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2019年冬季アニメの感想(その3):ブギーポップは笑わない/けものフレンズ2/荒野のコトブキ飛行隊

天満橋から中之島方向を見る

 今週は結構寒くてコートをクリーニングに出したのを後悔する日もありましたが、今日は実にうららか。花見にどっと人が押し出してました。明日もきっと花見デーですね。古い人間なので、桜はやっぱり入学式の花という印象です。なので今年みたいに4月に入ってから満開というのが実に風情があって好きです。

変なコスのブギーポップ 

 さてもう春季アニメも始まっているのでさっさと冬季アニメの感想を終わらせましょう。まずは「ブギーポップは笑わない」。全18話なんですがまだ14話までしか見終わっていないという(汗)。しかし「夜明けのブギーポップ」終了で13話まで来ていて、通常の1クール分になっているので見切り発車します。

霧間凪 

 原作は既刊22巻と大作なので、代表的なエピソードを映像化するということになり、「ブギーポップは笑わない」「VSイマジネーター」「夜明けのブギーポップ」「オーバードライブ 歪曲王」の4編がアニメ化されました。

世界の敵がこの中に 

 「ブギーポップは笑わない」は、いきなり事件が終わったところから始まるという斬新な展開で、複数の登場人物の視点から物語が綴られるので最初はかなりわかりにくいです。特に登場人物の名前が覚えられなかった(笑)。主要人物のようでいてすぐに死んで退場してしまうという意外なキャラも出ましたが、モブかといえばそうではなく、物語の発端編である「夜明けのブギーポップ」に中学生時代の姿で登場してきたりします。そんな風に、死んでしまっても別の物語で生前の活躍が改めて語られることが多いのが本作の特徴ではないかと。

宮下藤花 

 素直で明るい性格ごく普通の女子高生宮下藤花の別人格ブギーポップは、世界の危機を察知すると自動的に出現する存在で、女子高生の間では「その人が一番美しい時に、それ以上醜くなる前に殺す」死神であると噂されていて、都市伝説化しています。宮下藤花が通う県立深陽学園には、どういう訳か世界を危機に陥れる「世界の敵」複数出現するので、その学校のJKがブギーポップに変身するというのは好都合なんですが、なぜこの学校がそういう特異点なのかは謎中の謎です。Fateシリーズの冬木市みたいなもの?

可愛いマンティコア 

 「ブギーポップは笑わない」では、人を殺して捕食するマンティコアが登場しますが、それが「世界の敵」かといえうば実は違って、ごく普通っぽい男子高校生が「世界の敵」でした。本来なら普通の人生を歩んでいたはずですが、マンティコアと出会ったことで「世界の敵」として発現してしまいました。なお「世界の敵」とは、この世界の持つ可能性を閉ざしてしまう危険を秘めた存在だということです。

竹田とブギーポップ 

 この他、藤花の彼氏である竹田啓司、「炎の魔女」霧間凪(Fateの衛宮士郎の原型ではないかというのは暴論でしょうか)、藤花の親友である末真和子、風紀委員長で竹田に思いを寄せる新刻敬ら、シリーズの主要登場人物が登場しました。ただ、本編のみだとその重要性がよく判らないという。

水乃星透子 

 「VSイマジネーター」も、「イマジネーター」水乃星透子(みなほし すいこ)がブギーポップと対峙していきなり自殺するところからスタート。実はそれまで激しく戦っていたようなのですが、その辺は全部カットされており、水乃星透子は「世界の敵」の中でも特に強力な「巨大な世界の敵」だったらしく、死後もその影響力が大きく残されています。というか「VSイマジネーター」という話自体が水乃星透子の影響力の一片の話です。というかブギーポップは水乃星透子と戦うために出現したといっても過言ではなく、むしろなぜ水乃星透子亡き後も出現するのかの方が謎です。他の「世界の敵」には他の抑止力が登場してもおかしくないので。やはり深陽学園にやたら「世界の敵」が出現するせい?

