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咲-Saki-:百合入り萌え系美少女麻雀アニメ

咲-Saki-
 
 連休中日。昨夜半の雨が午前中まで残りましたね。ちょっと肌寒いですが、秋らしい一日になりました。それにしても日の暮れるのが早くなりました。秋の日はつるべ落としとはいいますが、井戸なんか使わなくなった現在ではちょっとわかりにくい表現かも知れませんね。「秋の日は自由落下」とか「秋の日は通常の三倍」……どうもいけませんね。何かいい21世紀らしい表現はないものでしょうか。

 それはさておき今日のお題は「咲-Saki-」です。原作は小林立の漫画作品で、スクウェア・エニックスの「ヤングガンガン」で2006年から連載中ですが、ここではアニメ版を中心に語りたいと思います。

 アニメ版(第一期)は、2009年4月から9月までテレビ東京系列 (TXN) で2クール全25話で放送されました。全25話。話数カウントは原作に合わせ、「第○局」となっていましたが、第19局で当時の原作エピソードが全て消化されてしまったため、第20局から最終話(第25局)まではアニメオリジナルストーリーとなっているそうです。

 舞台は現代ですが、現実世界とはやや異なり、麻雀のギャンブル性が希薄で、むしろ囲碁将棋のような知的なゲームとしての側面が強くなっています。そのため世界の麻雀人口は数億人とも言われており、金銭の絡むギャンブル特有の殺伐とした雰囲気が漂う従来の麻雀漫画とは一線を画し、麻雀が現実より一般大衆に浸透し高校生・中学生の競技麻雀公式大会も行われるという世界観の中で物語が進んでいきます。麻雀の人気ぶりは、作中でインターハイの県大会団体戦決勝戦や全国大会がテレビ中継されているほどです。

哭きの竜

 本作は麻雀漫画としては非常に珍しく、萌え絵の美少女雀士が活躍します。従来の人気麻雀漫画、例えば「哭きの竜」とか「アカギ」と比べると、その違いは一目瞭然ですね。

アカギ

 また、男性キャラが極端に少なく、百合描写と思えるシーンが多く登場します。なぜかこの世界では麻雀が男女別で行われているようなのです。女子校はともかく、男女混合でも何の問題もない気がするんですけどね。じゃあ女の子達がキャッキャウフフと仲良く「麻雀ごっこ」をしているアニメなのかとといえば…

のどっちピンチ(あくまでイメージです)

 実際には主人公の宮永咲をはじめとする登場キャラたちが超人的な闘牌を見せてくれます。竜やアカギともガチでやり合える戦闘力です。これは今春放送されていた第二期の「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」では一層顕著になっていますが、「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」では宮永咲らはあくまで脇役で麻雀をしていないので、また改めて語りたいと思います。

リングにかけろ

 あと麻雀に団体戦という発想はありませんでしたね。5人で戦うなんて柔道とか剣道みたいです。勝ち抜きはしませんが。もしやこの発想はあの…「リングにかけろ」なのでしょうか?


咲-Saki-阿知賀編

 それでは主要登場人物紹介を。まずは清澄高校から。麻雀では無名の公立高校で、麻雀に本格的に取り組もうと考える生徒は風越女子高校などの強豪校に進むことが多いため、竹井久が入学したころは廃部寸前の状態でした。

 主人公の宮永 咲(CV植田佳奈)

宮永咲

 気が弱くて泣き虫なドジっ娘ですが、麻雀においては牌が見えるというほどの超人的な勘と運を持っており、「清澄の白い魔王」などと例えられることもあります。家族は4人でしたが、母と姉とは別居中で現在は父子家庭です。姉の宮永照は「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」に登場し、凄まじい強さを見せていました。

