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和歌山探訪:近くて遠い近畿のディープスポット

五月病
 お久しぶりです。あっという間に5月になってGWも終わって立夏も過ぎて。今や絶賛五月病の季節ですね。全国の新入社員・新入生の諸君、死にたくなってますか~!?でもこれを過ぎれば夏のボーナス、そして夏休みだからくじけず生きていってくださいね。

和歌山県 

 本日は「京の夢大阪の夢」第二弾で和歌山特集です。京都でも大阪でもねーじゃんと突っ込まれそうですが、たまたま先日行ってきたので紹介せずにはいられません。というか「京の夢大阪の夢」は近畿全般を扱うことにしましょう。うん、今決めた。このブログ内では私が法律だ(笑)。

近畿地方地図 

 ということで和歌山県ですが、大阪の隣県です。というか近畿の二府四県、大阪に隣接していないのは滋賀県だけで、それでもかなり近いです。ちまっとまとまっているなあというのが近畿地方の印象なんですが、その実近いのは府庁および県庁所在地同士なんであって、近畿最北端の経ヶ岬から最南端の和歌山県潮岬までは結構な距離があります。

これが近畿地方だ 

 ちょっと待てや三重県は入らないんかいと再び突っ込みを受けそうですが、衆議院比例代表選出議員選挙の近畿選挙区や政府の各省庁では近畿から三重を除いているみたいですね。高校野球でも近畿地区大会は三重県を除く二府四県でやってるし。三重は紀伊半島を構成する重要な県なんですが、まあ名古屋に転勤する機会でもあったら、中部地方として取り扱うことにしましょう。そんな日が来るのか、来たとしてそれまでブログが続いているのかは全く不明ですが。

萌え系紀伊国屋文左衛門 

 で、本題の和歌山県です。暴れん坊将軍吉宗の出身である紀伊徳川家の領地で、「紀伊国」という名前は「木の国」から来ているそうです。それくらい山林が多いということで、よく50万石以上も米がとれたなと思います。城下町であり県庁所在地でもある和歌山市は実は大阪にほど近く、都道府県面積では30位。つまり平均より小さいのですが、とにかく山が深くて海岸線にへばりつくような地形であるため、端っこまで行くのは結構大変です。

有田みかん 

 和歌山といえば思い出されるのはみかんと梅。「有田みかん」に代表されるみかんは全国シェアの約2割を占めており、「ポンジュース」を擁する愛媛を抑えて生産量日本一。ちなみに2位の愛媛と3位の静岡は僅差なのでここの逆転はあるかも知れません。実は私、子供の頃は「有田みかん」というのは佐賀県有田町のみかんなんだと思い込んでいました。佐賀ってそんなにみかんが採れたっけ?と思いながら他の県のこととは思いもしなかった迂闊さは、さすがポスト海のリハクなだけあります。

南高梅 

 そして梅は「南高梅」が有名ですが、和歌山は全国シェアの約6割を占めて圧倒的な生産量日本一となっています。わが筑波嶺のある茨城県は梅の名所で知られる偕楽園を擁しているので梅の生産もそこそこ行っているのかと思いきや、全然ダメなようです。花だけなんかい。

和歌山市 

 そんな私が行ってきた和歌山県。まずは和歌山市。先ほど述べたとおり大阪からはほど近く、京阪神のベッドタウンたりえる場所にあります。そのせいで県の人口の40%が居住しているようです。有名な中央構造線の南側に沿う紀の川が流れています。

紀ノ川 

 「紀ノ川」といえば有吉佐和子の代表作の一つである小説のタイトルですが、「紀の川」「紀ノ川」どっちでもいいんでしょうか。まあ奈良県では吉野川と言うしなあ。

和歌山城 

 和歌山城という立派なお城もある和歌山市ですが、ここで和歌山を征したと考えてはいけません。和歌山市は和歌山県に入ったばかりというった場所にあり、この先こそが本当の和歌山。特に南部の南紀を語らずして和歌山を語ることはできないでしょう。

南紀白浜 

 南紀と言えばなんと言っても有名なのは「南紀白浜」こと白浜町。温泉ありーの海水浴場ありーの一大リゾート地です。千葉県にも白浜という地名があるから「南紀白浜」と呼ばれるそうですが、こっちが本家なんじゃないかと思います。

