好きなアニメキャラ(その98):女神アクア(この素晴らしい世界に祝福を!)

天気は下り坂なのに、朝から尻上がりに暖かくなっている節分。立春にかけての深夜が一番気温が高いらしいですが、なんじゃあそりゃあ。ところで節分というと恵方巻きなんですが、今や大量廃棄が問題になるくらいにポピュラーですが、30数年前に兵庫県出身の南野陽子がラジオで「節分の日には太巻きを食べよう!」と言っていた頃は完全に関西ローカルな風習でした。それを聞いた時「ほーん、関西にはそんな風習が」と思いましたもん。もちろん恵方巻きが全国区だろうが関西ローカルだろうが、大阪に住んでる以上は食べましたよ。本当に夜に恵方(今年は東北東)を向いて食べるらしいですが、昼に南向きの食卓に座って食べました。風習を重視しているのか軽視しているのかさっぱりわからない、それが筑波嶺クオリティー。

さて本日も「記憶に残る一言」でもやろうかと思ったのですが、さすがにアクア様がぶち切れてガン泣きしそうなので、仕方なく「好きなアニメキャラ」をすることにしましょう。しかし私、本当に好きなのかなあ、このお方のこと。いや、見てるだけならそれはそれは面白いのですが、そばにいたらきっと鬱陶しいだろうなあと。

異世界においてはアクシズ教のご神体にして水を司る女神。この世界においては日本で死んだ若者を異世界に転生させることを担当していた女神にして、自称エリート。それがアクアです。ちなみに異世界においては女神エリスを崇めるエリス教が圧倒的に多数派ですが、アクアはエリスの先輩なんだとか。



透き通った水色の髪と瞳、抜群のプロポーションと人間離れした美貌の持ち主ですが、主人公カズマの死因をさんざん馬鹿にした挙げ句、途中で投げやりになってポテチなんかつまんだりして杜撰な態度を取っていました。これに腹を立てたったカズマにより、持っていくもの(いわゆるチート武器やチートスキルを一つだけ与えることになっている)に指名されてしまい、そのまま異世界に連れ込まれてしまいました。


神が地上に降臨する際は、そのまま顕現するのではなく、本来の能力を大幅に削って化身とかになって出現することが多いですが、アクアは女神のまま異世界に出現しました。女神だけあって多数のパラメータが平均を大幅に上回っていた為、僧侶系上級職のアークプリーストとなりました。アークプリーストはあらゆる回復魔法と支援魔法を使いこなし、前衛でも問題ない強さを誇るというチート的なクラスで、さすが女神と言いたいところですが、知力は平均以下で運は最低レベルだったようです。人間の平均を下回る知力って…

その後、真っ先に宴会芸スキルを取得した後、全てのスキルと魔法と神聖属性の近接攻撃である“女神の怒りと悲しみを乗せた拳”ゴッドブローと“女神の愛と悲しみの鎮魂歌”ゴッドレクイエム(いずれも相手は死ぬ…はず)を取得しました。リザレクション(蘇生魔法)が使えるのはアクアだけのようですが、それも異世界で死んだ者を導く役割を担っている女神エリスに先輩風を吹かせて脅かして無理矢理実現しているのが実情のようです。

パーティーにあっては後方支援や回復が主任務となりますが、アンデッドや悪魔の呪い、強力な結界を持つ相手が出現した場合はアクアが主戦力となります。それまで誰も破ることが出来なかった移動要塞デストロイヤーの魔法結界をセイクリッド・ブレイクスペルで破壊したり、魔王軍幹部の一人であるデッドリーポイズンスライムのハンスをゴッドブロー&ゴッドレクイエムで討ち取ったり。


……こう書くと一見凄いキャラに思えてしまいますが、アクアの場合は人間性(女神性?)にもの凄い難があります。お調子者で能天気かつ、グータラで空気を全く読まず、威勢が良い割りには打たれ弱く泣き虫で、おまけに寂しがりやの構ってちゃんです。問題児揃いのカズマ一行にあっても屈指のトラブルメーカー、それがアクア。