宮永照(中央)と白糸台高校の面々

 当初は麻雀は嫌いだと言っておりました。その理由は、家族麻雀でお年玉を巻き上げられるのが嫌で、しかし勝てば怒られるという理由で、勝ちも負けもしないようにプラスマイナスゼロで終局させる打ち方をしていたためでした。
清澄の白い魔王

 半ば強引に連れてこられた清澄高校麻雀部の部室でも何度もプラマイゼロの麻雀をしてみせましたが、部長の竹井久から「次は勝ってみなさい」と言われ、また原村和から「麻雀を好きでもないあなたに負けたのが悔しい」と言われたことなどを契機に、麻雀に真剣に取り組むようになっていきます。

清澄の白い魔王2

  咲が好きな役は自分の名前にも似ている嶺上開花です。「槓材が流れてくる」「嶺上牌を正確に察知する」「槓をすることで他家の手に影響を与え、それを逆用して自分の和了りに生かしたり他家の手を潰したりする」という能力があり、リスクを伴う槓の多用や、地獄単騎で待ち受けるなどするため、第三者からは初心者の打ち筋に見えてしまいます。

清澄の白い魔王3

 5人で戦う団体戦では大将を務め、「牌に愛された」天江衣を倒して清澄高校を優勝に導き、個人戦では1年である自分よりも先輩達が全国に行ったほうが良いと考えて手加減した麻雀をしていましたが、それに気づいた原村和に叱咤されたことで奮起し驚異的な追い込みで部長の竹井久をかわして3位に滑り込み、個人戦でも全国大会出場を決めました。

 原村 和(CV小清水亜美)

原村和

 「和」は「のどか」と読みます。1年生で副将を務める咲の「相方」です。巨乳とツインテールが特徴的な美少女で、全国中学生麻雀大会(インターミドル)個人戦優勝の経験を持つ実力者で、アイドル的な人気を有しています。

 父は弁護士、母は検事をしているためか、その打ち筋は 運に頼らない完全理論派(デジタル)で、咲を始めとする美少女雀士達がこれでもかという魔術的な手を和了っても「そんなオカルト信じません」「一時的なランダムの偏りを流れとかジンクスだと思い込んで心縛られてるだけ」と、オカルトを全否定する態度を貫いています。これは地動説全盛の中で天動説を唱えるくらい勇敢というか無謀というか…

のどっち

 ネット麻雀では「のどっち」のハンドルネームで伝説的強者として知られ、局の初めに5秒ほどの考慮をする以外は即断即決で手を進め、どの牌が来たらどれを切るかということを、和了率のみならず得点期待値まで完璧に計算に入れた上で打つことができます。

 見た目とおりにおっとりとした性格ですが、麻雀においては非常に真剣で勝気です。 小学6年生の頃に母の仕事の都合で奈良に引っ越して「こども麻雀クラブ」に所属していましたが、その頃の仲間が阿知賀女子学院からインターハイに出場しており、その戦いぶりが「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」で描かれています。

咲×和

 咲とは麻雀を通じて友情を深めていき、親友となります。というか、親友以上の雰囲気が…ただし、どんなに仲良くなっても「宮永さん」「原村さん」と呼び合っています。それに限らず、普段から年上年下無関係で丁寧語や敬語を多用しています。個人戦では2位となり、咲とともに個人戦でも全国大会出場を決めています。

 片岡 優希(CV釘宮理恵)

片岡優希

 清澄高校1年生トリオの一角で先鋒を務めます。咲、和、優希が入部するまでは清澄高校は大会に出ることもできませんでした。お気楽にして豪快な性格で、語尾に「じぇ」や「じょ」をつけるなど特徴的な喋り方をします。速攻型で東場では圧倒的に強いのですが、南場になると失速するタイプです。

どや顔の優希

 格下の相手は圧倒してしまうことが多いですが、格上の相手にはあっさりと敗れることも多く、各校とも先鋒には最も実力のある者を据えるのがセオリーなのですが、清澄高校の場合は優希が点数移動計算ができないからという理由のようです。

