2019年夏季アニメ序盤の感想(その1):かつて神だった獣たちへ/手品先輩/魔王様、リトライ!/うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。

京アニ火災、傷ましいですね。現在の業界への影響が甚大なのもさることながら、亡くなった33人が生み出すはずだった「未来」が永遠に失われてしまったのが本当に残念でなりません。犯人も重態らしいですが、回復させて裁判を受けさせ、きっちり死刑判決を喰らわせてやりたいです。公判でもどうせ自分勝手な主張を続けて余計腹が立つことになるかもしれませんが。

そんな中、夏季アニメの感想をつらつら書くのもいかがなものかとも思いますが、諸事情で今やっておかないと機会を失いそうなので推してやらせていただきます。まずは「かつて神だった獣たちへ」。3話まで視聴しました。

泥沼の内戦終結の切り札として投入された擬神兵。神話の怪物達のような異形の姿の兵士達の活躍で平和がもたらされましたが、その圧倒的な力は次第に制御不能となり、擬神兵は人の心を失って、平和な世界を脅かす危険因子となってしまいました。擬神兵部隊の指揮官ハンクは、「人の心を無くした者は仲間の手で葬る」というかつての約束に従い、暴走する戦友たちを抹殺する「獣狩り」を始めます。


擬神兵だった父をハンクに殺されたシャールは、父の仇としてハンクを狙いますが、擬神兵が断罪されべき存在かどうかを見極めるべく、旅に同行することになります。なんとなく「新造人間キャシャーン」のキャシャーン(東鉄也)と上月ルナを彷彿とさせます。キャシャーンとルナは対立関係ではなかったけど、ロボットのみに作用するMF銃でキャシャーンを撃ったらどうなるのかと思い悩んでたシーンがありました。

擬神兵を生み出したエレインとハンクはかつて恋仲でしたが、エレインは擬神兵が禁忌の存在であると考え、終戦後には自らの命を捨てて擬神兵と関連技術全てを葬ろうとしていました。しかし擬神兵舞台の副隊長にしてハンクの親友だったケインの裏切りによりハンクは一命を取り留め、エレインは連れ去られてしまいました。ハンクはケインを擬神兵が獣と恐れられ、蔑まれる状況を作ったと諸悪の根源と考えているようですが、ケインがいなかったらあんたとっくに死んでたんでは。

擬神兵は、各地に散って怪物と恐れられる者の他、一定数はケインに付き従っていると思われます。なお擬神兵は一人として同じタイプの怪物はおらず、一人一種といっていい状況です。ハンクはウェアウルフ(狼男)、ケインはバンパイア。エレインは擬神兵ではないようですが、いっそサキュバスにでもしたらどうでしょうか。能登さんの色っぽい演技とか聞いてみたい。ケインを演じる中村悠一も喜ぶのでは。

ヒロインのシャールを演じるのは加隈亜衣。素敵な声質なのに、ラジオ(大西沙織とやってる「キャン丁目キャン番地」)ではやけにやさぐれいているようなので、ぜひこういう正統派ヒロインを演じて欲しかった。まあ闇発言でも可愛いんですけどね。

続いて「手品先輩」。3話まで視聴しました。手品をテーマにしたショートギャグ漫画が原作のせいか、15分アニメなのに1話分がさら4~5話に細かく区切られています。主に登場する手品先輩と助手は氏名不詳。助手の担任教師は手品先輩の実姉ですが、手品先輩を「妹ちゃん」と呼ぶ謎仕様。先輩なのに年上感がないのは妹だからなんでしょうか。


手品先輩は手品をこよなく愛していますが、とんでもなくポンコツのため成功した試しがありません。成り行きで奇術部に入れさせられた助手の方が上手いくらい。おまけにコミュ障なので基本ボッチ。ルックスは可愛いしナイスバディなので男が放っておかないと思いますが…


先輩の奇行を迷惑がりながらも助手が先輩に付き合っているのは、奇術の失敗でやたらラッキースケベが発生するから。先輩はナイスバディにもかかわらずそれに無頓着でガードが甘いので、まさに見放題。本人に自覚がないせいか、ラッキースケベシーンもあまり下品さはないような。一時期深夜アニメなのにパンチラすら見せないような傾向がありましたが、本作は普通にパンチラ(パンモロも)を見せてくれるので一安心です。いいじゃんねえ、パンチラくらい。

助手本人はクールで物静か、知的で爽やかと自称していますが、実際は先輩同様ボッチ気味なので、似たもの同士のような感じです。この人のツッコミで話が進んでいるような。3話でお姉ちゃん先生が登場しましたが、今後さらにキャラが増えていく様子。

