記憶に残る一言(その92):範馬勇次郎のセリフ(グラップラー刃牙)

新型PCへのデータ移送はわりと滞りなく終了しました。新型に搭載されていた「ファイナルパソコン引越し」というプログラム様々です。モデルはNECの最新型のLAVIE DIRECT DA。第8世代インテル® Core™ i7-8550U搭載で、高速処理DDR4メモリは16GB。性能は大幅向上したはずなんですが、ただWindows10にはなかなか慣れないですね。まあWindows7からいきなり10なので、一日やそこらでは無理か。若者のような柔軟性が欲しいところです。

とりあえず新型PC記事第一弾は2ヶ月ぶりに「記憶に残る一言」で、有名すぎるキャラですが範馬勇次郎のセリフを取り上げたいと思います。

東京ドーム地下闘技場で空前の格闘イベント「最大トーナメント」が開催されることになり、主人公刃牙をはじめ世界各地から32人の猛者(+リザーバー)が集結します。単行本にして21巻から42巻までという大長編で、全試合をダイジェストすることなく描ききり、予想外の展開の連続で読者を飽きさせませんでした。なにしろ全選手入場だけで連載一話分をほぼ使っていましたから。

しかしそこに呼ばれていなかったのが地上最強の生物の呼び声も高い刃牙のパパン・範馬勇次郎。 の推薦で参加した男。呼ばれなくてもノコノコやってきましたが、頼むから大会をぶち壊さないでくれとみっちゃんこと徳川光成に泣いて頼まれたので、自分抜きのトーナメントを面白くするために、無理矢理ねじ込んできたのが天内悠でした。

その際、勇次郎はジャガッタ・シャーマンという素手のムエタイ、ムエカッチュアーを使う格闘家の肩を掴んでそのまま足の骨、背骨をブチ折りながらペチャンコにするという暴挙を行いました。これに由来して、押しつぶされるようにして敗北することを“ジャガる”“ジャガった”と表現するようになったのは有名な話です。

この天内悠、アメリカ合衆国大統領のボディーガードだったのですが、闘争に対する特異な姿勢に興味を持った勇次郎が東京まで連れ出してきたのでした。ジャガッタを ジャガった勇次郎にいきなり平手打ちをかまし、 「ボクは貴方のこういうところが大嫌いだ!」 と真っ向から非難するという、命知らずな行為までやってのけます。

彼の持論は「戦いには“愛”こそが必要であり、人を喜ばせることと倒すことは表裏一体である」というもの。トーナメント一回戦、ジャガッタが戦うはずだったシュート・レスラー山本稔と戦い、これをノーモーションジャンプからの連続蹴りであっさり撃破します。さすが勇次郎推薦枠。

しかし二回戦の相手は武神・愚地独歩。さしもの天内も実戦空手の殺人フルコースを浴び、 顔中の穴から流血してダウンしますが、独歩の背後から胴締めチョークスリーパーを極め、ヒザの骨を折ることに成功します。天内の常識では勝負ありのはずなのですが、それでも戦意を喪失しない独歩を見た天内は、独歩を死なせないためにも 自分の勝利を認めるよう観客に哀願を始め、古代ローマの奴隷闘士を引き合いに出し地下闘技場の在り方そのものを非難し始めます。死闘を楽しみに来ているここの観客に言ってもなあ。この天内、言動が異常に芝居がかっていて、常に周囲の目を意識した行動を選択しているように見えるんですよね。

そして勇次郎の逆鱗に触れてしまう天内。その時の勇次郎のセリフがこれです。その後 肩口から胸にかけてめり込むほどの手刀を叩き込まれた上に髪の毛の一部を頭皮ごと引き千切られて柵に叩き付けられると言う無惨な方法で倒されてしまいます。範馬勇次郎の乱入により審判団が協議しますが、最終的には独歩勝利という裁定が下ります。まあ天内勝利としたところでもはや戦闘不可能ですからね。

ちなみに天内のモデルになったのは、宝塚時代の天海祐希だそうです。高橋留美子に誘われて宝塚を見に行って気に入ったのか。作者によれば天内は死亡か再起不能であり、キャラクターの価値が完全に暴落したため、再登場させても意味がない旨述べています。


で、どうしてこのセリフを急に思い出したのかと言いますと、今季の問題作「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の2話で、ヒロインのゼロツーが食事に思いっきりハチミツ(あるいはメープルシロップ)を掛けていたのを見た時に思わずこのセリフでツッコんだからです。甘党にもほどがある。


5話でも再びぶっ掛けていました。彼らパラサイトの食事が上等かどうかはともかく、他のパラサイトは「ウゲー」という顔をしていたのでやはり常識外れなやり方だったようですね。ただ、主人公のヒロに差し出したハチミツたっぷしのパンだけは結構おいしそうにも見えました。

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