スプーキーE対イマジネーター 

 水乃星透子の残留思念に選ばれた新たなイマジネーター飛鳥井仁と人を洗脳する統和機構の合成人間スプーキーEの対決。それよりも霧間凪の義理の弟である谷口正樹とやはり統和機構の合成人間である織機綺(おりはた あや)のボーイミーツガールな物語といった風味の方が強かったですが。

正樹と綺 

 一体何なんだ統和機構とは?という話ですが、この世界を裏で操っている組織だそうで、現在の人間種を守ることを目的としているようですが、目的のためには手段を選ばない傾向があり、テロも辞さないようです。統和機構は現在の人間を脅かす、MPLSと呼ばれる「人類の進化した姿」を敵としており、その中には「世界の敵」も混ざっているのでブギーポップと目標が交差することもありますが、MPLS=世界の敵ではないようです。

フィア・グール 

 「夜明けのブギーポップ」はブギーポップ出現の発端を描いたもので、中学生だった藤花は二重人格の精神障害だとママンから精神科医に連れて行かれています。その行った先の精神科医が「世界の敵」になってしまうという皮肉。この時、同じく中学生だった霧間凪は急激な“進化”によって死にかけていましたが、凪と出会った統和機構の合成人間スケアクロウが統和機構の施設から進化薬を盗み出して彼女に与えたことで救います。

スケアクロウと凪 

 スケアクロウは裏切り者としてやはり統和機構の戦闘型合成人間モ・マーダーに始末されますが、スケアクロウは凪に大きな影響を与えた他、死の間際にブギーポップと出会って衣装を譲ったので、ブギーポップの筒の様な帽子とマントは彼由来ということになります。

水乃星透子と霧間誠一 

 スケアクロウの持ち出した進化薬の残りを手に入れた精神科医来生真希子が連続猟奇殺人鬼フィア・グールと化してブギーポップや霧間凪と対峙することになりますが、凪が一時的に共闘したモ・マーダーはかつて凪の父である霧間誠一を殺害した犯人でもありました。彼の著作は人間をMPLSとして覚醒させる効果があったとか。なお、死の直前には、まだ子供だった水乃星透子と対話をしていて、彼女に大きな影響を与えています。もしかすると、水乃星透子は霧間誠一と対話しなければ「世界の敵」にならなかったかも知れません。ことほどかように、各登場人物の関係は非常に交錯しているので、全部見ないとそのキャラの重要性が理解できないという。

歪曲王の舞台 

 「オーバードライブ 歪曲王」はまだ途中なので感想は控えますが、他のラノベ作品とは一線を画した描写、展開が非常に印象的でした。欠点は、登場人物の名前がわかりにくいことと、様々な視点から物語が展開されるので、しょっちゅう「誰?」と思ってしまうこと。

けものフレンズ2感想 

 続いて問題作「けものフレンズ2」。前作大ヒットの立役者であるたつき監督を降板させてしまったことでヘイトを集めてしまった本作。感情的な批判はしないつもりですが、前作の続編である以上、前作との比較とか矛盾点は指摘しないわけにも行きません。

新主人公キュルル 

 正直「2」だからと言って前作を継承する必然性はなかったと思います。サーバルたちフレンズは共通でも、“別の世界のジャパリパークでのお話”とすることも可能だったのではないでしょうか。あえて前作のストーリーを継承してしまったが故に前作を基準とするとおかしなところが目立ちました。

変わったかばんちゃん 

 前作の主人公かばんちゃんが少しアダルトになって登場。なので本作は前作の後の話となるのですが、なぜかかばんちゃんを覚えていないサーバル。その事実に驚愕するでもなく微妙な表情を見せるかばんちゃん。二人の間には何があったのか?

新キャラ続々 
キュルルの絵

 前作の設定ではフレンズはサンドスターの力で動物が変化したものであり、フレンズ・人間共通の敵である謎の生物セルリアンはサンドスターを欲しているとみられ、フレンズを捕食しようとします。セルリアンに捕食されたフレンズは、死ぬことはありませんがサンドスターの力を失って元の動物に戻ってしまい、同時に記憶も失ってしまう…ということだったと思います。ついでに言うとかばんちゃんはミライさんの髪の毛がフレンズ化して今の姿になったようなので、厳密に人間と言っていいのか。人間由来のフレンズ?

