2017年冬季アニメ中盤の感想:小林さんちのメイドラゴン/けものフレンズ

本日2月26日といえば二・二六事件(古い!!)。1936年ですから81年も前の話なんですね。受験の時は「ひどくさむいぞ二・二六」と覚えましたが、「ひど」が1なんてちょっと苦しいですね。ちなみに五・一五事件(1932年)は「いくさにつながる五・一五」で、こっちの方が語呂は良かったような。

さて序盤の感想はひととおりやりました2017年冬季アニメですが、その時点では未視聴だった作品が2本追加されましたので、これらについては語っておこうかと思います。今季はなんと10本も見てるんですが、空前の数ではなかろうか。杉田智和にそそのかされてつい。

まずは「小林さんちのメイドラゴン」。普通のOL小林さんと超絶な能力を持つ異世界のドラゴン・トールの異種間コミュニケーションを描いた作品です。異種姦じゃなくて良かった(笑)。小林さんは女性ですが、ファッションがユニセックスなのであんまり女性を感じさせないですね。

酔っ払ってなぜか山中の森に迷い込み、勢いで巨大なドラゴンに刺さった剣を抜いた小林さん。そのドラゴン・トールはメイド好きだという小林さんのために人間のメイドに姿を変えて、小林さんの自宅に住み込んでお世話を始めます。そして、次第に様々なドラゴンが集まるようになってくるのでした。小林さんの住む朧塚は埼玉県越谷市がモデルになっているそうです。首都圏の人は聖地巡礼しやすそうです。

ハードワークにお疲れ気味の25歳の女性システムエンジニアである小林さん。勤めている会社は「地獄巡システムエンジニアリング」だそうですが、それは原作者クール教信者の別作品である「おじょじょじょ」のヒロイン・地獄巡春の実家が経営している末端企業なんでしょうか。

同僚で友人の滝谷真は結構イケメンで、おまえらつきあっちゃえYO!と言いたいところなのですが、その招待は隠れオタクで、これが発現するとなぜか出っ歯になり、ぐるぐる眼鏡で語尾に「ヤンス」が付きます。小林さんもあんまり女を感じさせませんが、滝谷もあんまり男を感じさせないという意味で同類のようです。CV中村悠一の無駄使いにも感じます。

トールはわりとスタンダードなドラゴンで、元の世界ではケイオスケイオスの混沌側の主力として人間達と戦っていたようです。基本人間は「劣等種」として蔑視しており、しばしば毒を吐きますが、表面上は愛想良くしているので近隣とは良好な関係を作っています。ファンタジー世界では強力な種族で知られるドラゴンですが、トールは炎のブレスの他に各種魔法も使える(竜語魔術?)ので、非常にオールマイティーです。これだけ凄ければ人間を劣等種と言うのも仕方ないような。


可愛い容姿をしていますが、よく見ると目が竜眼。目だけみるとちょっとコワイです。なお原作のトールは下のような姿で、いかにもクール信者教のキャラなんですが、アニメ化にあたってのキャラデザインは正義かつ勝利ではないかと思います。

そのトールを頼ってやって来たのが妹分のカンナカムイ。アイヌ神話に登場する雷神ですが、度重なるいたずらが災いして、故郷を追放されてしまったとか。その割りに小林さんちに居候するようになってからは特に大きな騒ぎも起こさず、小学校に通って周囲とも上手くやっています。反省したんでしょうか。

ルコアことケツァルコアトルは、メガテンシリーズではおなじみの竜神で、アステカ神話の“羽毛ある蛇”ですが、温和で心優しく人付き合いの良い性格をしており、魔法使いの家系で悪魔の召喚を試みていた翔太を救うために自ら召喚されたことで、使い魔として翔太の家で暮らしています。ケツァルコアトルはメガテンならかなりレベルが高くないと仲魔にできないので、ラッキーといえばラッキーですが、巨乳なサキュバスだと誤解されているよう。

唯一の雄のドラゴンであるファフニールは人嫌いで無愛想ですが、なぜか気まぐれで人間界に住むことにし、トールから大山猛の名を与えられ、滝谷の部屋に居候することになりました。その後は滝谷の趣味に染まり、コミケに作品を出すまでになりました(全然売れなかったけど)。これはかなりのオタクでは。

そしてED「イシュカン・コミュニケーション」を歌うちょろゴンずの一員であり、OPでは最初から登場しているエルマはなんと7話まで未登場。次回8話でようやく登場するようですが、番宣ラジオでもCV高田憂希がネタにされまくっていました。

