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2019年冬季アニメ序盤の感想(その3):けものフレンズ2/ケムリクサ/荒野のコトブキ飛行隊

猫団子

 今日は日差し一杯の大阪。週末の晴天はありがたいですね。ここぞとばかりに布団干したり洗濯したりと。明日は節分、明後日は立春ということで、まさに季語で言うところの“冬尽く”といった時候なんですが、まだまだ寒い日はあることでしょう。この冬はインフルエンザが大流行ということで、私はインフルエンザにかかったことがありません。もしかしたら幼少期にはあるのかも知れませんが、少なくとも30年以上は罹患していませんね。スキル「レジストインフルエンザ」でも持っているのかしらん。毎日お茶を飲んでるから?

けものフレンズ2序盤感想 

 さてなお続く2019年冬季アニメ序盤の感想。今回でようやくフィニッシュです。まずは制作までに紆余曲折があった「けものフレンズ2」。3話まで視聴しました。第一期が放映されてブームを作ったのは2017年冬季。ビッグウェーブに乗るならすぐに制作するべきだったんですが…一番の功労者と思われたたつき監督が降板することが明らかになった際の騒動は「9.25けもフレ事件」などと呼ばれていますが、ここまで遅れたのはやはりこの騒動の影響なんでしょうね。それとも後述するたつき監督のオリジナルアニメ作品「ケムリクサ」にぶつけようとしたのか。だとすると、なんというか…「けもフレ」の雰囲気と相容れないエグ味を感じてしまうわけですが。

思い出は遠い日 
新キャラキュルル 

 「2」という以上、前作との関わりが気になるところなんですが、キャラや場所(ジャパリパーク)は共通ながら、極力前作の匂いを消そうとしている雰囲気がうかがわれます。端的に言うと、サーバルが一緒に旅したかばんちゃんのことをほとんど忘れてしまっています。替わって別キャラ「キュルル」が登場しますが、かばんちゃんとの関連は不明。

2のセルリアン 
遊具を壊すセルリアン 

 前作で大暴れしていた謎の危険生物セルリアンは今回の登場。というか前作終盤でセルリアンの発生源の封印に成功していたような気がしますが、相変わらず出現しています。しかし今回は直接フレンズや人間を襲うだけではなく、遊具を壊すといったよくわからない迷惑行為をしており、行動原理はよくわからなくなっています。

復活サーバルさん 
カラカル登場 

 新キャラとしてサーバルと一緒にいるのはカラカル。そういえば前作でラッキービーストの記録映像内で、かばんちゃんの元の姿と目されるミライさん(というか、ミライさんの髪の毛からかばんちゃんが生まれたらしい)は、サーバル、カラカルと一緒にいました。この映像について、前作のサーバル自身は全く覚えがなく、映像のサーバルは同じ種類だけど別のフレンズだろうと語っていました。とすると、今回のサーバルはミライさんと一緒にいたサーバルで、かばんちゃんと旅をしたサーバルとは別の存在なんでしょうか。だとしたらかばんちゃんの事を覚えていなくても不思議はないですね。

たくさんあるジャパリシリーズ 
ジャパリモノレール

 EDで廃園となった遊園地の画像が延々と差し込まれていたりして、フレンズとはもしや人類滅亡後にけもの達が一生懸命人間の真似をしているのか?といった不穏な想像をかき立てる部分がありましたが、本作はもっとほのぼの系というか子供向けっぽくなったというか。でもイルカやアシカが芸の後で拍手やご褒美を欲しがるあたり、人間がいた頃の名残を感じさせる部分はありますね。前作からの謎(人間はどこに行ったのかとかセルリアンとは何かとか)は解明されるのか?かばんちゃんは再登場するのか?前作と今作のサーバルは別人で二人が出会ったりするのか?なんとか前作との整合性を取ってくれるといいですね。

