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私の音楽デバイス史(その2):ミニコンポ編

コンポのアップ
 
 皆さん、秋を堪能していますか?今日はちょっと日中暑かったような気がしますが、日が暮れればこのとおり。虫の音が秋の盛りを伝えてきます。もうすぐ次第に弱まっていくのでしょうけど。さて、いつやることかなんて言っていた昔話、今日やっちゃいます。

ツンデレ

 べ、別にネタが尽きた訳じゃないんだからねッ!?もう、みんなが聞きたいっていうから……などというツンデレはちょっと気の強そうな女の子に任せて置いて、早速始めましょうか。

 ミニコンポに入る前に、それ以前に買った連中を紹介しておきましょう。まず留守録用のオーディオタイマーのSONY PT-77。

SONY PT-77

 「JET STREAM」の回(9月10日)でも紹介していますが、の一週間単位の予約が可能で、確か29,800円。高い!今にして思えばウィークリーなんて必要なかった気がします。でも格好良かったんですよね、ボタンがいっぱいついてて。当時松本零士の絵の影響でメカメカしたメカ(なんだそりゃ)が好きだったせいもあります。ソニーのタイマーだから当然ソニータイマーが入っていたらしく、見事に5年くらいで逝ってしまいました。

 次はアンテナ。テクニクスのウイングアンテナというものです。

テクニクス SH-F101

 SH-F101。価格は確か12,000円くらいでした。当時貧乏(今もさして変わりませんが)でアパート住まいだったのでアンテナを勝手に立てることもできず、室内アンテナが必要だということで買ったのですが、すぐそばに高圧電線の鉄塔が建っていたせいか、ノイズがよく入って泣かされました。環境のせいか接続せいか、とにかくカタログデータほどの威力は発揮できなかったなあという印象があります。

アイワAD-F60M

 カセットデッキ。アイワのAD-F60M。他のメカは忘れていた型番ですが、これだけはすらすらと。それだけ思い入れがあるということでしょうか。

 Bombeat8の性能に限界を感じていたのと、放送部に入って音楽テープを必要とし始めたことから購入しました。確か中2の夏頃だったでしょう。秋葉原で各社のカタログを大量に集めてきて(これは当時のオーディオ少年達は必ずやってました)比較検討下結果選んだのですが、アイワにしたのはコストパフォーマンスの良さでしょうか。いろいろ機能がついている割に、他社のより休めなんですよね。値引率の高さも魅力でした。ソニーなんてやたら強気であんまり値引きしてくれない(このあたりシャネルの香水みたいですね)けど、アイワは「2割3割は当たり前!」精神を前面に出していました。ちなみに当時はシャープも値引き率が高かったですね。

電気のナカウラ

 定価は確か69,800円。高い!もっとも秋葉原で買ったので当然定価でなんてあり得ません。電気のナカウラだったかな?♪ハッピーハッピーアンコウ親子~♫…なんて歌がありました。いいことづくめのようなアイワ製品でしたが、当然その裏にはクリムゾンの同人誌のごとく巧妙な罠が隠されていたのでした。なにしろアイワは壊れやすい!このカセットデッキは確か3年持たなかったような気が。これじゃコストパフォーマンスなんて言葉を使う意味がありません。きっとアイワタイマーは値引きの元を取るべく、ソニータイマー以上のシビアさを持っていたのでしょう。しかし信頼性を損ねては次は買って貰えないのではないかという当然の疑問が沸いてくるわけですが、後述しますが実際はそうでもないことは自ら立証してしまうのでした。

 一浪してようやく大学に入りましたが、合格祝いなどあるわけもなく(学費で精一杯)、先週紹介したナショナルのラジカセRX-5650を引き続き使用していました。しかしこのラジカセ、今見てもかっけえですね。この頃、10年選手のレコードプレイヤーも逝かれてきたので、「黎紅堂」(懐かし~)からレコードを借りてテープに録音するという当時の趣味を継続ために、レコードプレイヤーの購入が必要となりました。

