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境界の彼方:京アニ放火事件追悼と激励の意を込めて一気見しました

ごろごろチキンのバターチキンカレー

 本日の昼食は松屋で「ごろごろチキンのバターチキンカレー」。チキンが二回も出てくるあたり洗練されてない感じですが、美味しかったです。7月に一部店舗にて限定販売をしていたところ、販売店舗拡大の強い要望を受けて8月に全国の店舗での発売が実現したそうです。辛いもの好きの人は「夏こそカレー」と言いますが、正直私は辛いものが苦手で、ただでさえ猛暑で汗をかくのに辛さで体の中からも発汗するのは御免こうむりたいのですが、これは辛くありません。風味豊かなバターの香りとトマトの旨味が広がってご飯がすすむので、夏バテ気味の人こそ食べた方がいいと思います。

境界の彼方感想

 京アニ放火事件から4週間近くが経過しましたが、現場近くの献花台には今なお追悼に訪れるファンが後を絶たないとか。私にできることなど何もありませんが、山の日で休日の今日、せめて京アニ作品でも見ようかと思い立ちました。これまでに視聴した京アニ作品としては「涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ」「らき☆すた」「けいおん!シリーズ」「氷菓」「中二病でも恋がしたい!シリーズ」「響け!ユーフォニアムシリーズ」「無彩限のファントム・ワールド」「小林さんちのメイドラゴン」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」があり、我ながら結構見ているなあと思いましたが、今回選んだのは未視聴だった「境界の彼方」です。

先輩と栗山さん

 「境界の彼方」は第2回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作である鳥居なごむのライトノベルを原作とした作品で、2013年秋季アニメとして放映されました。同賞受賞作からは本作のほか、「中二病でも恋がしたい!」「Free!」「無彩限のファントム・ワールド」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「ツルネ -風舞高校弓道部-」がアニメ化されています。「妖夢」と呼ばれる異形の存在と「異界士」と呼ばれる特殊能力者の戦いが描かれるダークファンタジーです。

神原秋人

 主人公神原秋人は人間と妖夢のハーフで、見かけは人間そのものですが、不死身という特性を持っています。一方ヒロイン栗山未来は小柄で貧乳ながら眼鏡が似合い、変態クラスの眼鏡フェチである秋人のドストライクですが、実は妖夢を狩る異界士の一人で、自分の血を武器にしています。

栗山未来

 二人は出会って即、未来が秋人を妖夢と看破して血液の剣で刺しまくりますが、何しろ秋人は不死身なので痛いだけで全然死にません。異界士は妖夢を倒すことで得られる妖夢石を換金することで生計を立てているので、妖夢を倒せないと干上がってしまいます。秋人は他の妖夢を倒して生計を立て直すよう諭しますが、まだろくに妖夢を倒した経験がないという未来。惚れた弱みで妖夢退治に協力する秋人は、徐々に未来と親しくなっていきます。

未来の秋人襲撃

 秋人には半妖夢という普通の人には言えない秘密があり、また過去に暴走したこともあるため、異界士の名門である名瀬家の監視下に置かれることで見かけ上平穏な生活を送ってきました。一方、未来も血を使うことで他の異界士から「呪われた一族」として忌避されてきた過去があり、また妖夢に憑依された親友を殺してしまったという悔恨を持っています。

妖夢と戦う未来

 前半は未来の親友の仇である強大な妖夢「虚ろな影」の襲来、また未来を姉の仇と付け狙う親友の妹・桜の襲撃、さらには「虚ろな影」に憑依された秋人の暴走といった事件が頻発し、これを乗り越えることで一旦は小康状態となってコメディ回などを挟みつつ、後半は実は秋人の妖夢としての側面は、世界に壊滅的被害をもたらす恐れがあるとされる「境界の彼方」であることや、未来の本当の目的は「境界の彼方」である秋人を討伐することだったことが明らかになり、未来は自分の命と引き換えに秋人の体内から「境界の彼方」を取り除き、消滅してしまいます。

血刀を振るう栗山さん

 「境界の彼方」を失って普通の人間になった秋人ですが、実は未来はなお隔絶した空間で「境界の彼方」と戦い続けていることを知り、未来を助けに行くことを決意します。未来を倒して現世に戻ろうとして、各地の妖夢を取り込み続けて強化を続ける「境界の彼方」に、未来と秋人は勝利できるのか?