ご褒美をおねだり 
イルカショーの跡 

 ここまでは前作ファンも怒りの炎上騒ぎを起こすような展開にはなっていないと思われるので、ぜひ前作をリスペクトする姿勢を見せて、うまく融合できるといいなと思います。前作も今でこそ名作と評されていまし、私も同意するのにやぶさかではないですが、1話見た段階では視聴打ち切ろうかと思ってましたよ。乗り物がバスからモノレールになったあたり、一本道的な感じが強くなって行動に自由性がなくなった気がするのは気のせいでしょうか。ドラクエからファイナルファンタジーになったかのような。

次回予告のアルパカさん 
アルパカCV藤井ゆきよ 

 なお、前作では一話限りのゲストキャラだったアルパカが、まるで栃木のおばあちゃんのようなしゃべり口で人気になっていましたが、本作では次回予告担当に昇格しました。CV藤井ゆきよは凄い美人声優ですね。

ケムリクサ序盤感想 

 続いて「ケムリクサ」。3話まで視聴しました。前述の騒動の当事者であったたつきさんが原作・監督・脚本を務めるオリジナルアニメです。自主制作アニメ版が2010年から2012年にかけてニコニコ動画で公開されていたそうです、YouTubeには長尺版が公開されています。





 これを見ると本作序盤の展開の原案であることがよくわかりますね。この頃はケムリクサをタバコのように咥えたり吸ったりしてたんだ。やめたのは嫌煙ムーブメントの強まりのせい?りん達は今の面影が十分ありますが、わかばは全然違うキャラになりましたね。

現在のパーティー 
わかば登場

 水を求めるりん、りつ、りな(りなシリーズ)達姉妹と赤い霧の中から現れるアカムシが戦う廃墟の世界。突然現れたワカバは記憶喪失ですが好奇心一杯。わかばを怪しみつつも行動を共にして旅を始めます。

キイロのケムリクサ 
いろんなケムリクサ 
青いケムリクサ 

 ケムリクサにはりん達の命の元ともいえるミドリの他、様々な種類がありますが、灯り代わりに使えるキイロ以外は用途が判明していませんでした。わかばの好奇心で徐々に解明されるといいのですが。

りなこ戦死 やつれているりつ

 かつてはリョウ、リョク、リクといったキャラもいたようですが、会話の中に出てくるだけで既に故人となっています。りんの他姉妹全員は「さいしょのひと」から生まれたそうですが、彼女達は明らかに人間ではないようです。

この世界のジャパリバス 

 twitter.com/i/moments/1080473924553428998

昔いた姉妹のシルエット 
現在のパーティーのシルエット 

 ここでケムリクサの0.5話~0.9話が視聴できます。生前のリョウ、リョク、リクのお姿が拝めます。どんどん姉妹が減って、それでりなが分裂することで数的な不足を補ったようですが、その分能力は低下したようです。

アカムシと戦う 
アカムシじゃないメカ

 実は本作こそ「けものフレンズ」の続編というかプロトタイプのような気がします。「けものフレンズ」が何とはなしに醸し出していた“不穏さ”はここにあったんだ。りん達様々な能力を持つ姉妹はフレンズ、わかばはかばんちゃん、襲来するアカムシはセルリアンに類似しています。舞台はのどかなジャパリパークと違って不穏この上ない廃墟ですが。一部では「けものフレンズハードモード」と呼ばれているそうですが、言い得て妙です。

死んだ姉妹の遺体か 身体に葉が

 なおアカムシの正体は、何か(コンピューターウイルス?)が取り憑いた自動機械で、アカムシに取り憑かれていない自動機械も動き回っていますが、こちらは攻撃してくることはないようでりん達は無視しています。「り」が着く姉妹達はどんどん少なくなっており、りなが分裂することで数的な不足を補っていますが、最年長らしいりつももう危なそうです。「大事なモノ」として保管している黒い結晶様のものが“遺体”なのであれば、復活させる方法もあったりするんでしょうか。

