視聴予定の2019年冬季アニメ:来季は9本(+1本)をエントリー

全国的にクリスマスイブということで、松田聖子の「Pearl-White Eve」のごとき美しい一夜を過ごす羨ましい人もいることでしょう。かと思えば「ユールの日」と称して旧き邪神を崇めるクトゥルフな人々もあり。個人的には限りなく後者の側に近いのですが、ユールってキリスト教以前の古代ヨーロッパのゲルマン民族、ヴァイキングの間で、冬至の頃に行われた祭りのことで、北欧諸国では現在でもクリスマスのことをユールと呼ぶそうなので、この言葉を使ったからといって、「いあ!いあ!」と言っている旧支配者の奉仕者とは限らない訳です。でもとりあえずメリーユール!

そんなことはさておき、2018年もあと一週間。そろそろ来年の事を語ったとて鬼も笑わないことでしょう。ということで秋季アニメの感想も終わらぬうちに(現時点で終わっていない作品があるもので)2019年冬季アニメから視聴するものをピックアップしてみました。いつもどおりアイウエオ順です。

「エガオノダイカ」。タツノコプロ創立55周年企画のオリジナルアニメです。こういう「○○周年記念」作品って、一見気合いが入っているようでいて案外と…というケースもしばしばなんですが、どうなんでしょうか。とりあえずひさびさの「はやみん枠」としてエントリーです。

地球より遥かかなたの星にある、笑顔に溢れた王国。 王女のユウキは十二歳、そろそろ多感なお年頃。毎日泣き、笑い、時にはときめいたり…?しながら、王宮で楽しく暮らしている。日々を彩るのは、忠実な家臣たち。教育役のレイラ、政治を補佐するイザナ、騎士団長ハロルド、そして……幼馴染の側近、ヨシュア。「ユウキ!気合と根性さえあれば、何だってできる!」「……もうっ。またそれ~!?ヨシュア、もっと貴族らしくしてっ!」ステラは十七歳、有能かつクールな軍人。けれど微笑みはいつも絶やさない……笑顔は生きるためには、欠かせないから。これは、遠い星に生まれた、二人の少女の物語…という話のようです

「賭ケグルイ××」。むしろこっちの方が「はやみん枠」という気がしないでもないですが、前作も見ているので見ないわけにもいきません。漫画を原作として、アニメの他テレビドラマや映画で実写化もされています。可愛い女の子の凄絶な顔芸を楽しむ作品か。

良家の子女が集う名門、私立百花王学園。ギャンブルで支配されたこの学園の頂点に君臨するのは、弱者の人生を支配し、政財界にすら影響力を持つ絶対的な支配者、生徒会だった。しかし、生徒会長の桃喰綺羅莉は突然、生徒会の解散・総選挙を宣言する。選挙のルールは一人一票。全生徒に学園の頂点を目指すチャンスが与えられる。カオスと悦楽を求める綺羅莉の思惑による選挙戦。さらに、その機に乗じ、新たな脅威が訪れる。百喰一族――綺羅莉と夢子に連なる者たちが。蛇喰夢子と友情を深めてきた鈴井涼太、早乙女芽亜里、皇 伊月の4名は、この仕組まれた総選挙の中、自らの信念をかけた闘いを迫られる。弱肉強食の学園で「餌」となるか、他を喰らい生態系の「長」となるか。ギリギリの選択が心を揺さぶる「究極の選挙バトルロイヤル」がいま始まる!…という展開です。

「グリムノーツ」。スクエアエニックスのスマホ用ゲームアプリが原作です。スクエニのスマホゲーはドラクエ、FFその他山ほど出ていますが、グリムノーツは本年1月配信開始の比較的新しい作品のようです。上田麗奈がヒロインで、種田梨沙も出演するので視聴決定。余談ですが2014年9月配信の「魔法科高校の劣等生 LOST ZERO」はいまだにゆるくプレイしていますが、5周年を迎えられるのでしょうか?

