本当はコワいSNS:ブログもSNSのうちだそうですが

昨日は雛祭りでしたが、そのせいか春めいてきましたね。暖かくなるのは結構なんですが、花粉がヤバいですね。昔は花粉なんて話題になっていなかったのに。ちなみに本日はバウムクーヘンの日らしいです。

そうそう、「秒速病」患者として忘れてはならないのは、今日という日は「秒速5センチメートル」第一話「桜花抄」で、貴樹が明里に会いに岩舟に向かったまさにその日なんですよ。この日、図らずも“雪の一夜”を過ごしたことで二人は…。聖地巡礼にはいい日ですね。

本日は「本当はコワいSNS」を紹介しましょう。アスペクトの「本当はコワいSNS」です。アスペクトはアスキーの書籍出版部門として1985年12月に設立された出版社で、2000年にアスキーのグループ再編により総合出版社に転換しました。「本当はコワいSNS」は2012年10月24日にアスペクト文庫から刊行されました。例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

インターネットにまつわる本当に恐い話が満載。もうひとりの自分が存在する「なりすまし登録」の恐怖、ネットストーカーによる嫌がらせ、人間関係を壊す「つながり」依存症などなど、日常生活にひそむSNSのキケンな実態に迫った戦慄の一冊。
激動の現代、特にIT系の話題だと、今から5年前の本ではあまりに内容が陳腐かとも思いましたが、状況はあまり変わっていないようで、普通に読めました。ネット界では相変わらず炎上ブログが出現したり、Twitterはバカ発見器(バカッター)として機能し続けています。SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、Web上で社会的ネットワークを構築可能にするサービスのことです。
ということは、コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を有しているブログ(当ブログも一応そうです)や、電子掲示板も広い意味ではSNSに含まれるということに。が、狭い意味では人と人とのつながりを促進・サポートする「コミュニティ型の会員制のサービス」や、あるいはそういったサービスを提供するウェブサイトが該当するのだとか。
TwitterもSNSの一種だと思っていましたが、Twitter社自身は「社会的な要素を備えたコミュニケーションネットワーク」(通信網)であると規定しており、SNSではないとしているようです。しかしながら本書ではブログもTwitterもSNSの一種と見なしており、一章を割いて思いっきり取り上げています。
なりすまし、ネットストーカー、「いいね」ボタンをめぐる誤解曲解、詐欺・マルチ商売、SNS依存症…いわゆるSNSをめぐる様々な問題が第一章第二章「あなたの隣にSNSのワナが!」で取り上げられています。

第三章「バカ発見器?ツィッターでわが身を滅ぼす人達」は、まさにツィッターで醜態をさらしてしまった事例集です。ツィッターはやっていないのでなんでいちいち呟かなければいけないのかイマイチわからないのですが、ブログ更新と同じで一度はまってしまうと呟かずにはいられないのでしょうか。

第四章「SNSやブログが炎上する日 全世界が敵になる!」はまさに一応ブロガーである私が心しておかなければならない事例集ですね。そもそもプロフィールとかを全開にしたり、政治・宗教・思想といった刺激が強いネタに過激なコメントを書いたり、ファンが多いものを貶めたりしたらそりゃあ反発を呼ぶというものです。中にはあえて炎上することで耳目を集めて商売につなげるという高等(?)テクニックを駆使するブロガーもいるらしいですが。
第五章「目をそらしてはいけない!ネットによる恐怖の社会影響」は、有名人の揚げ足取りに地道をあげる人々や、いわゆる「ネトウヨ」の差別コメント、根拠が乏しいが全くないデマの拡散などの事例が取り上げられています。2012年は民主党政権時代ということで、民主党(現民進党)も格好の攻撃目標になっていると書かれていますが、かの政党の場合は“ブーメラン政党”と呼ばれるほどに香ばしい言動を繰り返し続けているのが原因なんで、与党であるからとかはあまり関係ないような気もしますが。当時民主党は所属国会議員にツィッターやブログの自粛を求めたそうですが…

昨日の報道では、民進党の長妻昭元厚生労働相が、ツイッターで「国会で追及してほしいことをお寄せください」と呼びかけたところ、ネットユーザーからは、民進党のあんな疑惑やこんな不祥事の“追及”を求める声が相次いで寄せられたという話が。やっぱり懲りてないんじゃ…。おっと、政治的な話題はそれ以上いけない。
取材した市井の人々の声が主体なので、踏み込みは浅いですし、巷間言われてきた話ばかりなので新味はありませんので「本当はコワい」というタイトルがちょっと大袈裟なんですが、「知っているかも知れないけど誤った使い方をするとコワい」SNSをめぐる諸問題を改めて再認識するにはいい本ではないかと思います。
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