SL-6テクニクス

 で買ったのがこのテクニクスのSL-6。ああ、アンテナでも出てきましたが、テクニクスはナショナルのオーディオ機器でのブランド名です。パナソニックはテレビやビデオにおけるブランド名でしたが、今じゃ全部まとめてパナソニックになってしまいましたね。テクニクスという名前は好きだったのですが。それはさておきこのプレイヤー、ジャケットサイズという小型版でありながら、ダイレクトドライブ、リニアトラッキング、10曲までのプログラム選曲、全ての動作の電子制御フルオートという素晴らしいメカでした。価格は54,800円。高いけど、それに見合った性能といえるでしょう。押し入れを探せば今もあるような気がします。愛着があって捨てられなかったんでしょうね。

 ただ、選曲機能はLPレコードといえど通常片面に10曲も入っていない(歌謡曲などでせいぜい4~5曲)ので、宝の持ち腐れな感もありましたね。オートリバース機能でもあれば良かったのですが、さすがにそれはちょっと(笑)。

 さて、いよいよ大学2年の夏、ミニコンポを購入する時がやってまいりました。この日が来るのは長かった~。当然秋葉原でカタログをせっせと集めましたとも。CDが登場していたので当然CDプレイヤー付き狙いです。レコードプレイヤーはがあるので何ら心配ありません。そして比較検討の結果購入したのは…

AIWAのミニコンポ CD My Pace V55

 アイワのCDミニコンポでした。型番を忘れてしまったのと、画像がどうしても見つからなかったのですが、だいたいこんな感じでした。またアイワかよ、懲りないな~という声が聞こえてきますが、一度の失敗で投げ捨ててはいけない、もう一度チャンスをやろうという寛大な気持ちでですね……すいません、やはり値引率が良かったんです。

 ですが、機能は良かったですよ。ダブルカセットだしオートリバースだし、タイマーも内蔵しているしリモコン対応だし。コンポが欲しいという長年の夢が叶いました。しかし、その頃時代はAからVへ、すなわちビデオへと急速に移行しつつあったのです。テレビ・ビデオ編はまた別の機会に譲りますが、おかげで長年の夢が叶った時、すでに「夢」は別の方向に移っていたという皮肉な結果となりました。

 さて、アイワに2度目のチャンスをやった訳ですが、前回よりは健闘したものの、7年ほどでやはり逝ってしまわれました。よし次のミニコンポを買わねばという時期、既に私は働いておりました。時代はミニコンポよりさらに小型のミニミニコンポが流行していました。もう昔とは違うぞ、一番高いコンポ持って来い!と強気になったのですが、バブルがはじけた後だったせいか、もはやフルセットで30~40万というコンポは姿を消していました。仕方ないので買ったのが

ソニー プロピクシー エスプリMHC-J970EX

 このソニーのPRO PIXYE SPRITです。記事冒頭の写真はこれのアップです。確か定価は20万程度だったでしょうか。購入価格は14万円くらいで、安くなったものよのうと思った気がします。憧れのソニーもずいぶん値引きするようになったなあとか。しかしこのコンポ、高級感に満ちていました。エレスロスタティックツゥイターというセロファンにたいなツィーターがついていました。アイワのコンポがスピーカーにチープ感があったので、今回はスピーカーの良さそうなものをと思ったのですが、このプロピクシースピーカー本体にアンプが入っており、総出力は何と320W!ええい、ソニーのミニコンポは化け物か!という感じです。そのせいでスピーカーがやたら重かったのを覚えています。こんなに出力があっても、フルパワーを出す機会なんかありませんがな。ドルビープロロジックという仮想4チャンネルなんかも付いてました。

 さて、その後海外勤務を命じられまして、プロピクシーを持って行くわけにもいかず、現地でオーディオ製品を調達する必要に迫られてまず買ったのがパイオニアのステレオでした。

