サクラ大戦

サクラ大戦は1996年にセガが発売したあの懐かしのセガサターン用ソフトです。ドラマチックアドベンチャーゲームというジャンルで、好評を博したため続編がⅤまでつくられたほか2003年には「サクラ大戦 〜熱き血潮に〜」と題してPS2ソフトとしてリメイクされました。また、PSPではサクラ大戦2とカップリングで発売されたそうです(それが一番お得じゃないか!)
ゲームは全10話からなるストーリーで構成されており、各話の終了時には次回予告ムービーが流れるなど、テレビアニメのような作りになっています。主人公は帝国華撃団花組隊長に就任した海軍少尉大神一郎となります。この手のゲームでは主人公名を自分の名前などに変えることが可能なものも多いですが、このゲームでは「大神一郎」一択で変更の余地はありません。しかし、主人公らしい主人公なので、プレイヤーからも好評だったようです。

各話は花組隊員達との会話を行うアドベンチャーパートと戦闘パートから構成され、中盤以降はそれぞれが複数回交互に繰り返される。また適時アイキャッチが挿入され、データセーブやパラーメーター確認などを行えるようになっていました。序盤から中盤は花組隊員たちとの出会いと信頼関係の構築、敵である黒之巣会との戦いが描かれ、中盤で黒之巣会を叩きつぶして一旦平和になるのすが、新たな強敵・降魔が登場し、終盤へのなだれ込んでいきます。
アドベンチャーパートでは隊員達と仲良くなって信頼度や恋愛度を高めます。これらの数値が高いと戦闘時の攻撃力・防御力補正に反映され、またメインヒロインの選択に影響を与えて行きます。ヒロインは一人しか選べませんが、他の隊員も大事にしないと戦闘で役に立たないなんてことも。まあ敗れてもラストまでは死ぬ心配はないですが。

戦闘パートはファイヤーエムブレムのようなターン制のウォー・シミュレーションとなっており、隊員達は光武という「霊子甲冑」(一種のパワードスーツで、操縦には霊力が必要)に乗って、魔装機兵や降魔といった敵と戦います。


霊力の所有者は女性に多いらしく、大神隊長も持っているのですが、男は珍しいようです。サクラ大戦3に登場するフランスのパリ華撃団も女性ばかりでした。もっとも帝国華撃団の前身である帝国陸軍対降魔部隊(帝国華撃団司令の米田中将や副司令の藤枝あやめ中尉が所属していた。霊子甲冑がない時代で刀剣で降魔と戦っていた)は男3人、女1人という構成だったのですが。

帝国華撃団には、実戦を担う花組の他、輸送部隊の風組(帝劇三人娘)、隠密行動部隊の月組(隊長の加山しか出てこない)、魔神器防衛部隊の薔薇組(三人ともオカマ…)などがあります。花組は、平時は帝国華劇団・花組として劇場の舞台で活躍しています。他のメンバーも劇場のスタッフとして活動しています。大神隊長は何と切符モギリ…
メカは光武の他にも光武を輸送する武装飛行船翔鯨丸(発進シークエンスがかっこいい)

弾丸列車轟雷号(同じく)

切り札である超弩級空中戦艦ミカサ(非現実の極致。何と劇場はその一部)

などが登場。CGが非常にいい感じで作られています。
ただ、最終局面になるとあまりにも有名な大悪魔・サタンが登場してハルマゲドン風味となり、日本を舞台としているとか、太正ロマン(大正ではない)とか、蒸気機関の異常発達した文明とか、それまで物語の雰囲気を構築していたものをすべてぶち壊している感じがあります。ベタでも一般受けを狙ったのかも知れませんが、ここはオリジナルでもいいからベタでない敵を登場させて欲しかったと思います。
このゲームで一番激しく変貌を遂げるのは、副司令の藤枝あやめ中尉。司令が中将なのはいいとして、副司令が中尉って…。せいぜい副官だよなあ、人事的に。そういうことからリアリティの破たんがだな…ぶつぶつ。
…それはともかく、大神隊長すら魅了する憧れる美人上司は、

なんと悪堕ちして降魔「殺女」(あやめと読みます)へと大変貌。性格まで変わります。

さらには大天使ミカエルにクラスチェンジ!変わりすぎだよお姉さん!(でも性格は元に戻った感じ)

一体なんなんだこの人は(笑)。なお、そういう訳であやめさんは本作にしか登場しませんが、次作からはそっくりさんの妹のかえでさんが登場して職務を引き継ぎます。
恒例?サクラ大戦好きなキャラベスト5(順不動)
◇ 神崎すみれ

声がセーラーマーズにそっくり…あわわ。一見高飛車なお嬢様ですが、影で人知れず努力している人。根は優しいし案外単純なところもあるので、結婚後も操縦は簡単そう?
◇ 榊原由里

帝劇三人娘の一人で風組。バスガイドみたいな衣装をしています。流行を追いかけるのが大好きで、噂話の発信源。この時代の女性としはかなり先進的だと思います。
◇ 藤井かすみ

同じく帝劇三人娘のリーダー格で風組。和装が素敵な落ち着いたお姉さん。見るからにいいお嫁さんになりそうな雰囲気。多分縁談は降るようにあるに違いない。
◇ アイリス

ロリコン?いや光源氏のごとく「若紫作戦」の余地はあります。大人アイリスを見れば(ただし本人の夢想ですが)。

ママンも美人さんなので美しく大化けする可能性は大きい。

◇ ソレッタ・織姫

実は「サクラ大戦2」に登場のキャラ。イタリア人とのハーフで、語尾が「~デース。」になるところが可愛い。「ローゼンメイデン」の翠星石の「~ですぅ」と似ている気がします。そういえば陽気だけど素直になれないところに似ているなあ。
ああ…メインヒロインの真宮寺さくらが入っていないや。

この人実は結構嫉妬深くてさあ…(笑)。まあ人の好みはそれぞれってことで。……おや、こんな時間に誰だろう?はいはい…今行きますよ…
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