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インド旅行記2 南インド編:女優・中谷美紀のインド一人旅PART2

カール販売中止

 森永製菓のコーンスナックの代表格ともいえる「カール」が東日本で販売中止となるそうです。カールといえば幼少期からお世話になったB級銘菓なんですが、販売不振だったんですね。そこにあるのが当然と思っていましたが、よく考えてみればここ4~5年で一回位しか食べていませんでした。おいしいんですが、チーズの匂いが結構キツイのと、歯にくっつきまくるんですよね。

カールおじさん心の叫び 

 なくなったら食べたくなるのが人情ですが…カールおじさんの心の叫びが胸に響きますね。廃線が決まるとどっと鉄道マニアが押し寄せるみたいな。しかしカールは関西以西ではまだ販売されるらしいので、出かけた際には酒のアテにでもしましょうか。

インド旅行記2 

 本日は中谷美紀の「インド旅行記2 南インド編」を紹介しましょう。先週読んだ北インド編の続編です。前回インドの旅に疲労困憊して早く日本に帰りたいと言っていたにも関わらず、その舌の根も乾かぬうちにまた旅にでかけるという。

インド旅行記2コシマキ 

 妹尾河童によると、インドの旅は二度とゴメンという人と、何度でも出かけたくなる人に二極化するそうですが、河童さんはもとより、鉄道マニア宮脇俊三も途中で「インドなんか懲り懲り、二度と来るもんか…」と思ったにも関わらず、乗り切れなかった鉄道に乗るために再訪しています。だから中谷美紀もインド好き好き派ということなら再訪しても不思議はないのですが、その間隔が異様に早い。例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

インドでヨガ 

 インド旅行から21日後、嫌味を言うマネージャーを後目に、南インドへいざ出発! 今度こそはインド人に負けまいと、ヨーデルを声高に歌い、しつこいお土産屋を撃退するも物乞いにお金を渡せば、少なすぎると追い掛けられ、ホテルではシャツを紛失されたにもかかわらず従業員に居直られる……。さらにパワーアップした一人旅の記録、第2弾!

コモリン岬 

 本書は2006年10月6日に幻冬舎文庫から書き下ろしで刊行されました。前作から2か月後でハイペースですが、何しろ三週間後の旅ですから。北インドに続いて南インドを旅します。実は続編「インド旅行記3」では東西インドを取り上げ、「インド旅行記4」は写真編となっていますが、残念ながら筑波嶺の図書館にはありませんでした。

チェンナイのゴプラム 

 季節は秋ということですが、なにしろ暑さの本場南インドです。4週間の旅はなかなかにハードだったようです。メインイベントは、ケララ州のソマチラムビーチリゾートでのインド伝統医学であるアーユルヴェーダ三昧(ヨガ&エステといったところ)と、バックウォーターでのハウスボートでの周遊です。

チャールミナール 

 その他めぼしい寺院にも行っていますが、それほどの感慨はなかった模様。まあごてごてと神像がてんこ盛りのゴプラム(塔門)なんか、最初は驚きますが何度も見ているとなれてくるでしょうしね。やたらと飛ばすドライバーの乱暴な運転や基本カレーばっかりの食事に辟易しているのは前巻のとおりなんですが、だからなぜ間隔を開けなかったし(笑)。インドに住んでも大丈夫そうな妹尾河童でさえ二回目のインド訪問は5年後だったというのに。もっとも彼の場合は行きたくても行けなかっただけのようですけど。

ソマチラムビーチリゾート 

 しかし今回中谷美紀は食欲不振に悩みます。ダイエットにいいなあとも思いますが、女優さんはたいていほっそりしているので食事が出来ないとむしろ危険ですね。なぜなのかとあれこれ考えた挙げ句、出た結論は「ココナッツオイルがダメ」ということでした。南インドではほぼ全ての食事にココナッツオイルが使われており、これとの相性が最悪だった模様。

ココナッツオイル 

 私もシンガポールでココナッツジュースなら飲んだことがあり、ちょっと青臭いけど悪くなかったし、中身の白い胚乳もガンガン食べたんですが、ココナッツオイルの方は経験したかどうか不明です。ココナッツジュースがいければ大丈夫というものでもないのでしょうが、そこまで嫌いになるもんなんでしょうか。確かにオリーブオイルとかでも連日となればうんざりするかも知れませんが。

バナナの葉の上の料理 

 そういう訳で前巻からなんちゃってベジタリアンの中谷美紀、今回はヤギの解体シーンや鶏を絞める場面をガン見したことで、肉はもう食べられないと思うに至りましたが、ココナッツオイルへの拒否感はそれ以上だったらしく、ココナッツオイルフリーの魚介類入り料理はいっちゃってます。もちろん誰かに誓ったとかではないので構わないのですが。

バックウォーターとハウスボート 

 今回はわざわざ「私が肉を食べないわけ」なんてサブタイトルまでつけているんですよね。南インドでベジタリアンとしての意志をさらに堅固にしたかのようなんですが…6年後、体調不良で放棄するに至りました。まあいいんですよ、ベジタリアンだろうが肉ばかり食べようが、酒を飲もうがタバコを吸おうが。基本本人の自由だと思います。他人に押しつけたり迷惑をかけたりしなければ。

漫然と口に運ぶな 

 食については地上最強の生物・範馬勇次郎が含蓄の深い言葉を残しています。曰く“漫然と口に物を運ぶな。何を前にし、何を食べているのか意識しろ。それが命喰う者に課せられた責任。義務と知れ。”“防腐剤…着色料…保存料… 様々な化学物質 身体によかろうハズもない。しかし、だからとて健康にいいものだけを採る。これも健全とは言い難い。毒も喰らう 栄養も喰らう。両方を共に美味いと感じ血肉に変える度量こそが食には肝要だ。”

マイソールのパレス 

 地球という星は、生命が生命を喰らうということが常態化して数億年を経ている訳で、いまさら他の命を奪いたくないといっても土台無理な話です。なにしろ我々が意識していなくても、体内に侵入した細菌なんかは免疫機構が殺しまくっていますから。魚介類ならいい、野菜ならいい、微生物ならいいと勝手にボーダーを引くのもいいのですが、他の生物の命を奪わずには生きていけないという現実は変わりません。広い宇宙にはもっと生命が稀で、稀であるが故に相互に尊重するなんて星もあるかも知れませんけど。

海岸寺院 

 じゃあこの世はもういいと自殺したとして、腸内細菌など膨大な体内の共生者ないし寄生者も道連れですしね。もう他者の命を奪わずには生きることも死ぬこともできないということを知るべきでしょう。そんなのどうでもいいと割り切るならそれはそれですけどね。

ゴプラムその2 

 前巻ではヨガ三昧だった中谷美紀、今回はタイミングが悪くてあまりヨガは出来ませんでした。それにしてもインチキガイドや、何かと金をふんだくろうとする悪徳商人(本人は全然悪びれていないけど)や物乞いに遭遇しまくる度に、突然のヨーデルで対抗してインド人すらドン引かせる中谷美紀。なかなか逞しくなりましたね。もともと気が強そうな顔立ちですが、やはり旅は人を成長させるものなんでしょうか。

南インドの水田 

 妹尾河童の場合、北インドよりもむしろ南インドの方が性に合ったようですが、中谷美紀はココナッツオイルのせいかあまり性に合わなかったようですね。その辺がボリュームの差でしょうか。まあどの地方、どの国が相性がいいかなんて人それぞれなんでしょうけど。

西ガーツ山脈 
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