荒野のコトブキ飛行隊序盤感想 

 最後に「荒野のコトブキ飛行隊」。3話まで視聴しました。空の「ガールズ&パンツァー」を狙ったかのような水島努監督のオリジナルアニメ作品です。「ガルパン」が第二次大戦時の戦車を登場させてたのに対し、「コトブキ」には第二次大戦時の飛行機が登場します。「SHIROBAKO」の作中作である「第三少女飛行隊」との関連を指摘する声もありますが…そういえばそうか。

オーナーと操舵手 

 かつては大陸各地に埋蔵された豊富な地下資源で生活は潤っていましたが、やがて資源は枯渇し、現在では荒野が続いています。人々はまだ地下資源の残っている土地に街を作っており、広大な大陸において長距離間の交通整備が困難なことから、飛行船を使って空路で交易を行っています。飛行船の運ぶ物資を狙う「空賊」が横行し、空賊から物資を守るための「用心棒」も存在する中、女性ばかりで構成された「コトブキ飛行隊」は、輸送を生業とするオウニ商会の用心棒をしています。

副船長サネアツ 

 オウニ商会は女社長以下、飛行船羽衣丸のクルーもほとんどが女性。ラハマというウエスタン風の街を拠点としています。羽衣丸は特大の硬式飛行船で、もしかすると全金属飛行船かも知れません。ただし気体が詰まっているはずの気嚢部分に甲板があって、ここから飛行機が発着します。飛行船というよりは飛行空母といった感じです。

飛行船内の隼一型 
硬式飛行船

 使用機体はなぜか旧日本軍陸海軍機。空賊も同じで、今のところ欧米機は出現していません。コトブキ飛行隊は一式戦闘機隼を使用。しかも最初期型の一型なので、照準器が眼鏡式。現代の主流であるHUD(ヘッドアップディスプレイ)のご先祖ともいうべき光像式照準器は隼二型からなんですね。隼はこの世界でもかなりしょぼいらしく、紫電を運用している他の用心棒グループなどにもディスられていましたが、コトブキ飛行隊は総撃墜数が200機を超えるエース集団なのでした。

銃撃する隼 零戦が紫電を攻撃

 なによりも空戦シーンが素晴らしいです。「コトブキ1、FOX3!」とか「グッキル!グッキル!」とか言いたくなる爽快な映像は、「戦闘妖精・雪風」というか「エースコンバット」というか。いや、レシプロ機なんですがね。でもここまでリアリティのある映像は実に素晴らしいです。

眼鏡式照準器 コトブキ飛行隊の編隊

 空賊は零戦とか三式戦闘機飛燕、隼三型、彗星艦爆などを使用。用心棒側は他に二式単座戦闘機鍾馗を使用。零戦対隼なんて往時の軍国少年の胸を熱くするような夢の対決なんじゃないでしょうか。いや今でもどっちが強いかで議論になるのかも。基本ドッグファイトの応酬となるので、新型にも関わらず対爆撃機用の紫電や鍾馗はバタバタと堕とされてしまいます。

空賊の飛燕 

 私が個人的に大好きな飛燕も隼の12.7ミリ機銃の一連射でバタバタと(泣)。飛燕はもうちょっと根性で耐えてくれそうなものなのに。思い起こせば松本零士の「戦場まんがシリーズ」でも飛燕は非常に不遇な扱いを受けててね…うう、不憫な。整備の難しい液冷エンジンにも泣かされて実戦でもぱっとせず…でも不憫な子故に好きというところもあります。救いてぇ~!(by田中美海)本土防空戦では結構頑張ったし、空冷エンジンに換装した機体は五式戦闘機として帝国陸軍最後の制式戦闘機となったんですよ。

羽衣丸の飛行甲板 
発進するコトブキ飛行隊 

 それにしても陸軍機である隼を空中空母のような飛行船で運用するというのは可能なのかどうか。まあ離陸はいいんですよ。飛び出した先は空のまっただ中なんで、多少落下しても問題ないので。しかし着陸は?飛行船の飛行甲板は長さが足りるんでしょうか。艦載機ならアレスティング・フックでアレスティング・ワイヤーに引っかけて無理矢理停まるわけですが、陸軍機にそういう設備は…。魔改造してアレスティング・フックを取り付けたとしても、機体強度的に不安しかないような。