お次は「魔王様、リトライ!」。3話まで視聴しました。バリバリの「なろう系」アニメで異世界召喚もの。ちょっと違うのは、異世界で自分の作成したゲームキャラに変身してしまっているあたりでしょうか。ラスボス設定キャラなのでステータスは異常に高く、まさに魔王に匹敵する力を持っています。


一般人大野晶はラスボスキャラ九内伯斗として異世界に召喚されてしまい、村で迫害されて悪魔の生け贄にされていたアクを助け、魔王と聞いて倒しにきた三聖女のルナを懲らしめて(笑)同行者にしています。

また霧雨零という正義の暴走族(?)キャラに変身もできますが、自動操縦モードになってしまい、声まで代わってしまいます。


主演津田健次郎ということで期待していたんですが…どうもここまでさほど面白くないような。基本主人公が元の世界に帰ることばかり考えているせいでしょうか。早く冒険でも征服でもいいから異世界を堪能して欲しいものです。それにしても原作の既刊3巻というのはちょっとアニメ化には早すぎたんでは。

最後にタイトルがやたら長い「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」。3話まで視聴しました。このタイトルの長さで察しがつくでしょうが、本作もバリバリの「なろう系」です。原作は全8巻で完結しているところにはやや安心感。


孤児になった魔人族のラティナを拾った冒険者デイルがロリの魅力にメロメロになってダメになる話で間違っていない気がします。時代は妹から娘なのでしょうか。アニメの「妹」は、そんなの現実にはいねーよと突っ込みつつ、こんな妹なら自分も欲しいと思うタイプが多いですが、ラティナも、こんな娘現実にはいないけど、もしいたら自分も欲しいと思わせるものがありますね。

当初は種族が違うのでコミュニケーションも困難でしたが、ラティナは非常に賢くあっという間に人間の言葉を覚えていきます。デイルのみならず、下宿する酒場「踊る虎猫亭」でも常連客のマスコットになって大人気。素直で健気なので、愛猫のように可愛がりたいです。

性の多様性ということが話題になるようになり、同性愛とかにも広く理解や支持が広まっているような気がする昨今ですが、おそらくそれでも許されないのはロリコン、すなわちロリータ・コンプレックスというヤツでしょう。いや別に私はアニメだ漫画で楽しんでいる分にはいいと思うのですが、写真分野(いわゆる児童ポルノ)は壊滅しましたね。エロゲーでも明らかなロリキャラがいても“登場人物は全て18歳以上です”なんて但し書きが出たりして。

しかしラティナを見た時に私やおそらく大方のおのこたちが思うのは、性の対象とかではなくて「とにかく守りたい、保護したい」という気持ちなんではないかと。笑顔で駆け寄ってきたら抱き上げて頬ずりしたいけど、それ以上どうこうっていうのはないですね。一緒に寝ても全然平気。ロリコンじゃないからなんですかね。

4~5歳かと思っていたラティナ、実はもうすぐ8歳になる7歳なんだそうです。デイルは18歳ということで、父性に目覚めるにはちょっと早すぎる気もしますが、バリバリパパンモードになっています。なんというか、プリンセルメーカーをリアルで始めたような感じがしますね。あれも確か8歳からスタートだった気が。


そのプリメ、ラティナ同様血の繋がらない娘を育成するゲームでしたが、私はあんまり興味なかったんですが、「娘と結婚」というエンディングもありました。ロリコンの念願成就という感じですが、デイルとラティナの場合、年の歳10-11歳ということになりますよね。昔ものの本で読んだところでは、ロリコンは一回り以上年の差がある場合に言う言葉だというのがありまして、それが正しければ、デイルがもし将来ラティナを嫁にしたとしてもギリギリロリコンではないという。今はラティナが幼女なのでそんなことは考えられないですが、ラティナ18歳時でデイルは28,9歳なので、それだと結婚だなんだという話になってもそんなに違和感ありませんね。

本作の監督は「ラティナが可愛ければいい!」と言ったそうなので、今後もそういう路線で行くんでしょう。こういう娘が欲しいなあと思いつつ、私もラティナを愛でていきたいです。

なおラティナ役の高尾奏音(かのん)は「魔王様、リトライ!」でアクの役を演じているまだ16歳の声優さんですが、声優としては4年前から活動しているんですね。個人的には「艦これ」の軽空母神鷹、海防艦八丈の中の人だなと。異色の艦種である軽(航空)巡洋艦Gotlandと海防艦石垣も演じていますが、それらはまだ未入手で。「艦これ」声優とあらば応援せねばなりますまい。

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