パイオニアのミニコンポ

 確かこれとは微妙に違ったのですが、だいたいこんなメカでした。一見コンポに見えますが、実はセンター部分は一体化しており、レシーバーになっています。ダブルカセットに3枚のCDを連続で聞けるチェンジャーがついていました。が、この購入は大失敗でした。買った直後から、右のスピーカーが全く機能しなかったのです。仕方ないので左のスピーカーからだけ聞いていましたが、右チャンネルの音が聞こえないのは困りもので、ステレオが仇となりました。モノラルならまだしもだったのですが。

 それでもっと高い物を買わねばいかんと買ったのがパナソニック(海外では既にパナソニックで統一されていました)のステレオでした。SC-AK47!なんだか旧ソ連の自動小銃みたな型番ですが。

SC-AK47.jpg

 どうです、かっこいいと思いませんこと奥様!ラジカセの時も思ったのですが、ナショナル系はデザインがいいですね。これが到着してパイオニアのステレオは窓から投げ捨てん勢いで即行捨てました。そしてメイドさんに叱られました。何で怒っているのかわからなかったのですが、よくよく言い分を聞くと「捨てるくらいなら私にくれ」ということでした(笑)。はい、以後は捨てるものが出たら、聞くことにしました。そうしたら何でも持って行きました。

 こいつもセンター部はレシーバーでしたが、パイオニア製より高かったせいか、CDは5連装となり、スピーカーにはスーパーウーハーが搭載されていて、スーパーウーハー、ウーハー、ツィーター、スーパーツィーターの4wayとなっていました。スーパーウーハーを左右に置く必然性は正直「?」でしたが、デザイン重視だったのでしょう。こいつは非常にいいステレオでした。今でボサノヴァやジャズを聴きまくりました。

 さて、帰国後、今も使っているステレオは、パナソニックのSA-PM57MDです。

PanasonicMDコンポSA-PM57MD

 これまで私の期待に見事に答え続けてくれた松下さんに敬意を表したのですが…ここにきてしくじりましたよ、松下さん。海外でCDチェンジャーの快適さに味を占めた私は、CD5連装のこいつを選んだのですが、なんと音飛びの嵐。安心して聞いてられません。今ではもっぱら朝に目覚ましでラジオを聞くためだけの「大きなラジオ」と化しています。それでも10年も使っているのは、音楽聴取ももはやPCでやるように変わってきたからです。やはり時代は動いていくものなのですね。

 そういった訳で、メカ嗜好はオーディオ→ビデオ→パソコンと順調に進化(?)していきました。音楽が嫌いになったはずもありませんが、オーディオ機器にはもはや執着はなくなってしまいました。心は、変わるものだ……
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No title

 テクニクス! 懐かしい。。。
ウチは、SL-QL1という型番だったと思います。
リニアトラッキングは、一点支点のアームよりも歪が少ないとか、
言ってましたね。。。(笑)
 そうか。。。ユースフさん所は、ラジカセ→ミニコンポという進化を辿ったんですね。
今では、みんなデジタル化してしまって、ビックリする位いい音が安く手に入る時代になりましたね。
電気のナカウラの音楽は知りませんでした(笑)
ちょっと前、アキバの電器店の音楽のお話をしたので、
興味深かったです。

Re: No title

こんにちは、いらっしゃい。

SL-QL1は1980年発売の高級機ですね。定価79800円だそうですよ。おっ金持ち~!

電気のナカウラは
♪ハッピー ハッピー アンコウ親子~
♪ハッピー ハッピー 電気の電気のナカウラ
♪ハッピー ハッピー アンコウ親子~
♪ハッピー 電気のナカウラ 秋葉原
という感じの歌でした。

石丸電気で買いたかったのですが、ナカウラの方が安かったので。でも石丸電気で買うと、テープ割引券とか商品券とかが貰えて長い目で見るとお得だったんですよね。
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