童話をモチーフにしたこの世界で、人は“ストーリーテラー”に描かれた脚本通りの人生を歩む事を宿命付けられている。そんな中、空っぽの脚本をもって生まれたエクスは、同じように“空白の書”をもった仲間、レイナ、タオ、シェインと出会い、“カオステラー”を生み出し、人々の運命を捻じ曲げる悪の教団と、その自らの運命(人生)を取り返す戦いに立ち上がる…という話のようです。

「ケムリクサ」。原作なしのオリジナル作品ですが、こちらは声優じゃなくて珍しく監督で選びました。名作となった「けものフレンズ」のたつき監督の作品です。今でこそ名作と呼びますが、当時は声優があまりに棒なので一話で切ろうと思ったりしてたのは内緒です(笑)。

赤い霧に包まれた世界を舞台に異形の敵(虫)と戦う少女たちの姿を描き、激しい戦闘や少しグロテスクな描写なども見られるSFアクション。タイトルの「ケムリクサ」はタバコのような外観をしたもので、傷を治癒する効果があるが、虫にとっては毒であるため虫の対抗手段の武器としても使われる…ということです。

「けものフレンズ2」。ヒットの最大の功労者であるたつき監督を降板させて制作したいわくつきの2作目です。せっかくヒットしたんだからもっと早く制作すれば良かったのにと思いますが、きっといろいろあったんでしょうね。メインキャストは前作と一緒ですが、監督や制作会社が変わって作風がどうなることやら。

この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。そこでは動物たちがヒトの姿に変化する不思議な現象が。いつしかフレンズと呼ばれるようになったけものたちは、パークで平和に暮らしていました。ある日、フレンズのサーバルとカラカルは、森の中でヒトの子供と出会います。お腹を空かしたヒトの子供はなにやら困っているようで、サーバルたちは一緒に旅をすることになりました。旅の途中で出会う個性あふれるフレンズたちに、パークの秘密や美味しいもの!そして、大地を揺るがすような大ピンチ!?新たなるジャパリパークの物語が、今はじまる!!…ということです。前作のストーリーとは繋がらないのでしょうか。

「荒野のコトブキ飛行隊」。女の子×戦車=「ガールズ&パンツァー」、女の子×軍艦=「艦隊これくしょん」「蒼き鋼のアルペジオ」と来て今度は女の子×飛行機か。監督が「ガルパン」「SHIROBAKO」の水島努ということで期待したいんですが、怪作「迷家-マヨイガ-」もやってるからなあ、この人。

一面に広がる荒れ果てた大地で、人々は物流・交易を行い、助け合いながら生きていた。雇われ用心棒の“コトブキ飛行隊”は、厳しいが美しい女社長、頼りない現場の指揮官、職人気質の整備班長など個性的な仲間とともに、空賊相手に大立ち回り!今日も“コトブキ飛行隊”は隼のエンジン音を響かせて、大空へと翔けてゆく――という話だそうです。

「盾の勇者の成り上がり」。ライトノベル原作で今回の「異世界転生」枠です。もう枠にしてしまうほど、毎回毎回異世界転生ものを見てますな。既刊19巻で累計発行部数は2018年12月の時点で330万部。売れてるといえば売れてますが、ラノベ界には1000万部を超える作品もゴロゴロありますから爆発的ヒットとまでは言えないかも。

ごく平凡なオタク大学生・岩谷尚文は、図書館で出会った1冊の本に導かれ異世界へと召喚されてしまう。与えられた使命は、剣、槍、弓、盾をまとう四聖勇者の一人「盾の勇者」として、世界に混沌をもたらす災い「波」を振り払うこと。大冒険に胸を膨らませ、仲間とともに旅立った尚文。ところが、出発から数日目にして裏切りに遭い、金も立場もすべて失ってしまう。他人を信じられなくなった尚文は奴隷の少女・ラフタリアを使役し、波に、世界に、立ち向かおうとするが―。果たして、この絶望的状況を打破することはできるのか?すべてを失った男の成り上がりファンタジー、開幕…ということですが、なんか世知辛いですね。

「ブギーポップは笑わない」。これは私でも名前くらいは知っている上遠野浩平のラノベが原作ですね。ラノベ界全体や、西尾維新、時雨沢恵一、奈須きのこなどといった錚々たる顔ぶれの作家陣にも影響を与え、「ブギーポップ以降・ブギーポップ以前」という言葉を生み出したそうです。2000年にアニメ化・実写映画化されています。

