2018年春季アニメの感想(その1):カードキャプターさくら クリアカード編

梅雨の中休みのような好天で、湿度も低くて気持ちのいい日です。せっかく室内干しスタンド買ったのにと思いつつ、晴れているならベランダ干し一択ですね。札幌だとたとえ快晴でも冬なら外に干せませんでしたが(凍るので)。

視聴しているアニメもそろそろ終わりだしたので、春季アニメの感想を書いていかねばなりますまい。といっても現時点ではまだ1本だけしか終わっていませんが。ということで「カードキャプターさくら クリアカード編」の感想です。

さくらカード編が終わってからおよそ18年。しかし劇中では1年ちょいしか経過していないという“ドカベン時間”。さくら達は中学生になり、兄貴の桃矢や雪兎は大学生になりましたが、メンタルはあんまり変わっていないような。声優さんたちは18年という時の経過にも関わらず頑張っています。ほぼ違和感なし。このあたり、セーラームーンとは劇的に違います。セーラームーンの場合は、うさぎ以外は声優を一新して若返らせたのに、うさぎだけ変えなかったことでBBA声が極端に目立ってしまった可能性がありますが。CCさくらはキャストがほぼ同じなので違和感を感じにくいのかも知れません。

明確に変わったのはさくらのクラスメートだった佐々木利佳。なにしろ声優さんが亡くなってしまったので仕方ありませんが、引き継いださっきい提督こと藤田咲も違和感なく演じていると思います。そもそも人、一人だけ私立中学に進んだらしくあんまり出てきません。その理由は、声優さんが亡くなっているということの他に、小学校時代に担任教師の寺田と恋仲だったというヤバい設定のせいではないかと。アニメ版では抑制した表現になっていましたが、それでもこのご時世ではアウトなのはやむを得ないか。


中学生になったので先生とはきっぱり別れたというのもなんだかなあという気がしますし、あんまり出さないことにしとこうという判断になったのもむべなるかな。だいたい児童が恋心を持つのはまあいいとして、それに応えるなよ小学校教師ということですよね。一説には小学校教師にはロリコンが多いといいますが…。実は「中学生は対象外」とか言われて利佳の方が振られてたりして(笑)。

まあロリコン云々言い出すと、本作を一生懸命見ている“大きなお友達”もヤバいことになりかねないので、刺激しないように敬遠しておくというのが一番大人の判断だと思います。

新キャラにして物語の鍵を握る重要人物が詩之本秋穂。さくらの本名(木之本桜)と似ているというか対になっているような名前ですね。転校生で、日本に来る前は、香港、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスと各国を転々としており、各国の本を集めています。日本には、どうしても欲しい本があって来たそうです。現在住んでいるのは、かつてクロウ・リードの生まれ変わりである柊沢エリオルが住んでいた家ですが、実はエリオルの引越し後に取り壊され、跡地には友枝遊園地が建てられていました。それを誰も気づかないうちに同じ場所に同じ形の家を建てるとは恐ろしい力です。

で、その力を行使したらしいのが、秋穂の身の回りの世話をしている執事のユナ・D・海渡。当代最強の魔法使いらしく、禁忌である時を操る能力を持つ懐中時計を盗み出したことで、イギリスの魔術協会を破門になっていますが、誰も対抗できないので野放しになっている模様。セカンドネームの「D」は、最高の魔術師に与えられる「名」だということですが、実は「ワンピース」の「Dの一族」だったりして。“D”はまた必ず嵐を呼ぶ…

この人が今回の黒幕というかラスボス的な立ち位置にいるのですが、さくらカード編のエリオル同様、本当の悪人というよりは事情があって悪役に見えるような行動を取っているだけのような気がします。それじゃワンパターンじゃないかとも思いますが、「カードキャプターさくら」の世界には本当の悪人が登場したことがないので、秋穂を救うためにやっているんじゃないかと。

最終話で秋穂は、眠ったまま様々な魔法を行使してさくらと戦いましたが、あれが自分の意志でない以上、何者かに操られているのでしょう。本を探して世界を転々としているということとも関係がありそうな。で、クリアカード編、さあこれからだというところでなんと終了してしまいました。たった22話ってどういうことだオイ。

おそらく解決編にあたる後編も同じくらいの話数を要するのではないかと思いますが、「クリアカード編」ではない違う名前が付くんでしょうか。そしてそれはいつやるのか。来年あたりならいいですが、まさか18年後なんてことは…

“ドカベン”時間になったせいで、2000年からたった1,2年しか経過していないのにさくら達がスマホを持ったりしています。登下校時に使っていたローラーブレードは使用しなくなりましたが、これは中学生になったからということでまあ説明が付きますね。


「選定の獣」ケロベロスも「審判者」ユエも、本性を出そうが出すまいがあまり役に立ちません。まあ最初からそうだという話もありますが。さくらの精神的な支えに徹しているということですな。小狼の方がよほど役に立っています。前回のラスボス。エリオルも、ユナ・D・海渡の魔力に押されまくっていたので役に立ちそうになく、さくらが頑張るしかないようです。まあきっと桃矢や藤隆や撫子さん達がいろいろ助けてくれるんでしょう。

それにしてもさくらママンの撫子役の皆口裕子さん…18年経過して、しかも少女時代の撫子を演じて何一つ違和感がないとは恐るべし。この人の声はもはや魔性の領域なのかも知れません。そういえば若き日の撫子さんは、さくらよりはむしろ秋穂に似ているような気が。やはり何か血縁関係があるのでは?撫子の隠し子とかそういうのではなく、一族の血統的なやつです。


余談ですが、悪人が出ないといえば、さくらは中学校でもチアリーディング部に入るのですが、小学校から中学校に上がって一番驚いた“厳格な先輩後輩関係”がないみたいなんですよね。というか先生の指導をみんなで受けているという感じ。部活というよりは街の教室みたいです。面倒くさい先輩後輩関係とかを全部オミットできれば、そりゃあ楽しいばかりの部活でしょうよ。


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