また、能力が最初から高いのはいいとして、女神のせいなのかレベルを上げてもステータスは一切変わりません。よって平均より低い知力や運などはもうどうにもならないという。多分性格も変えようがないんだと思われます。黙っていると美人だし、プロポーションも抜群なのですが、性格があまりに子供っぽく、成長性がゼロのため、主人公カズマとの恋愛的要素は全く無く、馬小屋で同衾していたにも関わらずラッキースケベなど色っぽいイベントは皆無でした。



さらにアンデッドや魔族には特効があるゴッドブローやゴッドレクイエムですが、ジャイアントトードには全く効かず、アクアはその度に喰われていました。人間であるミツルギも死にませんでしたが物理的には結構効いていたので、単にカエルとは相性が悪いのか。もしかするとジャイアントトードは“拳法殺し”ハート様が異世界に転生した姿なのかも知れません。


「サキュバスの店」を知る前のカズマは、どうやらアクアの傍らで自らを慰めていたらしいですが、アクアが毒牙にかかることはありませんでした。カズマによれば、「ヒロインとして見ようと頑張ってみたが無理だった」そうです。多少ルックスがアレでも、“溜まっている”時に若い女が傍らにいたら襲ってしまうのが男の悲しくも醜い性(さが)だと思うのですが、それでも相手にされないとは…

カズマが夜中隣でゴソゴソしてるのに気付いた際には、アクアは逆側を向いていたそうです。“カズマが時折このような妄想にふけるのを、見て見ぬふりをする情がアクア様にも存在した”といったところですか。


ちなみに「サキュバスの店」は、サキュバスと男性冒険者の共存共栄のための絶妙手であり、烈海王ならずとも唸ってしまうほどのグッドアイディアです。男性冒険者が好きな夢を見ている間に、サキュバスが適度に精気を吸ってくれ、溜まった性欲がスッキリ発散されて、それでいて料金は良心的ということで、パーティー内に女性がいる事で禁欲生活を余儀なくされている男性冒険者に大盛況です。間接的には女性冒険者も恩恵を受けていると思われ、アクセルの街にあっては性犯罪はほとんど発生していないと思われます。

そのサキュバスの店においては夢の内容をリクエストできるのですが、常連となったカズマは、一度としてアクアを夢に登場させていないそうです。じゃあめぐみん、ダクネス、ウィズ、エリス、ゆんゆんといった女性キャラは一度や二度はカズマの夢の中で“お相手”となっているのか。カズマはアクアのことを美少女とは認めてはいるが異性としては見ておらず、色物枠として扱っているようです。この二人の関係性を「ポケモンのサトシとピカチュウ」と例えた人がいるそうですが、言い得て妙ですね。そりゃあ二人の間に間違いは起こらないはずだ。


水の女神であるためか、触れた液体を綺麗な水に浄化する体質を持っており、本人の意思とは無関係で触れた液体は珈琲だろうが酒だろうが一瞬で水へと変えてしまいます。宴会芸で出す水は、飲料水として重宝しているそうで、カズマに紅茶を淹れてもお湯になってしまっていました。それじゃあアクアがシュワシュワなど酒を飲もうとしても水になっちゃうんじゃないかと思えますが、原作においては「穢れた事を考えていると、浄化能力が弱まる」とあるそうです。つまりアクアは宴会等の際には女神らしからぬ低俗な精神状態になっていて、そのため浄化能力が弱まってそのまま飲めるらしいです。酔っぱらってリバースするシーンが何度もありましたが、そうか、そういうことかリリン。


