記憶に残る一言(その80):留学生アルバイターのセリフ(孤独のグルメ)

「クズの本懐」の5話を見たら、クソビッチ先生こと茜先生のことが一周回って好きになってきました。常に男の目を気にしてあざとい演技をし、「ラッキースケベ」を故意に演出し続けるその努力は偉いですね。昨日と同じ服を着てあっさりお泊まりを見抜かれる間抜けさ(これは天然でしょう)といい、アホ可愛いというかビッチ可愛いというか。こうなったら徹底的にやって下さい。花火と麦が本気で付き合う展開になったら、You、麦も奪っちゃいなYO!

さて本日は「記憶に残る一言」なんですが、11日にマンガ家の谷口ジローが亡なくなったとのニュースが今日報じられたので、「孤独のグルメ」から紹介したいと思います。

孤独のグルメについては2015年2月18日付の当ブログ記事(既にhttp://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-947.html)で紹介しておりますので省略しますが、主人公の井之頭五郎、ただのB級グルメなおっさんではなく、祖父が古武術の館長で、五郞も高校まで古武術を叩き込まれていたということで、意外に筋肉質だったりします。そして修行の成果?を繰り出してみせたのが第12話「東京都板橋区大山町のハンバーグランチ」です。


大山町の線路沿いにある洋食店にハンバーグランチを求めてやってきた五郞さん。その店では言葉がカタコトの外国人留学生が働いてますが、店主がやたらに厳しく叱りつけています。退店しようとした五郎ですが、店主に引き留められたので、オススメだというハンバーグランチを注文します。

出てきた大山ハンバーグランチは550円と実に安いのに、鉄板皿に所せましと様々な具材が盛りつけられています。半熟の目玉焼きが乗った大きなハンバーグ。ケチャップベースのソース。カレー味のスパゲティとポテトフライ。「ほー いいじゃないか こういうのでいいんだよ こういうので」と五郎さんもご満悦。

しかし、せっかくのランチを堪能しようとしている間にも厨房での険悪なやりとりが耳に入ってきます。電話で出前の注文を受けた料理の調理に関して留学生店員の不手際が発覚したようです。留学生店員に対する叱責は、五郎がランチを食べているのも構わずにネチネチと続き、店主が「チョップ」で留学生店員に体罰を加えるに至り、ついに五郎の堪忍袋の緒が切れてしまいます。


五郎さんは席から立ち上がり、店主に向かって「とても空腹だったのに、あなたが騒いでいたせいでハンバーグランチがぜんぜん喉を通らなかった」と訴えます。しかし「うるさい。知ったことではない。お代はいらないから帰ってくれ」と取り合わない店主。

それを聞いた五郎さん、切なげな表情を浮かべながら「あなたは客の気持ちを全然まるでわかっていない!モノを食べる時はね誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……」とのたまいます。まるでポエム朗読。


それに困惑した店主は「なにをわけのわからないことを言ってやがる。出て行け」と言って、五郎の肩を小突きます。その瞬間、五郎さんはすさまじい速さで店主に「アームロック」をキメます。


肩とヒジと手首を固められた店主は「痛っイイ お…折れるう~~」と悲痛な叫びを上げます。そのとき、留学生店員が発したのが今回の記憶に残るセリフです。

腕を折られそうな店主と、そうしたら傷害罪で告訴されそうな五郞さんの双方を助けるWinWinな魔法の言葉ですね。アームロックを解除した五郎さんは店を後にしますが、留学生店員の「目つき」に釈然としない思いをかかえながら、さきほどの振る舞いを悔みつつ、五郎は大山町を去っていくのでした。

作中では「…あいつ…あの目」しか言わないので五郞の心情がわかりにくいですが、ドラマCD版では「…あいつ…あの目…なんであんなに悲しそうな目をするんだ」と言っており、留学生店員のあまりにも悲しそうな目を見て思わず呟いたもののようです。


ネットでは、関節技や絞め技をかけているネタイラストに使われるほか、肉体的または精神的に瀕死の相手へ追い打ちしようとするキャラに対してとか、やっちゃいけないかやるとマズイ行為をしようろするキャラに対してのツッコミとしても使用されているようです。 パパンが傭兵だったリゼならコマンドサンボとか習得してそうです。時に結構うざいかも知れないですが、ココアの腕を折るのは堪忍してつかぁさい。そばにいるはずのチノ、早く「それ以上いけない」と言うんだ。

ちなみに五郞さん、腕っ節には結構自信があるようで、「孤独のグルメ2」でも大立ち回りを見せています。

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