 竹井 久(CV伊藤静)

竹井久

 3年生で麻雀部部長にして清澄高校学生議会長です。中堅を務めています。旧姓は「上埜(うえの)」。 基本的にはオーソドックスなデジタル打ちですが、大事な局面ではあえて手を崩し、地獄単騎や嵌張(カンチャン)といった悪い待ちで他家からの出和了りを誘うなど、セオリーを無視することによって相手を翻弄する戦いを好み、対戦相手を撹乱します。

部長の実力

 部長だけあってその実力は確かなものがあり、和も「あの人に任せて悪くなったことなんてない」「中堅戦は部長だから心配ない」など、強い信頼を寄せています。 飄々とした雰囲気ですが、後輩達には隠しているものの、実際にはプレッシャーに弱い面もあります。中学3年時に、インターミドルで福路美穂子を苦しめことで彼女に強い印象を与えていますが、その後家庭の事情で改姓したこともあり、個人戦で対決するまで認識が遅れていました。「咲-Saki-」の登場人物で私が一番好きなキャラです。

 染谷 まこ(CV白石涼子)

染谷まこ

 2年生で麻雀部次期主将が確定しており、次鋒を務めます。名前の通り染め手が得意です。膨大な対局を見てきたことから現在の卓上と似た過去の牌譜を記憶から引き出して戦いますが、記憶にない局面には対応できないため素人と相性が悪く、県予選団体決勝においては最多失点を記録してしまっています。超人的かつ個性的な雀士が揃う本編では地味キャラとして埋没気味です。

策士風のまこ

 それではここからはライバル校の印象的なキャラを。まずは龍門渕高校。前年度のインターハイ長野県予選団体戦優勝校で、今年も県大会団体戦優勝の最有力候補と目されている強豪私立校です。元々は龍門渕透華が天江衣のために人員を寄せ集めて結成したチームですが、透華を含む全員が「衣は友達であり、家族である」という思いで衣と接しており、固い絆で結ばれています。

 天江 衣(CV福原香織)

天江衣

 「あまえ ころも」と読みます。こう見えて実は2年生で、「牌に愛された子」です。2年連続で大将を務める。全国でもトップクラスの高校生雀士で、幼い外見と性格をしているが、力を見せるときは独特の自信にあふれた態度と威圧感で相手を圧倒します。

悪魔衣1
 
 「海底牌にどの牌が埋まっているかを確実に察知する」能力を持ち、海底撈月を得意技としている。一見咲の能力と似ていますが、真の能力は「場を支配する」という巨大なもので、他家が鳴きを入れて衣に海底牌をツモらせないようにしても、すぐさま鳴き返して海底コースに戻ることができ、その支配が最も強い状況においては他家は聴牌すらできず、鳴くチャンスすらほぼ皆無となります。

悪魔衣2

  麻雀を打つことで他者に恐怖を与えることに孤独を感じ麻雀の楽しさを感じられずおり、「麻雀を打つのでなく打たされている」と評されていましたが、県予選団体決勝大将戦において戦った咲・華菜・ゆみが絶望せずに立ち上がってきた姿を見たことや、終局後に「楽しかった」「また打ちたい」と言った言葉をかけてもらったことで、初めて自分の意思で牌を打ったことに喜びを見出します。

 龍門渕 透華(CV茅原実里)

龍門渕透華

 2年生で麻雀部部長。衣の従姉妹で、祖父は龍門渕高校の理事長をしています。 県内でも屈指の理論派(デジタル)の打ち手にして膨大な牌譜を研究・解析するなどの努力家でもあり、ネット麻雀で様々な相手と戦った際に最も手強かった「のどっち」である和に強いライバル意識を持っています。

透華×和

 お嬢様ですが、「目立ってなんぼ」が信条なため、時に効率よりも目立つことを優先してしまうため、しばしば当たってしまいます。 相手が強ければ強いほど燃え上がる気質ですが、相手が強すぎると、物言わず静かに相手に何もさせず冷淡に勝ちを重ねていく打ち筋に豹変します。