基本癒やし系アニメなんですが、クール教信者原作らしくしばしば毒をぶっ込んできます。ドラゴン同士の遊び(じゃれあい)とかドッジボールは人間にとっては超絶戦闘になりますが、被害の完全復旧や記憶操作など、なんでも出来るのだったらもっと激しいバトルシーンも展開して欲しいですね。

続いて一回見ると知力が1下がると思われる「けものフレンズ」。たーのしー!なんですが、ゲーム、マンガ、アニメとメディアミックスな展開をする中、主力であるはずのゲームがアニメが始まる前に終了してしまったという。すごーい!キミは間が悪いフレンズなんだね!アニメが大人気を読んでいますが、親会社はすでにオワコンと見なしていて、再開する意向はないようです。まあ私も存在すら知りませんでしたしね。

舞台は世界中の野生動物が集まる巨大な動物園でありジャパリパーク。現生種だけでなく絶滅種やUMAも存在しているという謎施設ですが、しばらく管理がなされておらず、崩壊しつつある模様です。動物達はサンドスターという謎のエネルギーによってフレンズ(アニマルガール)化しており、外見や生態に元の動物の特徴を残しつつも、姿はまるでコスプレしている女の子のようになっており、自然界における捕食・被捕食関係も失われています。


大きさはほぼ均一で人語も解しますが、人間の姿には慣れていないので声の出し方や手の使い方がぎこちないフレンズがいたり、文字が読めなかったり智恵が足りなかったりします。「ジャパリまん」という饅頭型の共通食料がどこからともなく出てきて皆それを食べていますが、野菜などからジャパリまんを作る設備がなお稼働しているようです。


記憶を失って「さばんなちほー」を彷徨っていた「かばん」(大きなかばんを持っていたことからサーバルちゃんが命名)は、自分の正体を知るべく、出会ったサーバルやラッキービーストと共に「じゃぱりとしょかん」を目指して旅をしました。7話でたどり着いた図書館で、アフリカオオコノハズク(博士)たちに自分の正体が「ヒト」であることを教えてもらいましたが、既にヒトは絶滅したと聞かされます。これからは生き残りのヒトを
探すべく、ヒトに適したちほーを探すことになります。

これまで通過した場所としては、「さばんなちほー」のほか、「じゃんぐるちほー」「こうざん」「さばくちほー」「こはん」「へいげんちほー」、そしてじゃぱりとしょかんがある「しんりんちほー」がありますが、快適に住めそうなのは「こはん」かな。ビーバーとプレーリードッグに家を建てて貰えば結構快適に暮らせそうですが。

ラッキービーストはフレンズ達から「ボス」と呼ばれており、どうやらジャパリパークが正常に営業していた頃は観光客のガイドをやっていたようですが、かばん達と一緒のラッキービーストはアップデートがされていないらしく、データの現状が一致しないとしばしばフリーズするなど、頼りないところがあります。フレンズが話かけても一切応えず、かばんの声にしか反応しなのは、動物とヒトを見分けてのことのようですが、時折目を光らせて、電子音ではない声で喋り始める事があるなど、色々と謎を秘めています。


それからアライグマとフェネックがなぜかかばんの後を追っているのですが、どうやらその理由も物語の根幹に関わるもののようです。番宣ラジオはサーバル、フェネック、アライグマでやっていますが、三人が出会うのは終盤なんでしょうか。



トキのような絶滅危惧種、ツチノコのようなUMAは目にハイライトがないという特徴がありますが、博士たちにヒトが絶滅したと聞かされたかばんの目からもハイライトが消えかかりました。これは何を意味しているのか…。実はヒトは完全に絶滅しており、代わりに動物達が一生懸命ヒトの真似をしているのがフレンズ、なんてことだと哀しすぎるんですが。それでもサーバルちゃんをはじめフレンズ達は明るく無邪気に生きて行くのかな?でもジャパリまんの供給システムもいつまで保つのか…

博士達が「合わないちほーでの暮らしは、寿命を縮めるのです」と言っていましたが、ヒトであるかばんとサーバルちゃんは明らかに居住に適切な「ちほー」が異なるので、これは別れのフラグなんでしょうか。サーバルちゃんの底抜けの明るさがなかったらかなりの鬱展開になっていた気がするだけに、別れは辛いなあ。


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