変なセルリアン 

 ということで、セルリアンにはフレンズを襲う理由があったのですが、本作のセルリアンはちょっと謎。フレンズを襲って捕食しようとするよりも、フレンズが作った遊具を壊すといった行動をとっており、いやがらせが目的になっているような気配もありました。また前作の超大型セルリアンは海を嫌っていましたが、本作では海からセルリアンが出現しているような描写が。新種のセルリアンなんでしょうか。

今回はサーバル&カラカル 

 サーバルがかばんちゃんことを覚えていない事については、前作の後でサーバルがセルリアンに捕食されて元のサーバルキャットに戻ってしまって同時に記憶も失い、その後またサンドスターの力でフレンズ化した…とすれば矛盾なく説明できるのですが、同種別個体のサーバルという可能性も。もっとも本作には同種キャラは一度も登場していませんが。

謎のフウチョウコンビ 

 そのほか、新主人公キュルルの正体や過去、なぜ彼の描いた絵にセルリアンは反応するのか、キュルルの精神世界にまで出現して不可解な言葉を投げかけるフウチョウは何者なのか、“海のごきげん”とは一体なんなのか(サンドスターを発する海底火山?)、ビーストとはどういう存在(状態)なのかなど様々な謎があり、最終回までに何らかの説明・示唆などがあるのかと思ったら…見事に投げっぱなしジャーマン状態でした。お美事にございまする。

投げっぱなしジャーマン 
お美事にございまする 

 しかも今回はキュルルの「おうち」を探すというのが旅の目的だったはずですが、まさかの「ここがぼくのおうちだ!」発言。いや、本人がそれでいいというなら心情的にはそれでもいいのですが、物質的なおうちはどこかにあるはずなんですよね?まさか最初からそんなものはなかったということでは…

ヤンデレイエイヌ 
イエイヌ放置のキュルル 

 あと物議を醸したイエイヌの存在。人間恋しさにヤンデレみたいになっていましたが、そもそも動物園の延長線上にあったらしいジャパリパークに家畜の存在はどうなんでしょうか?人間なら誰でもいいというのは犬本来の忠誠心とは違うのでは?最終盤、博士達がフレンズを招集した際にも呼ばれておらず、やはり存在自体が他のフレンズとはちょっと違うような。さらに襲いかかってきたビーストから非力ながらもキュルルを庇ってぼろぼろになったのに、一顧だにすることないキュルル。お前は鬼畜か。
 
 ビースト

 キュルルが鬼畜といえば、最終回で増殖しまくるセルリアン軍団との戦いで、動くもの全てに襲いかかる(らしい)ビーストを放って一掃したのはともかく、その後崩壊するホテルから救出するでも呼びかけるでもなく放置するという。「3」を同じスタッフで制作した場合、実はビーストは死んでなかったということにするんでしょうが、生死にかかわらずキュルルの態度に問題があるのは否定できません。

大団円風だが 

 前作にあった、緩い展開と裏腹の不穏さというコントラストは、やはりたつき監督独自のものだったんだということが、ケムリクサを見て判明しました。というか、監督が以前からケムリクサで暖めていたものを一部流用したということなのかも知れません。いずれにせよオワコン化しつつあった「けものフレンズ」を復活させた立役者を追放した結果どういうことになるのかは、これから明らかになるんじゃないかと。

コトブキ飛行隊メンバー 

 最後に「荒野のコトブキ飛行隊」。開拓時代のアメリカ西部のような荒野の世界「イジツ」に、突如穴が開いて「ユーハング」から様々なものが降ってきたことで、革命的な技術進展が行われ、特に航空技術が発展した世界のお話です。空路輸送は活発なものの、人々の生活の源である地下資源は枯渇の一途で、世界は全体的に滅亡に向かっているような状況です。

ソラノカケラ 
ソラノカケラその2 

 「ユーハング」とは日本軍のことだそうで、そのため航空機は全て旧日本陸軍・海軍機ばかり。史実では試作機しか完成しなかった局地戦闘機震電、テスト中に機体を破損しそのまま終戦を迎えた試作戦闘機キ64、計画のみだった戦略爆撃機富嶽まで登場。「艦これ」にも震電は震電改として登場しています(持ってないけど)が、艦これの「改」とは艦載機仕様にしたことを指しているのに対し、本作の震電はジェットエンジンに換装した震電改を登場させています。そ、それって「翼に日の丸」に登場した「呂式震電」のことかァーッッ!!

