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2018年冬季アニメの感想(その2):Fate/EXTRA Last Encore/デスマーチからはじまる異世界狂想曲/ヴァイオレット・エヴァーガーデン

大阪高層ビル群
 
 4月最初、そして大阪発最初のブログです。大阪暮らしは2度目ですが、当時はブログをまだやってませんでしたね。札幌生活の出だしは、早く手続きをしなかったせいでネット環境の構築が大幅に遅れるという痛恨のミスがあったので、今回はそれを戦訓として、入居翌日の4日にはネット環境構築に成功していたのですが、給湯器が作動しないというまさかの事態で、木曜日まで銭湯通いを強いられました。

銭湯 

 一日だけ結構汗ばむ陽気だったのをいいことに強引に水シャワーを浴びてみたのですが、死ぬかと思いました。気温と水温は必ずしも連動してませんよ、皆さん(実感)。まあ通える距離に銭湯があって良かったですが、昭和の頃のように近所という訳でもないので往復でうんざりしました。小さな石けんがカタカタカタカタ鳴りまくるぞ。神田川かよ。でも実際はボディソープだから音なんかしないんですけどね。昨日晴れて新型給湯器に換装され、自宅風呂のありがたみを痛感しております。

赤セイバー 

 さ、それではもう春季アニメも始まっているので冬季アニメの感想を行ってみましょう。しかし、今回は最初から2クール以上が判っていた「カードキャプターさくら クリアカード編」の他にも、「刀使ノ巫女」「グランクレスト戦記」「BEATLESS」が2クールものであることが判明。「ダーリン・イン・サ・フランキス」も2クール突入が濃厚だし、これでは視聴アニメ過多で春季アニメは予定通りの本数は見られないかも知れません。ではまず「Fate/EXTRA Last Encore」。

ロビンフッド 

 たった10話で終わって「早っ」な感が否めませんが、本作も一季空けて第2クールをやるらしいです。でも一応終了したので。「Fate」シリーズの世界観がベースのゲーム「Fate/EXTRA」シリーズを原作としたTVアニメですが、正直言って西尾維新の「〈物語〉シリーズ」並に展開しまくっているのでそろそろお腹いっぱい。ただ、登場サーヴァンとはFGOにも登場するのでなじみが全くないという訳でもありませんでした。

李書文 

 ドレイク、ロビン・フッド、ナーサリー・ライム、李書文といった連中が皆敵として登場するのがもの悲しかったですね。ナーサリー・ライムと李書文はFGOでも敵として登場しましたが、ドレイクは味方ゲストだったし、ロビンはマイキャラなのに。特に姿も野中藍のCVも愛らしいナーサリー・ライムとは戦いたくない。ジャックちゃんと一緒にままごとでもしていて欲しいのですが。

ナーサリー・ライム 

 Fateシリーズのキャラ、間桐桜、言崎綺礼、間桐シンジがちょい役で登場する中、ヒロインの一人である遠坂凜は遠坂リンとしてレギュラー登場。「stay night」の遠坂凛とは別人らしいですが、性格はそっくりで声優も同じ。正直アニメ制作会社の違い程度の差異しかないような。なぜかクーフーリン愛用の魔槍ゲイ・ボルグを駆使していました。それは人間のやることじゃねーよと思っていたら、案の定…

リンのゲイ・ボルグ 

 多分「Fate/EXTRA」をプレイしたことがある人、Fateシリーズを知っている人、全く知らない人で全然評価が異なる作品だったと思います。とりあえず西川貴教によるOP「Bright Burning Shout」は格好良かった。

ハーレムパーティー 

 続いて「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」。小説掲載サイト「小説家になろう」に掲載されたオンライン小説が原作ですが、これはいい意味で今時風のラノベでした。

魔道銃 
カンストサトゥー 

 現実世界でデスマーチを続けていたアラサープログラマーが、なぜか突然異世界に飛ばされて冒険をするという展開ですが、10代の少年の姿になるのはいいとして、ビギナー救済用に導入した大型魔法がなぜか異世界で自動発動したことで一気にカンスト(LV310)して莫大な財宝・武器などを入手してしまうというチート展開。ただチートだけど全く未知の異世界を旅して、仲間(奴隷)の女の子達を守るにはこれくらいでないといかんかも知れません。

ハーレムその1 ハーレムその2

 主人公サトゥーはゲームのプレイヤーがゲーム内のキャラとシンクロしたのような状態で、「メニュー」を展開して様々な情報を呼び出せるのが強みです。初見の相手でもレベルとか種族が判ってしまうし、自分の情報も自由に偽れるという。

夜伽のご奉仕 
酒屋兼娼館 

 見た目がショタなのでロリのアリサに度々迫られていますが、サトゥー自身はロリコンではなく、被保護者に手は出せないというまっとうなモラルを持っているので、女の子ばかりのハーレム展開にもかかわらずパーティーは平和そのもの。しかし見かけはショタでも中身はアラサーなので、図らずも娼館に行ったらそこは流れに任せて逆らわず(笑)。