アドベンチャーワールド 

 特に有名なのはアドベンチャーワールド。動物園・水族館・遊園地が一体となったテーマパークで、入場料はめちゃ高です。しかし高い金を出した甲斐のある施設でもあると思います。サファリゾーンは列車型牽引バスのほか、二階建てバスやカート、ジープなどで周遊しますが、何となれば徒歩でも散策できるという(当たり前ですが猛獣ゾーンは除く)。水族館のイルカ・クジラのショー「マリンライブ」は他の水族館以上に気合いが入っています。

アドベンチャーワールドといえばパンダ 

 なによりもアドベンチャーワールドを有名にしているのはパンダの繁殖。これまでに16頭の繁殖実績を持ち、5頭が飼育されています。ここでは戯れる子パンダの愛らしい姿を思うさま堪能できる(まあ子パンダがいる時期いない時期もあるでしょうが)ので、ここに来ると上野公園で長時間待ちながらシャンシャンを一目見るというのがばかばかしくなること請け合いです。これだけパンダを量産できれば日本中に行き渡りそうなものですが、全パンダは中国の所有に帰しているということで残念ながら…。5頭生まれたら1頭プレゼントみたいな契約があったら良かったんですけどね。

潮岬 

 そして和歌山県最南端の串本町。本州最南端である潮岬があります。もとは島だったものが砂州で本土と繋がった陸繋島なので、岬というイメージよりずっと大きいです。潮岬の南端にあるクレ崎が本当の本州最南端。

潮岬航空写真 

 串本町でもう一つ有名なのが橋杭岩。大小約40の岩が南西一列におよそ850メートルもの長きにわたって直線上に連続してそそり立っている奇岩群です。弘法大師が天の邪鬼と串本から沖合いの島まで橋をかけることが出来るか否かの賭けを行って、弘法大師が橋の杭をほとんど作り終えたところで焦った天の邪鬼がニワトリの鳴きまねをして弘法大師に朝が来たと勘違いさせ、諦めた弘法大師は作りかけでその場を去ったという伝説があるそうです。

橋杭岩 

 日本を代表する高僧なのに天の邪鬼と賭けなんかすんなよ空海(笑)。そもそも坊さんが橋を作ろうとするな。この手の伝説ではたいてい作る側は鬼とか悪魔なのに。弘法大師は日本各地を行脚して、あちこちの地面を杖でどついてはお湯やら水やら吹き出させてきた伝説の坊主なので、それくらいお茶の子さいさいなんでしょうか。

道の駅たいじ 

 そしてさらに東に進むと太地町。「ザ・コーブ」でイルカの追い込み漁が描かれたことで一躍世界中の環境保護団体とか動物愛護団体に火をつけたことで有名になりましたが、シーシェパードの旗なんかほぼそのまま海賊旗だったりするし、自分たちの主張のためには脱法越軌行動も辞さないことから「エコテロリスト」とも呼ばれています。

シーシェパード 

 どんな高尚な主義主張でも、テロという手段を取った時点でアウトだなあと個人的には思いますが、まあこの問題はこの辺で。とりあえず太地町の道の駅はやたら立派で、特にトイレが素晴らしかったです。観光地の駅にはエスカレーターやエレベーターがないことが多く、トイレも汚いのが当たり前なんですが、太地の駅にはエレベーターもあるし、あるべき観光地の姿を提唱しているような気がします。

南紀勝浦 

 そして南紀勝浦温泉がある那智勝浦町。ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野エリアにあたっていて、紀伊半島でも有数の観光地として多くの観光客が訪れます。しかし遠い。むしろ名古屋側から三重県経由で来た方が近いのでは。白浜同様やはり千葉県に勝浦市があるので「南紀勝浦」と呼ばれますがやはり本家はこっちなんじゃないかと。和歌山は近畿の千葉なのか、それとも千葉が関東の和歌山なのか。

那智の滝 

 熊野那智大社、青岸渡寺、補陀洛山寺、熊野参詣道(中辺路・大辺路)と世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の文化遺産がずらりと並びますが、個人的に一番の推しは那智滝です。落ち口の幅13メートル、滝壺までの落差は133メートルに達し、一段の滝としては落差日本1位です。華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられていますが、今まで実際に見ることができていませんでした。これで三名瀑コンプリート。

飛瀧神社 

 那智滝は飛瀧(ひろう)神社の御神体で、飛瀧神社には本殿も拝殿もありません。祭神は大己貴命(おほなむち)ということで、要するに出雲大社の大国主命ですね。滝の飛沫に触れることによって、延命長寿の霊験があるという伝説がありますが、飛沫は霧になって境内に吹き付けてくるので、これだけでも延命効果があるかも。大きな滝は、絶え間なく落ちる大量な水をふわーと大口を開けていつまでも見ていられるような気がします。 
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