呂式震電 
キ64 

 それにしても富嶽を登場させるとは。深山とか連山ならともかく試作機も出来ていない機体はアニメ初登場では。ずいぶん昔に「さらば空中戦艦富嶽 幻のアメリカ本土空襲」というテレビ番組を見た記憶がありますが、400丁の機銃を積んでいるとかいうとんでもない機体(計画では掃射機型もあったとか)で、P51などの迎撃機を一方的に撃墜してニューヨークを爆撃するというとんでもない映像が流れていた記憶が。4発機もまともに作れなかった日本が、6発機なんて実際に飛ばせたんでしょうかね。あ、二式大艇にみるように、4発機自体は問題なく作れたんですが、大重量を支える足回りの方に問題があって。飛行艇はそのあたりが問題にならないので実用化できたんじゃないかと。なお6発の戦略爆撃機としてはアメリカが戦後にB36を実用化させましたが、朝鮮戦争においては活躍の機会を得られませんでした。その理由は、アメリカでさえ持て余す運用の困難さと高価さ、さらに既にジェット機の時代となっていてレシプロエンジン機の速力では通用しないと考えられたからだそうです。

富嶽 

 なおユーハングはイジツの各地に工廠を建て、航空機をはじめとする様々なものを作って産業構造に大転換を起こしましたが、二つの世界をつないでいた穴が閉じていったため、元の世界へ帰還したそうです。主人公キリエが幼少期に出会ったサブジーはユーハングの数少ない残留者だったようです。ユーハングの工廠跡では今でも色々なものが発見され、人々は「ユーハングの置き土産」と呼んでいるそうで、もうほとんどストルガツキー兄弟の「ストーカー」に登場するゾーンですな(あれほど剣呑ではないでしょうが)。

F86D.jpg 

 最終回に一機だけF86Dセイバードッグが登場しましたが、米国製、しかも戦後の機体は反則では(笑)。Mk4 FFAR マイティ・マウス24連式空対空ロケット弾を撃ちまくっていましたね。対爆撃機用の武装を戦闘機相手に使うのは無理がありそうな。むしろ対地用に有効だったようですが。

眼鏡式照準器 
光像式照準器 

 そういう訳で登場機体は全て旧帝国日本軍機。コトブキ飛行隊は隼の初期型である一型を使用していますが、他の飛行隊とか空賊なもっと高性能な機体を使用しています。ゼロ戦とか鍾馗あたりはともかく、大戦後期の傑作機である疾風や紫電改はさすがに手に余るだろうと思いますが、苦戦しつつも負けないコトブキ。隼最強かよ。一型なんて九七戦の時代を引きずっていて、照準装置が眼鏡式なんですよね。ライフルなどに取り付けるスコープと同じようなもの(ただし倍率は1倍のまま)で、実用性がない訳ではないのですが、以後の機体は光像式照準器を取り付けていて、それがその後のヘッドアップディスプレイ(HUD)につながる流れとなっています。宇宙世紀で例えるなら、ファーストガンダムはライフル射撃の際にスコープを使っているので眼鏡式に近いですね。アムロなんか、射撃が終わるとすぐにスコープを脇に除けていたので、やはり周辺の状況を察知するには不適当だったんでしょう。

 穴と飛行船

 本作の特徴は圧倒的臨場感のある空戦シーン。もうこれに尽きるんじゃないかと。気分は「レシプロ機でやるエースコンバット」という感じでした。特に終盤は障害物の多い狭い場所を飛ぶ場面が多く、エースコンバットでは必ずといっていいほど登場する洞窟とかに手を焼きまくった私としてはトラウマものでした。ハ、ハミルトンネル…