アクアを崇めるアクシズ教は、こんな駄女神を崇拝しているためか、信者には奇人変人・乱暴者・独善かつ自己中心的な者が多く、エリス教徒から煙たがられています。曰く「機動要塞デストロイヤーが通った後はアクシズ教徒以外、草も残らない」とか。並のチンピラやモンスターなんか目じゃないですね。そんなアクシズ教の教義は

① アクシズ教徒はやればできる。できる子たちなのだから、うまく行かなくてもそれはあなたのせいじゃない。うまくいかないのは世間が悪い
② 自分を抑えて真面目に生きても、頑張らないまま生きても、明日は何が起こるか分からない。なら、分からない明日のことより、確かな今を全力で生きなさい

③ 嫌なことからは逃げればいい。逃げるのは負けじゃない。逃げるが勝ちという言葉があるのだから
④ 汝、我慢することなかれ。飲みたい気分のときに飲み、食べたい気分のときに食べるがいい。明日もそれが食べられるとは限らないのだから

⑤ 迷った末に出した答えはどちらを選んでも後悔するもの。どうせ後悔するのなら、今が楽ちんな方を選びなさい
⑥ 汝、老後を恐れるなかれ。未来のあなたが笑っているか、それは神ですらも分からない。なら、今だけでも笑いなさい

⑦ エリスの胸はパッド入り

……ほぼほぼアクアの生き様の反映ですね。⑦は教義なのかソレ(笑)。仮にパッド入りでもエリス様の方が100万倍素敵なんですが。

そのアクシズ教の総本山であるアルカンレティアに赴いた際、女神であることをカミングアウトしたにも関わらず、全ての信徒に信じてもらえず「女神アクア様を語る不届き者」と思われて魔女狩りに遭っていました。異世界でアクアが女神であることを知っているのは、カズマの他には魔剣グラムを貰った転生者ミツルギ、女神の気を感じることができる元魔王軍幹部のウィズとバニル位です。特にアンデッドの王たるリッチーのウィズはアクアと相性最悪で、一方的に目の敵にされています。

CVは美人声優雨宮天。外見はクールビューティーで、これまでは外見通りのクールな役を演じることが多かったということですが、内面はとてもクールとは言えないそうで、色々な共演者から「会う前と会った後で印象が全然違う」と言われているようです。

かつては演じるのが苦手なキャラクターに、ハイテンションなアホの子キャラを挙げていましたが、感情の起伏がやたら激しいアクアの演技ははまり役としか思えません。絶対代表作の一つでしょう。

声優ユニット「TrySail」のメンバーである麻倉もも・夏川椎菜からはアクアの演技に関し「リアルアクア」「ようやく出やがったか」「(日常で)いつも聞いてる」などと言われており、雨宮天とアクアとの親和性が指摘されています。演技ではなく素でやっていたというのか(笑)。まるで「積み木崩し」に主演していた高○知○みたいですね。

これほどの見た目なのに、「シャンプーが切れていて、詰め替えを取りにお風呂から出るのが面倒だったからボディーソープで髪を洗った」「化粧品が切れていたので、代わりにリップクリームを顔に塗った」「ソックタッチは高いので代わりに100均の液体のりを使っていた」等、女子力を疑うような数々のエピソードを持っており、もはやこの世界にやってきたアクアのようにしか思えません。

なおウィキペディアには“小学生の頃は、テレビで見る女優よりも「自分が世界一かわいい」という意識があった。学芸会では1番目立つ役に立候補し、出れば褒められることも多かったため、「やっぱり私は目立つ存在」と自信をつけ、将来は「人前に立つ仕事をしたい」と漠然と思うようになる”という、ウィキペディア的にいいのかと突っ込みたくなる記述があります。そうか~やっぱり美人は自分のことを美人だと自覚しているのか~

雨宮天が美人であることには疑いの余地がありませんが、個人的にはその上にいる種田梨沙の方が好みです。しかしこの画像の4人はこぞって美人ですね。こういう人達じゃないと声優になれないということになると厳しいなぁ…


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