記憶に残る一言(その87):ゲーム雑誌の誤植(ゲーメスト)

怠惰に過ごしました
 
 いや~この三連休を実に怠惰に過ごしてしまいました。この暑さは言い訳になるでしょうかね。じゃあ暑い国の人は皆怠惰なのかよとツッコまれそうですが…大体そうなんじゃないかなあというイメージもあったりして。

ゲーメスト100号 

 本日は「記憶に残る一言」です。珍しく雑誌の誤植から取り上げてみましょう。かつては主としてコンピューターゲームの情報を取り扱ったゲーム雑誌が山ほどありました。もちろん「ファミ通」(旧ファミコン通信)のように今でも残っている雑誌もありますが、実に多くのゲーム雑誌が生まれては消えて行きました。そんな中に新声社の「ゲーメスト」という雑誌がありました。

月刊アルカディア 

 この「ゲーメスト」、1986年から1999年まで発行され、アーケードゲームを専門に取り扱っていました。専門性の高さから全盛期には売り上げが30万部に達し、隔月刊→月刊→月2回刊行となり、人気を博していましたが、新声社が突然に倒産したことで、最終号を出せずに廃刊となってしまいました。その後、同誌スタッフの多くがアスキー(現在のエンターブレイン)へ移り、アーケードゲーム専門雑誌「月刊アルカディア」を創刊しましたが、こちらも隔月刊に以降後2015年に定期刊行が終了となってしまいました。

もう笑うしかない誤植の嵐 

 アーケードゲーム誌の代表格だった「ゲーメスト」ですが、もう一つ別の側面でも有名でした。それが誤植の多発で、原因としては、電算写植の担当者がゲームを知らなかったことに起因する思い込みの誤変換、ライターが書いた手書き原稿の字が汚かった、アマチュアの上級プレイヤーであるライターが文章を書くことに馴れてなかった、締め切りぎりぎりで原稿が上がることが多く校正が十分にできなかったこと等が挙げられています。

インド人を右に 

 「ゲーマーズ」の誤植で最も有名なのがこれ。セガのレーシングゲーム「スカッドレース」の攻略記事中で、画像に「くお~!!ぶつかる~!!ここでアクセル全開、インド人を右に!」と書かれています。手書き原稿による写植作業という伝統的な出版・印刷手法ならではの誤植と言えますが、硬派なレースゲームに唐突に登場する「インド人」という組み合わせは当時の読者の爆笑を誘いました。

ハンドルがインド人に 

 おそらくは「“ハンドル”を右に」と書かれた原稿の文字が崩れすぎていて、写植担当に「“インド人”を右に」としか読めなかったためと思われます。画像を見ると左カーブなのにハンドルを右に切るのはおかしいと言う意見もありますが、後輪が右に滑ったのを止める為のカウンターステアなので右で合っていると見られます。 

BOKETEでのツッコミ 

 「BOKETE」でもネタにされています。その他にも誤植は多数あります。有名どころを紹介してみましょう。

ザンギュラのウリアッ上 

 まず「ストリートファイターⅡ」の攻略解説記事。こんな短い文書なのに、キャラクターの「ザンギエフ」を「ザンギュラ」と間違え、さらに技名の「ラリアット」を「ウリアッ上」と誤植しています。まさに必殺コンボ技。ラリアットはスタン・ハンセンの日本初披露以後、様々なレスラーが繰り出すポピュラーな技になっていたので、そんな技知らないということはなかったと思いますが…。「ザンギエフ」を「ザンギュラ」を誤植したのはまだしも、「ラリアット」が「ウリアッ上」はさすがに考えられない誤りで、編集者が印刷会社に抗議しようと思って原稿を見直したところ、そう読まれても仕方ない書き込みがあったので抗議を断念したそうです。

人気登場でも間違われるザンギエフ 

 ザンギエフはやたら間違われるキャラだったらしく、「好きなキャラ・嫌いなキャラ」の投票でも「ザンギエラ」という名前にされています。

ザンギエフ 

 ちなみにザンギエフはこういうキャラ。“赤きサイクロン”の異名を持つロシア出身のプロレスラーで、必殺技は「スクリューパイルドライバー」。

スクリューパイルドライバー 

 ほかのキャラクターの必殺技に比べコマンドの難易度が非常に高いものでしたが、代わりに最高クラスのダメージを誇り、かつ投げ技としては攻撃範囲も広く、数歩先にいる相手を突然捕まえて投げを決める様は「吸い込み」と呼ばれて恐れられました。

三島平八攻略記事 

 「鉄拳」シリーズのキャラ「三島平八」攻略記事にて。文中、突如男塾塾長の「江田島平八」と間違っています。三島平八はシリーズを通して登場を続ける鉄拳の象徴「鉄拳王」で、名前の由来とキャラクターのモデルは江田島平八だとも言われていますが…

三島平八 
江田島平八塾長

 上が三島平八で下が江田島平八。雰囲気は似てるっちゃ似ていますが。ちなみに三島平八は「三島流喧嘩空手」の使い手ですが、江田島平八は我流拳法「天下無双流」を編みだし、銃弾や砲弾を素手で受け止める「弾丸掌破取り」など常識を超えた技を使うほか、宇宙空間を褌一丁で泳ぎ渡り、生身で大気圏再突入に耐えるという化け物なので、まともにやり合えばやはり江田島平八の方が強いでしょう。

崩拳の説明 

 やはり「鉄拳」シリーズのキャラ、ポール・フェニックスの技「崩拳」についての説明文。「よく潰されたり、するが、」の部分も怪しいですが、「ガードさせれば反撃は受けない!反撃を受けたりする。」と無茶苦茶な文章が。これは誤植というより純粋に日本語力の問題のような気もします。

餓死伝説って 

 コミック注文書という地味な所での誤植。「餓死伝説」…。正解は二段下の「餓狼伝説」ですが、このほか「飢餓伝説」と誤植したこともあったそうです。ライターはよほどお腹が空いていたのか。

飢餓伝説 

 「ゲーメスト」の後継誌である「アルカディア」がネオジオ20周年特別企画としてTシャツをリリースしましたが、あえて「餓狼伝説」を「飢餓伝説」するなどしたイロモノグッズを販売しました。

スパインバスター 

 実際にあるプロレス技「スパインバスター」を「スペインバスター」と誤植。ご丁寧に上の技表でも誤植しています。もうゲームの技は「スペインバスター」でいいんじゃないですかね。

ごめんなさいの二乗 

 「超人学園ゴウカイザー」のキャラ、ブライダーに関する、いわゆる「ブライダー三段ボケ」。ブライダーの超必殺技を「ブライダープラズマボルト」→「ブライダーオーバードライブ」→「ブライダーブレイク」と二度も間違え、しかも入力コマンドも間違っていたという。記事のタイトル「ごめんなさんの二乗は二度のミスからですが、その前の訂正記事で「もうしません。許して」「今度は間違いない」と書いていたにも関わらず…

マンガの最終回の最後のコマまで誤植 

 死ぬほど誤植が多かったゲーメストですが、一部読者にとってはそれも面白さの一つとされていました。誤植の多さは決して自慢出来ることではありませんが、味だと思って貰えるというのもありがたいことです。開き直ってわざと作った誤植探しの懸賞をしたら、意図しなかった本物の誤植が大量に応募された伝説まであります。連載していた漫画の最終回まで間違っているという徹底ぶりにはもはや脱帽ですね。

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