飛竜と零戦52型 

 反面筋立ての方はぞんざいというかなんというか。ラスボス・イサオの訳のわからない性格がなんとも。あえてこういうキャラにしたのかも知れないですが、元エースで大企業の会長であるまではいいとして、カリスマ性があるかなぁ。結局閉じる寸前の穴の向こうに飛び込んだようですが、その後どうなるやら。もしや異世界転生?続編があったらユーハング軍を率いて戻ってくるんでしょうか。イサオのここまでの成功の影には執事のじいさんの存在が大きいような気がします。我が儘勝手な子供のままにイサオが大きくなってしまったのは、やたら優秀なのにイサオを盲目的に溺愛してしまった執事のせいなのではないかと。

不可解なイサオ 

 それにしてもイサオの野望を阻止したのはいいとして、それでもこの先イジツに未来はあるんでしょうかね。海はないし地下資源は枯渇する一方だし、太陽光の利用は全く考えられていないようですし、このままではじり貧だ。
。アレンが推測するように、他の異世界と繋がる穴もあるということであれば、穴を使うしかないような気もしますが。

空賊の飛燕 
疾風を銃撃 

 「ガールズ&パンツァー」で大ヒットを飛ばした水島監督が今度は空も制覇にかかったか?という本作でしたが、ガルパンほどのヒットは見込めないかな。模擬戦である戦車道と違って事実上殺し合いの戦闘をやっているのに誰も死なない(負傷すらほとんどしない)とか、ちょっと説得力に欠けますよね。隼の12.7ミリ機銃もやたら効き過ぎ。いくら紙装甲の日本機同士とはいえ、疾風とか紫電改になるとそれなりに防弾性に力を入れているので、そう簡単には落とせないと思われます。

鍾馗 

 余談ですが疾風や紫電改、五式戦まで戦力化しているのなら、一機しかない雷電なんかどうでもいい気がするのですが、なぜあんなに欲しがられていたのかは謎。実はユーハングから「戦場まんがシリーズ」の一編「勇者の雷鳴」がもたらされていたとか。対戦闘機戦闘ではあまり役に立たないけど、富嶽迎撃とかでは有効だったかもですが。個人的にはその「勇者の雷鳴」に登場した陸上攻撃機銀河、「スタンレーの魔女」に登場した、隼でも撃墜容易そうな“ワンショットライター”一式陸攻、「晴天365日」に登場した百式司令部偵察機なども出して欲しかった。

勇者の雷鳴 
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No title

「翼に日の丸」!
みとめんぞ、あんなもの!

未完結小説をああいう風にまとめて、1本の小説にするのってありなの?と感じたものですが。
作家も作家生命というのがあって、枯渇するという悲しい現実を見せられた作品でしたね・・・
(私はラバ空は全巻持っていたのですよ)

川又作品は冒頭でラストを語りすぎるので、シリーズが長くなるほど自らの首を絞めていく(大団円の選択肢を狭めてしまう)んですよね。

Re: No title

 望郷士さん、こんばんはいらっしゃい。いつもありがとうございます。

> 「翼に日の丸」!
> みとめんぞ、あんなもの!

 そうですか。「ラバウル烈風空戦録」は未完だし長すぎるので読んでいません。手頃な文庫版の「翼に日の丸」しか読んでいないので、その差はわかりかねますが。

> 未完結小説をああいう風にまとめて、1本の小説にするのってありなの?と感じたものですが。
> 作家も作家生命というのがあって、枯渇するという悲しい現実を見せられた作品でしたね・・・
> (私はラバ空は全巻持っていたのですよ)

 某紺碧のうんたらの人もなんだかなぁ…という感じになってしまいました。架空戦記は禁断のジャンルなんでしょうか。しかし売れないと作家は干上がってしまうし、悩ましいところです。紺碧よりも未完のビッグウォーズシリーズをやってと言いたいですが、あれが架空戦記に繋がっているのかも知れませんね。

> 川又作品は冒頭でラストを語りすぎるので、シリーズが長くなるほど自らの首を絞めていく(大団円の選択肢を狭めてしまう)んですよね。

 よく考えたら川又千秋の作品ってあんまり読んでいないようです。同世代のかんべむさしとか横田順彌は結構読んでたんですが…って、横田順彌は今年1月に亡くなっていたんですね。なんてことだ。この人も作風とかジャンルを大きく変えた人ですが、初期のハチャハチャSF、好きだったなぁ。
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