記憶に残る一言(その103):お姉さんのセリフ(市場価値診断テストのネット広告)

いや~まだ5月だというのに暑いですね。週後半から暑かったけど今日はひときわ。大阪は熱帯気候じゃないかと思うくらいに毎年暑いのでさほど驚きませんが、35度以上の猛暑日なるところもあるらしいので気をつけて下さい。画像は6歳になったリアル明里ちゃん。パパンの了承を得て久々に登場です。アイスはソーダ味?

本日は記憶に残る一言で、一時期ネット広告でよく見かけたアレを取り上げます。ズバリ「うわっ…私の年収低すぎ…?」です。

株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職サイトである@typeが実施する「市場価値診断テスト」のネット広告に表示されるフレーズで、ウェブの様々な場所で見かけることと、女性の写真との妙なシンクロ具合でブレイクしました。

使用されている口元を抑えて驚いている風のお姉さん(通称「年収低すぎ娘」)の画像はなんと6パターンもあるそうです。どこかのモデルさんとか女優さんなのかも知れませんが、名前を知っている人はいませんね。ネット広告ではいかにサイト閲覧者にクリックさせるかが最重要ですが、クライアントによっては予算が少ないということで、フリー素材を使ってモデルを代用しているそうです。結局のところ、閲覧者にクリックさせるためにキャッチ―でインパクトがあればいいので、有名女優とかである必然性はないようです。

明らかに素材らしい「年収低すぎ娘」は、口臭を気にする別の広告で使われていました。


@typeは2012年にこのバナー広告のモデルを公募するキャンペーンを行いました。年齢や国籍は問わないが、女性であることが条件で、応募写真は、今までの特徴を踏まえている必要があるということでしたが、まだ応募できない状態の募集開始前にネットで爆発的に話題が広まってしまったそうです。また、写真を送ってもらうというモデル募集キャンペーンなのに、iPhoneから写真をアップロードできないという問題が土壇場で発覚したとか。最終選考通過者への賞金は10万円で、1年間写真が使用されるとのことでしたが、「うわっ…私の賞金、低すぎ…?」と突っ込まれたりはしなかったのか。

ネットでブレイクしたので様々なパロディ画像が作られています。ちょっと紹介してみましょう。まずは「エルシャダイ」版。装備の悪さに驚いているイーノックですが、ルシフェルに「そんな装備で大丈夫か?」と問いかけられたのに「大丈夫だ、問題ない」と自信満々に返したのはお前自身だ(笑)。

「まどマギ」版その1。まどかからの契約取り付けに苦戦するキュゥべえさんですが、しかし杏子、マミ、ほむら、さやかと、本編に登場する魔法少女たちはことごとくキュゥべえさんが契約しているので、そんなに気に病まなくても。が、本来の目的であるエネルギーの回収のためには、魔法少女として途方もない資質を持つまどかとの契約がどうしても必要だと思っているのでしょうね。多分他の4人を魔女にするよりもまどかを魔女にした方が膨大なエネルギーが採取できるのでしょう。マミなんか魔女にならずに死んでしまったので、キュゥべえ的には投資失敗だと思われるのですが、多分まどかさえと契約できればそんなもん惜しくもないのでしょう。

「まどマギ」版その2でそのマミさん。ティロ・フィナーレのことですね、わかります。脚本段階では「アルティマシュート」という名称だったそうですが、アフレコの段階で「かっこ悪い」という理由から、急遽ネットで各国の言葉を調べ、結果イタリア語の「ティロ・フィナーレ」に変更されたのだそうです。直訳すると「究極の一射」。なお必殺技名を叫ぶのはマミさんだけですが、それは「昔テレビで観た魔法少女のように必殺技の名前を叫ぶことで、死と隣り合わせの戦いから逃げ出したくなる自分を奮い立たせ、魔女と戦い続けるため」なのだそうです。結構シリアスな理由があったんですね。私はてっきり中三なのに中二病だとばかり(笑)。

「けいおん!」版。半円状の太い眉毛が特徴の琴吹紬ですが、今更驚いています。原作の漫画ではこの眉毛が実はたくあんだというシュールなギャグが展開されています。私は眉毛太めの方が好きなのでそのままでいいと思います。なお全く関係ないですが、琴吹紬のCVは寿美奈子でしたが、もしや「コトブキ」つながりで選んだとかじゃないでしょうね?「荒野のコトブキ飛行隊」にも出演すれば良かったのに。

「ジョジョ」版。自分の髪型のかっこよさに驚くに東方仗助。自慢のヘアースタイルですが、不良の先輩が「アトムみてーな頭」と言ったら、「このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ?」と訳のわからないぶち切れ方をしていました。

杖助は、幼少期に助けてくれたリーゼントの少年に憧れて同じ髪型にしており、ゆえに、自分の髪形を貶すことはあこがれの人を貶すことと同じなので激しく怒るのだそうです。

「ドラゴンボール」版。戦闘力の低さに驚くベジータ。フリーザ一味はほぼ標準装備しているスカウターですが、相手の戦闘力は判っても自分自身の戦闘力は判らないのか。それにしても相手の戦闘力があまりにも高すぎると、測定不良を起こし爆発するというのは危険極まりないですね。0÷0とか計算させると爆発する電卓のようなものでは。

「川○シェフ」版。いろんな意味で一世を風靡した彼ですが、既に経営する店は全て休業・閉店状態で、メディアにも登場していないのでプライバシーに配慮しておきましょう。

「水800円事件」のせいか、こういう上から目線のものも。800円の水(ミネラルウォーターなんでしょうが)があってもいいとは思いますが、予め値段を明示していないとか、客が注文していないのに出すとかしたのはやはりアンフェアと批判されても仕方がなかったかと思います。

「管直人元首相」版。この人は仮にも一国の首相だった、つまり公人なので目線を隠しません。鳩ぽっぽと二人で民主党政権を滅茶苦茶にしてしまいましたね。野田さんは前二人に比べれば明らかにましでしたが、あれだけの負債はさすがにどうにもならなかったか。

「ガルパン」版。自分の戦車の弱さに驚く聖グロリアーナ女学院のダージリン。チャーチル戦車(MkⅦ)は75ミリ砲搭載に圧倒的防御力を持つ重装甲で、決して弱くはないのですが、最大速度は20km/hということで機動力には難ありですね。

「三国志」版。蜀からの俸禄の安さに驚く諸葛孔明。いかん!すぐに俸禄10倍にする勢いで慰留するんだ劉備!蜀滅亡の危機。

最後に「ときメモ」版。パラメーターの低い隣家の幼なじみに驚愕するラスボスこと藤崎詩織さん。そうか、それで「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし」という例の名セリフにつながるんですね。しかし、よく考えれば自分に見合った相手を選ぶというのは別に非難されるようなことではありませんね。詩織も容姿端麗・才色兼備というステータスを何の努力もなしに手に入れた訳ではないのでしょうし。それに自分のパラメーターをちゃんと上げていけば「家もお隣同士だし、たまには一緒に帰ろうと思って…」なんて言ってくれますし。詩織の態度は自分自身の努力の表れなんですよ。
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