トランス透華

 高飛車な言動が目立ちますが、随所に「いい人」ぶりが顕れています。麻雀部乃活動も、孤独な衣に友達を作ってあげたいとの思いから始まっていて、「いいお姉さん」っぷりを見せています(同学年ですが)。

 続いて風越女子高校。前年度は龍門渕高校の台頭により県予選団体戦2位に終わったものの、一昨年まで6年間連続で優勝しており、連続年度優勝記録を打ち立てた長野県内でも屈指の強豪私立校です。部員80名を擁し、独特の校内ランキング制度を持っています。

 福路 美穂子(CV堀江由衣)

福路美穂子

 名門・風越女子麻雀部のキャプテンを務める3年生で、美少女ですが普段は常時右目を閉じています。 基本的にはオーソドックスな打ち方をしますが、勝負所と判断すると普段閉じているオッドアイの右目(左目の色はブラウン、右目はブルー)を開け、自分の手牌、河の捨牌のみならず、相手の理牌の癖や視点移動から相手の手牌を推察して見切ることで、場そのものを自分に有利に制御する高度な打牌を見せます。

両目を開いた美穂子

 キャプテンながら雑用を自ら引き受けて後輩たちの打つ時間を確保したり、コーチのあまりにも厳しい指導に怯える部員たちをかばうために意見するなど、部員想いの部長であるため、後輩たちからは厚い信頼を寄せられています。3年前のインターミドル個人戦で久に苦戦を強いられて以来、彼女のことを意識しています。

福路美穂子×竹井久

 団体戦では全国に行けませんでしたが、個人戦では終始安定した試合で進め、予選2位・本選1位と圧倒的な成績で全国大会への出場を決めました。

 池田 華菜(CV森永理科)

池田華菜
 
 2年生で2年連続で大将を務めています。「〜だし」が口癖で、実力者のはずですが、県予選団体決勝大将戦の面子が衣・咲・ゆみといった猛者ばかりだったため、持ち点ゼロという窮地に追い込まれますが、最後まで勝利を諦めない姿勢を貫きました。感情の起伏が激しく、調子に乗った発言が目立ちます。また感情が昂ぶると髪の毛が逆立ち、猫耳のようになります。

リーチせずにはいられないな!

 最後に鶴賀学園高等部。3年前に創部されたばかりの無名校で、予選1ヶ月前までメンバーが足りなかったが、部員勧誘に励んだ甲斐あって無事出場を果たし何と決勝まで上り詰めます。

 加治木 ゆみ(CV小林ゆう)

加治木ゆみ

 3年生で大将を務めます。普段は冷静な性格で、その貫禄から誰もが部長だと思っていますが、部長ではありません。その実力や指導力で他の部員からは高い信頼を得ています。

加治木ゆみ×東横桃子

 特殊な能力の持ち主ではありませんが、咲の加槓を読んで槍槓で狙い撃ったり、衣の支配下における連荘を防ぐために一点読みで差し込むなど、異常な状況下での対応力も高く、達人然とした印象があります。竹井久に次いで私が好きなキャラです。

 東横 桃子(CV斎藤桃子)

東横桃子

 1年生で副将を務めます。愛称はモモ。隣にいるのに相手が気づかないほど影が薄く、闘牌においても天性の影の薄さを存分に生かし、リーチをかけてもまったく警戒されなかったり、振り込んでも和了牌に気付かれなかったりすることから、「ステルスモモ」を自称しています。

ステルスモモ

 ただし対局相手の実力が高いと「消える」のに時間がかかり、和には「そんなオカルト信じません」と全く効きませんでした。きませんでした。誰にも気付かれることのなかった自分を見出してくれたゆみには感謝や尊敬以上に深い想いを抱いています。
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