ぼくは自動的なんだよ。名を不気味な泡(ブギーポップ)という――。エンタテインメントノベルでNo.1シェアを誇るレーベル・電撃文庫に多大な影響を与えた、今なお色褪せることのない名作として、絶大な支持を集める人気タイトル「ブギーポップは笑わない」シリーズが、刊行から20年の節目となる年に待望のTVアニメ化決定!TVアニメを手掛けるのは、2015年に放送され、大ヒットを記録したTVアニメ「ワンパンマン」で、世界中のアニメユーザーを唸らせた監督・夏目真悟。そして同作のシリーズ構成と脚本を務めた鈴木智尋に、圧倒的なクオリティを実現させた日本屈指のアニメーションスタジオ・マッドハウスが集結し、世界に危機が迫ったとき、自動的に浮かび上がるヒーロー、ブギーポップを中心に繰り広げられるアクションファンタジーを見事に描き切る!…ということです。期待できそうな煽りですね。

最後に「魔法少女特殊戦あすか」。「月刊ビッグガンガン」連載の深見真原作・刻夜セイゴ作画の漫画が原作です。「魔法少女まどか☆マギカ」以降、魔法少女ものも実にバリエーション豊かになりましたが、本作のタイトルが、今年亡くなった漫画家・黒岩よしひろの「変幻戦忍アスカ」に何となく似ているので思わずピックアップ。「変幻戦忍アスカ」…週刊少年ジャンプに連載されたとはいえ、30年前の作品だし打ち切りだし、覚えている人は少ないでしょうね(遠い目)。

これが単行本一巻。もっとも二巻までしかありませんが。黒岩よしひろは桂正和門下ということでキャラデザインはいい感じで、個人的にはもっと連載を続けて欲しかったんですが、「サスケ忍伝」も「魔神竜バリオン」も駄目だった…

21世紀。人類は遂に他の知的生命体との接触を果たす。しかし、その出会いは幸福なものではなかった。地冥界より侵攻する化け物は、現用兵器の多くを無効化し、人類の運命は風前の灯火と思われた。だが同じく地冥界に苦しめられていた、精霊環境条約機構の助けにより、人類は起死回生の一手を手にする。魔法少女である。強大な魔力を手にした少女たちは、心身に多くの傷を負いながらも、人類を勝利に導き、ついに大戦を終結させる。しかし、それさえも、新たな戦いの始まりに過ぎなかった。国際犯罪、無差別テロ、内戦、紛争……。魔法少女の戦いは終わらない――ということです。

ということで9本。「風が強く吹いている」と「転生したらスライムだった件」は引き続き2クール目突入のようなので、合わせて11本を視聴と言うことに。なお、打ち切り連発という不幸な事態に陥った場合のリザーバーとしては、「ガーリーエアフォース」をエントリーしています。これも女の子×戦闘機で「荒野のコトブキ飛行隊」とどっちにしようか迷ったんですが…

突如出現した謎の飛翔体、ザイ。それは、人類の航空戦力を圧倒した。彼らに対抗すべく開発されたのが、既存の機体に改造を施した「ドーター」と呼ばれる兵器。操るのは、「アニマ」という操縦機構。それは――少女の姿をしていた。鳴谷慧が出会ったのは真紅に輝く戦闘機、そしてそれを駆るアニマ・グリペンだった。人類の切り札の少女と、空に焦がれる少年の物語が始まる…ということで、もしかしたら面白いかも知れません。

ということで、2018年内の当ブログ更新はこれが最後となります。昨年後半以降の「週末ブロガー」が今年はすっかり板についてしまい、今となってはほぼ毎日更新していた時代が嘘のようにも思えます。来年もこの路線は堅持される予定で、人気のほうはすっかり低落してしまいました(更新頻度からして当然)が、やってる私の方はこれまでと何ら変わらないスタンスのままなので、もしよろしかったら来年も来てください。それでは皆さん、少々早いですが良いお年を!!
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