テレビを見るテムパパン 

 ええいメカはいい!キャラを語らんかキャラの活躍ぶりを!とテムパパンのような突っ込みがきそうですが…脇役好きな私としては、例によって主役のキリエよりもエンマとかケイトがお気に入りです。グラマーで脱ぎっぷり(?)がいいザラもいいですね。

エンマさん 
ケイトさん 
ザラさん 

 ザラなら「艦これ」で私も持ってまっせ。可愛いけどちょっとイモっぽかった艦娘でしたが、改二であるdueになったらすっかり垢抜けて美人になっちゃいました。都会の水で磨かれた?

Zara due 

 あと羽衣丸のクルーも美人揃いでいいのですが、ハーレム状態のはずの唯一の男性である副船長サネアツが全然幸せそうでないのが(笑)。女性だらけの会社というのもそれはそれで大変なんでしょうかねえ。

マリアさん 
アンナさん 
オペレーター三人娘 

 なお、私が愛する「艦これ」にも隼は登場します。もちろん陸軍機なので空母には搭載できず、基地航空隊に配属するしかありませんが、隼は二型と三型甲を持っています。陸軍機は他に飛燕、四式戦闘機疾風も。コトブキ飛行体の擁する一型は設定がありません。基地航空隊所属なので爆撃機の護衛とか迎撃に使うしかないのですが、迎撃機としては火力が足りないんですよね。やはり対爆には20ミリ必須。隼にも20ミリ機銃を積んだ三型乙があるんですが、試作止まりでした。

一式戦二型 一式戦三型甲
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No title

部活でナイスなシュートがあると「グッキル!」とか良くない声援を送っているダメな顧問です。おばんです。

「コトブキ」私も1話を見て、「着艦、どうなってんの?」と思ったクチです。相対速度の問題・・・?

あと、飛行服も着ない、酸素マスクもなしとか。どういう世界観?とか。空戦描写が良い分、その辺がかえって気になりました。
ドッグファイトって、真後ろについて撃つんじゃないですよね。やや、斜め上に敵機を見ながら追いかけるのが正解。そういう部分はしっかりしているのでよく作っているなあ、とは思うんですが。(宮崎アニメもそうですが)

Re: No title

 望郷士さんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> 部活でナイスなシュートがあると「グッキル!」とか良くない声援を送っているダメな顧問です。おばんです。

 プレイ直前に「マスターアーム・オン」とか、休憩中に相手チームが水の補給をしてたら、試合再開直前に「ターゲット、ブースターを捨てた。ターゲット接近中」とか言ったりして。苦戦したら「ジャムはまた機動性を上げたな」なんて。「俺のことはウィッチ・ウォッチと呼べ」とか言ってはダメですよ(笑)

> 「コトブキ」私も1話を見て、「着艦、どうなってんの?」と思ったクチです。相対速度の問題・・・?

 そうか!飛行船も飛んでるから、空母に着艦する時ほど減速しなくても大丈夫なのか!目からウロコです。

> あと、飛行服も着ない、酸素マスクもなしとか。どういう世界観?とか。空戦描写が良い分、その辺がかえって気になりました。

 隼は低空域でないと真価を発揮しませんから。というか日本機全般が高高度は苦手だけど。酸素マスクが不要な高度でしか戦っていないのでは。

> ドッグファイトって、真後ろについて撃つんじゃないですよね。やや、斜め上に敵機を見ながら追いかけるのが正解。そういう部分はしっかりしているのでよく作っているなあ、とは思うんですが。(宮崎アニメもそうですが)

 ただ一連射であっさり墜ちすぎの感はありますね。紙装甲の日本機だから?欧米機ならもっと耐えるんでしょうか。それにしても眼鏡式の照準器は銃撃時に周囲を見れなくて怖いですね。ファーストガンダムのスコープも使用時は周囲が見れなくなるという点で照準眼鏡に近かったですね。
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