と簡単に覚えたので数学的能力は発揮している状況です。何しろ中身は大人だから。本作りの第一歩としてパピルスを作ろうとしてあまりの手間に挫折し、今度は粘土板にトライするつもりのようですが…

前世でどのようにして亡くなったのかが不明ですが、とにかく本に執着するマイン。それが故に他の事にはあまり配慮が及んでいません。早く大人の処世術を発揮して欲しいですが、そもそもそういうものがない人だったのかも知れません。本作りもいいけど、まずは基礎体力を付けて健康で単独行動が出来るようになるのが先決のような気がします。筋トレをしろ筋トレを。

例によって転生先は欧州中世風世界になっていますが、今のところ都市内から出ていないので魔物とかがいるのかどうかは不明です。現世にない植物とかは登場しているので、いてもおかしくはないですが。それよりも中世風世界の設定がなかなかちゃんとしているような気がします。「なろう系」ですが、冒険ではなく物作りを描くので、世界設定はしっかりさせておかないといけませんからね。

続いて「放課後さいころ倶楽部」。3話まで視聴しました。ネタとしてタイトルが似ている「放課後恋愛クラブ」とか「放課後マニア倶楽部」を出しましたが、遙かに健全そうです。「放課後恋愛クラブ」はまだしも、「放課後マニア倶楽部」はいかんですばい。

舞台は京都で、鴨川の風景とか出されるだけでもう視聴決定。人付き合いが苦手で大人しく引っ込み思案な主人公武笠美姫が、好奇心旺盛でいつも明るく天真爛漫な転校生・高屋敷綾と出会うことで、「楽しいこと」を探すようになり、クラス委員長の大野翠から教わったボードゲームに今まで知らなかった楽しさを見出していきます。

基本1話につき一つのアナログゲームが登場し、ルール説明とゲームプレイがメインとなり、プレイする過程で登場人物の友情や恋愛といった心情が描かれていきます。これまで「マラケシュ」「ごきぶりポーカー」「インカの黄金」が登場。コンピューター全盛のこの時代、テーブルゲームは衰退の一途かと思っていましたが、電源不要のゲームも結構あるんですね。なかなか楽しそうなんですが、この時代、仲間を一同に会しすることが一番の難関だったりして。

どれもやろうとすればコンピューターゲームとしてリメイクできそうですが、こういうのは仲間とわいわい騒ぎながらやるのが楽しいんですよね。「人生ゲーム」とか「億万長者ゲーム」とか子供の頃にやったなあ…(遠い目)。ウォー・シミュレーションゲームやテーブルトークRPGなんかも電源不要という意味ではアナログゲームなのかも知れませんが、さすがに主人公達が欧州戦線の状況に頭を悩ませたり、クトゥルー系RPGでSAN値がピンチになったりはしないんでしょうね。人狼ゲームとかも面白そうですが、あれはボードやさいころさえ使わないし。

最後に視聴予定になかった「ぬるぺた」。3話まで視聴しました。ゲーム・アニメが連動したオリジナルメディアミックス作品で、ゲームは2019年12月発売予定だそうです。天才少女「ぬる」は、お姉ちゃんを事故で亡くしてしまうが、持ち前の知識で、大好きだったお姉ちゃん「ぺた」をロボットとしてつくることに成功します。しかし、ロボットとして復活したお姉ちゃんは生前とはちょっとちがう?妹「ぬる」と、姉ロボ「ぺた」が繰り広げる、姉妹ドタバタコメディ!…ということです。

5分のショートアニメで、そもそも声以外は全く似ても似つかないぺたロボの暴走ぶりが中心になっています。とはいっても学校嫌いなぬるを学校に行かせようとしたり、食事を作ったりと行動目的自体は間違っていないのですが、手段が酷すぎる。あの完全栄養食チャーハンは食べたらあの世へ行きそうです。

生前は美少女JKだったぺたお姉ちゃん。行動もロボのように天然爆発だったのか、ぬるの設計が悪いだけなのか。声と胸のリボンだけは生前のままですが、姿が違いすぎる。ぺたロボの声に癒やしを感じるか行動に狂気を感じるかはあなたしだい?ゲームは2Dアクションゲームらしいですが、一体どういう内容なのか。ぺたロボから逃げ回るとかですかね?ならなぜ作ったし。

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