ナースコール:男心を惑わせる「ナース」という単語

春一番

 昨日は関東地方で春一番ということで、強い南風が吹きました。気温もぐっと上がって20度超えとか。思わず「アツゥイ!」と言いたくなりましたが、これはヤツがやって来ますね。そう、スギ花粉です。でも一転して今日は花粉が飛びそうにない寒い曇天。三寒四温という時候なんでしょうか。

ナースコール 

 本日は宮子あずさの「ナースコール」を紹介しましょう。宮子あずさの本は初めて読みました。

宮子あずさ 

 宮子あずさは1963年6月30日生まれで東京都出身の看護師・エッセイストです。母は作家・評論家の吉武輝子。この人は慶應義塾大学卒業後に東映宣伝部で活躍し、日本で初めての女性宣伝プロデューサーとなった人で、フリーになってからは女性問題中心に評論活動を行い、参議院選挙に出馬したりしています(落選)。

吉武輝子 
 
 宮子あずさはママンである吉武輝子の強い勧めで明治大学に入学したものの、学歴だけを手に入れるということを疑問に感じて中退し、看護専門学校に入り直して1987年から看護婦として勤務しました。文中看護婦と書いたり看護師と書いたりややこしいですが、今女性の「看護師」と呼ばれる人々をかつては「看護婦」と呼んだのでした。男は「看護士」と呼ばれていましたが、2001年に「保健婦助産婦看護婦法」が「保健師助産師看護師法」に改定されたことにより、2002年3月から男女ともに「看護師」という名称に統一されることになりました。しかし、「看護婦」という名称に差別とか蔑視といったニュアンスは感じられず、むしろそこはかとなく素敵な雰囲気を感じるのは私だけでしょうか。可能であれば「看護婦」という名称は残して欲しかったな。ま、ままならぬのが人生です。

 

 2009年3月に勤務先を退職し、現在は精神科病院のパート訪問看護師として勤務するかたわら、大学非常勤講師やコラムニストを務めています。看護師として勤務中も通信教育で短大や大学を卒業し、教育学修士や看護学博士の称号も所有しています。看護師の仕事も夜勤とかあって不規則そうですし、激務そうですが、よく学問への興味を持ち続けたものですね。母からの遺伝なんでしょうか。

単行本ナースコール

 看護婦となる前から著作があった作者ですが、本書は「ナースコール : だから看護婦はやめられない」と題して1997年7月に講談社ニューハードカバーとして刊行されました。内容は科学雑誌Quarkと東京新聞に連載されたエッセイをまとめたもので、1993年から1996年の頃の作品がテーマ別に並び替えられています。

 文庫版は2010年12月15日に講談社文庫から刊行されました。例によって文庫本裏表紙の内容紹介です。

白衣の天使達 

 看護師の仕事は魅力的!? 「○○さん、頑張ってね」と患者さんを励ますうちに、不思議なことに自分までが元気になってくる。ときに、やりきれなさや限界を感じつつも、「“辞めたい辞めたい”も“仕事が好き”のうち」と続けてこられた理由を、病院内の人間ドラマや身近な出来事で綴った、看護師の本音エッセイ。

 夜勤、不定休、ミスの許されない仕事、死との直面…私の看護師に関するイメージはひたすらハードそうだな、というものなんですが、宮子あずさに言わせれば精神的に追い詰められたりしたことはあっても、辞めようと思ったことはないのだそうです。内科と神経科(精神科)で勤めたからなんでしょうか。というのは外科手術に立ち会って失神した経験があるそうなので。

夜のナースステーション - コピー 

 どんな病院でも色んな患者がいていろんな医者・看護師がいる。そんな中で一所懸命に務めても評価されず心が折れそうになったりもする。それでも続けていけるのは、性格的な向き不向きもあるんでしょうが、やはり心の持ちようなんでしょうね。同じ職場に長く勤務する人が少ないそうですが、それは看護師という仕事を辞めたということではなく、別の病院などでやはり看護師として勤務していることが多いようです。そういう意味ではつぶしがきいて羨ましい職業でもありますね。