秋人を刺す未来

 0話も含め13話を見た感想を一言でいうなら…尺が足らなくて説明不足、ということに尽きるでしょう。妖夢というのはいわば妖怪なんですが、必ずしも人に危害を加えるものばかりではなく、人間と共存する妖夢に言わせれば「哺乳類」というくくりに近いのだとか。なので人間のように高度な知性を持ったものもいれば倒すしかない凶暴なものもいると。にしては登場する大半の妖夢は人間に危害を加えようとしているし、異界士達も妖夢と見れば積極的に殺そうとしているようにしか見えません。

雷禅

 秋人が半妖夢という話も、父が妖夢で母は異界士なんだそうですが、極めてレアなケースなんだそうで、どうしてそうなったのかについては全く語られていません。あれか、「幽遊白書」の雷禅のエピソードみたいな感じか。とするとハーフの息子を不死身にさせてしまうくらいなので、パパンも妖夢として相当凄い存在なのではないかと思われますが、言及が一切ないのでどこでどうしているのかも一切不明。絶体絶命のシチュエーションになってもパパンを呼んだら一気に解決できたりして。

メイド姿の未来

 また、未来についても、ろくに妖夢を討伐したことがなく、戦闘の際もためらいがちでなかなか止めをさせないでいましたが、それにしては秋人には毎日のように襲撃して刺突していたらしく、お前はなぜ化け物然とした妖夢は殺せないのに見た目普通人の秋人は殺せるんだとツッコミを入れたくなりました。まあこの理由は後半明らかになるのですが、後の未来の強さを見ると前半のへなちょこぶりは何だったんだと思います。秋人の前だからカマトトぶっていたのか?

藤真弥勒

 それと黒幕である藤真弥勒。異界士協会から派遣されてきたという触れ込みでしたら、桜をそそのかして未来を襲撃させたり、名門名瀬一族の頭領である泉と互角以上に戦ったりと、一体何者なのだと聞きたくなるのですが、正体は明かさないまま消息不明に。体内に妖夢を宿しているとか、「境界の彼方」による世界滅亡を目指しているかのような言動を取っていましたが、ラスボス感ばかり漂わせないで、もっとはっきりその正体についての示唆が欲しかったです。結局のところこいつがいなければ大事にはならなかったような。

種ちゃん近影

 ヒロイン未来のCVは私の好きな種田梨沙。ぶっちゃけ種ちゃんがヒロインなので本作を選びました(笑)。2012年に「新世界より」の渡辺早季でアニメ初主演してブレイクした翌年ということで、「きんいろモザイク」「ストライク・ザ・ブラッド」など多数の作品に出演してのりまくっている頃です。未来の声は地声とはかなり雰囲気が違いますが、はかなさとか天然ぶりとかをよく演じています。

頭をなでて
涙の別れ

 特に未来には「死ぬ前のさよなら」的演技が二回もあるのですが、「四月は君の嘘」の宮園かをりばりの名演技が聞けます。種ちゃんはこういう時の涙ぐみながらの演技が非常に上手いです。最終回、ドラクエⅣラストのシンシアのように唐突に復活することには物議がありそうですが、生きていて欲しかった宮園かをりが帰らぬ人になったことは非常にもの悲しかったので、これはこれでありかと思います。個人的にはあの未来は秋人の見た幻で、直後に消えて秋人がOrzになるという展開がいいのですが。

美月とヤキイモ
名瀬博臣
名瀬泉

 物語にしばしば絡む名瀬一族でも、同じ学校に通う博臣・美月兄妹はかなり重要な役回りなんですが、博臣の変態じみたシスコン以外はさほど目立たなかったように思えます。美月が飼っているヤキイモという小型妖夢は可愛いですが。眼鏡フェチ秋人とシスコン博臣の会話は結構面白いんですが、その変態ぶりってそこまで描く必要があったんでしょうかね。二期前提ならともかく。日常感を出そうという試みなのかも知れませんが、かつて殺し合った仲ということが判明してからは、お前らよくもまあ…と思ってしまいます。

二ノ宮雫
彩華と愛

 学校教師にして異界士の二ノ宮雫、正体は妖夢なのに姿は完璧人間で店を経営したり学校に通ったりしている新堂彩華と新堂愛(もっと活躍させて欲しかった)など、もっとキャラ立てして欲しいキャラもいたのですが、やはり尺が…。後に劇場版が制作されたということは、本当は二期をやりたかったけど円盤が予想より売れずにやむを得ずとうことなんでしょうか。

6話のオペラシーン

 なんか文句ばかりになってますが、最後まで一気見できたくらいなんで、全体としては悪くはないんです。ただ惜しい部分が目立ってしまい…。5話の日常回とか6話の完全コメディ回(「このすば!」かと思った)も、二クールやるならもっと入れて欲しかった。あと秋人は最後まで未来のことを「栗山さん」と呼んでいるんですが、それが恋愛に慣れていない非モテ系男子らしくて非常に好感が持てました。「栗山さん」「先輩」の初々しいやりとりがイイです。

新堂愛

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