スキノスキル 

 原作はもっとあるようなので、ぜひ二期制作をお願いしたいですね。サトゥーはパーティーメンバーに優しいだけでなく、圧倒的なレベル差にもかかわらず基本的に誰にでも紳士的に接するのが好感度高いです。ちなみにケルト音楽風のED「スキノスキル」は今季一番お気に入りのEDです。

 ヴァイオレット・エヴァーガーデン感想

 最後に「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。京アニのアニメですが、第5回京都アニメーション大賞受賞作が原作です。実はこれもまた新作を制作するらしいのですが、一応テレビアニメは完結したのでここで取り上げます。

ギルベルトとヴァイオレット 

 大戦中「兵器」として扱われ、重傷を負った後、戦後を「自動手記人形」として送ることになった少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデンの物語です。「自動手記人形」は要するに代筆業ですが、この世界の女性にとっては社会で活躍する機会があるとして人気がある職業です。女性の社会進出が我々の世界よりも進んでいないようですね。

ヴァイオレットとルクリア 

 まず映像が非常に美しい。アニメはここまで進化したのかと思わせます。あとストーリー展開は代筆によって人を救っていくというエピソードが多く、女性好みかなという感じでした。別にこれは男は楽しくないという意味ではないですよ。ただおじさんとしては後述する問題のほうが気になってしまって…

シャルロッテ姫 

 自動手記人形育成学校時代の同級生であるルクリアの話、代筆で恋を取り持つシャルロッテ王女の話、死後に娘に宛てた手紙を依頼するクラーラの話などはお涙頂戴的な感じもありましたがなかなか良かった。実はヴァイオレットの代筆稼業を中心に進めるならば特に文句はなかったんですが、どうしても大戦中のエピソードの挿入は不可欠なところ、そこにいろいろな問題が。

クラーラとヴァイオレット 

 「赤毛の白雪姫」の時も思ったのですが、女性作家・漫画家の指向って男とは明らかに異なります。異なること自体は特に問題ではありませんが、説明がない乃至足りない部分についてはどうしても「おいおい」と突っ込みたくなります。以下本作の疑問点。

戦闘種族ヴァイオレット 
夜兎族 
異能生存体 

① 基本この世界は戦争は男だけがやっている中、ヴァイオレットは年端のいかない少女の身で戦争に参加して多大な戦果を挙げています。これは主であったギルベルト少佐の「兵器」と見なされたからのようですが、その戦闘力は一体どういうことか。子供なので修行の成果とはとても思えず、サイヤ人か夜兎族かミミバ族といった「戦闘種族」の出身としか思えません。あるいは異能生存体か。しかし作中でヴァイオレットの常人とは桁外れの強さに疑問を持つ声はなく、ペールゼン・ファイルズも作成されません。

ヴァイオレットの義手 

② 両腕を失った後、ヴァイオレットは義手をつけており、これで常人を超える正確さとスピードでタイプライターを打っていますが、動力は?この世界ではプロペラ機が主流であるなど、我々の世界では第二次大戦直後といった文明レベルのように見受けられるのですが、明らかに義手だけはオーバースペックです。もしやブラックゴーストによるゼロゼロナンバーサイボーグのプロトタイプか?

義手を酷使するヴァイオレット 
T-800骨格 

③ 最終話、爆弾が仕掛けられた列車の連結部を破壊するために義手を酷使した結果、義手が壊れてしまうヴァイオレット。しかしその前に生身との付け根(連結部分)の方が先にまいってしまうのは自明の理。ターミネーター(T-800)のように特殊合金の金属骨格でできた全身を人間同様の生体細胞で覆っているというのなら問題はないのですが。義体と生身の接続を巡る問題については「攻殻機動隊」でも説明されていましたが、原作者は読んでなかったのか…

ディートフリート 

④ 細かい話ですが、ギルベルトの兄であるディートフリート・ブーゲンビリア大佐は海軍所属なのに、きちんと海軍上層部を通さずに「現場」の判断で直接警備に関する命令を出されています。これは不愉快とかそういった感情的問題を遙かに超えた問題を含んでいるような。政府ないし陸軍の根回しを受けて海軍の将官クラスが「そういう訳なんですまんがやってくれ」と言ってきた形でないと、下手をすると部隊を勝手に動かしたかどで軍法会議もありえずような。ディートフリートとしてはこの場合「上に言ってくれよ」と言うしかないんじゃないですかねぇ。

ギルベルトの墓 

 まあきっと原作者は軍事とかテクノロジーとかにはあまり興味がなんでしょう。男がファッションとか衣装・髪型などにあまり興味がないように。そういう訳で石川由衣の熱演にもかかわらず、個人的感想としては「佳作になりそこねた作品」と言わざるを得ません。
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