 「○○さん、頑張ってね」と患者さんを励ますうちに、不思議なことに自分までが元気になってきたり、時としてやりきれなさや限界を感じつつも、「“辞めたい辞めたい”も“仕事が好き”のうち」と続けて行く看護師達。心を折るような態度を取るのが患者なら、ほっこりさせるのも患者。あるだろうとは思っていましたが、病院内の人間ドラマはそれはそれは色々あるようですね。

ナースのお仕事劇場版 - コピー 

 病院に行ったことがない、という人は日本ではほぼいないでしょうけど、実は私、入院体験がありません。それは幸せなことには違いないんですが、ちょっと美人ナースに甲斐甲斐しく看護してもらうなんて憧れがあったりします。まあ実際入院したらそんな心に余裕はないのかも知れませんし、ナースは忙しいから四六時中付き添ったりしてくれないのでしょうけど。

透けない白衣 

 ちょっと前に「透けない白衣」が開発されたというニュースがありましたが、制作会社には「こんなもの作るな」と怒鳴る電話や、無言電話がかかってきたとか。まったく男ってヤツはつくづくバカですねえ…

ナースキャップ 

 かつては白衣と共に看護婦を象徴するものとして、ナースキャップがありました。看護学生が病棟実習に出る前に看護師としての意識を高めるため、初めてナースキャップをかぶる「戴帽式」というセレモニーがあったりして、たとえオールヌードだったとしてもナースキャップさえ付けていれば看護婦さんだとわかるという、象徴的アイテムでしたが、ナースキャップの形を整えるノリが細菌増殖の温床になっていることが判明したり、ベッドサイドで処置をする際にナースキャップが点滴セットに触れて外れそうになったり、精密な医療機器のボタンに触れて誤作動をさせたりなどの事故がしばしば起きたことから、現在ではほぼ廃止されているようです。

戴帽式 

 ただし、戴帽式はやっと一人前の看護師になれるんだという喜びと自覚を新たにする伝統の行事なので、現場においてはナースキャップが廃止されても、式典においてはナースキャップを頭に載せてもらうということを継続している所もまだまだあるようです。

 ところで…看護婦とかナースという単語がどれだけオノコに影響を及ぼすかについてですが、本書のタイトル「ナースコール」。これ自体に決して性的なニュアンスはないはずなのに、ググってみると出てくるのは…

風俗のナースコール 

 例えばこれ。痴女M性感だそうですが…ナースコールとどういう関連があるんでしょうか。

ナースコールガール - コピー 

 さらにこんなのも。ナースコールガールって、駄洒落かYO!美乳解放病棟だそうですってよ、奥様!!
ゲーム版ナースコール - コピー ナースコールパケ裏 - コピー

 当然(?)エロゲーにもあったナースコール。どうやら1998年頃のゲームのようですね。セックスをしても最後までイケないという深刻な悩みを抱えた主人公が訪れたのは、可愛い美少女達の待つ病院だった…という設定ですが、本当にそこは病院なのか?上にあった痴女M性感なんじゃ…

映画版ナースコール 
 映画もありました薬師丸ひろ子主演の「ナースコール」。1993年の作品ですが、ということは本書が原作ということは無いわけですね。ナースの日常を静かに描いたドラマだそうです。

天使大学 - コピー 

 ナースといえば「白衣の天使」ですが、北海道・札幌にはずばり「天使大学」があります。カトリック系で全国的にも珍しい看護栄養学部(看護学科・栄養学科)を有し、多数の看護師、保健師、管理栄養士を輩出しているそうです。まさに天使養成学校ですね。白衣の天使が集う天国みたいな所…というイメージしか湧いてきませんね。

ウルトラセブンと戦うナース - コピー 

 完全な余談ですが、ウルトラセブンにナースという怪獣が出てきました。「宇宙竜」という別名を持ち、金色の竜型ロボットだけど頭部を中心に渦を巻くことで円盤状に変形が可能という。それはともかく、なんでナースという名前なんでしょう。竜ということで「ナーガ」とかだベタですが理解できるんですが。ナースの綴りはNURSEで、まんまナースなんです。

円盤形ナース 

 すっかり本書の内容から脱線してしまいましたが、それだけ「ナース」という言葉が魔力を持っているということで。今後お世話になることもあるでしょうが、せめてなるべく迷惑をかけない患者になりたいと思います。
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