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濁流資金:警視庁公安部 青山望シリーズ第5弾

種ちゃん…

 昨日、すなわち9月1日、私のご贔屓声優である種田梨沙さんが、病気療養の為にしばらく休業するという悲報が飛び込んで来ました。詳しい病状などは不明ですが、所属事務所(大沢事務所)の公式サイトによると、「以前から治療を続けておりましたが、回復の兆しが見えないため治療に専念する事と致しました」とのことです。このニュースを聞いて思い出したのは、昨年の松来未祐さんの訃報。縁起でもないですが。

頑張れ種ちゃん艦隊 

 若手声優の中では、ブリドカットセーラ恵美と並んで声質がとっても好きなので、ぜひ元気に復帰して貰いたいものです。なんのたしにもなりませんが、「艦これ」で種田さんが演じている手持ちの艦娘達を並べて「頑張れ種田梨沙艦隊」を作ってみました。戦艦がないのが惜しいですが、軽空母、重巡、駆逐艦とわりとバランスがいいですね。そのわりに育ってないやんと突っ込まれそうですが…スイマセン、空母や戦艦の育成で手一杯で。

濁流資金 

 さて本日は濱嘉之の人気シリーズ「警視庁公安部 青山望」シリーズ第5弾の「濁流資金」を紹介しましょう。第3弾の「報復連鎖」を紹介したのが2014年3月19日(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-677.html)で、第4弾「機密漏洩」も読んだと思ったのですが、もしや飛ばしたか?今度図書館でチェックしておきます。未読だったら是非読みましょう。

 「濁流資金」は2014年9月2日に文春文庫から書き下ろしで刊行されています。まずは例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

ピンドン 

 仮想通貨取引所の社長が銃殺された。人事異動で警視庁公安部に復帰した青山望は、同期カルテットと共に事件を追うが、同時に政財界のホープが次々と不審死する事件が発生する。やがて青山は二つの事件の背後に、日本の表と裏の権力者たちによる壮大な陰謀の存在を察知する。公安捜査のリアルを描く大人気のシリーズ最新作! 

 相変わらず現実に起きた事件との関連が生々しいですね。作中「ビジネスコイン」として登場する仮想通貨は、かの有名な「ビ○トコイン」ですよね。それに登場する宗教団体、暴力団、過激派(警察風に言うと極左暴力集団らしいですが)など、実在のモデルを想起しやすいネーミングになっています。さらには政党とか政治家の名前も…。まあ「これはアイツだな」と思って読むのもよし、そんなややこしいことを考えずにフィクションだと割り切って読むもよし、です。

高級キャバクラ 

 実は第3弾「報復連鎖」から登場する半グレ集団「東京狂騒会」(モデルは明らかに市○海○蔵が絡んでたあの集団ですよ)メンバーや日本最大の暴力団岡広組(岡山、広島と来たら次は…)が今回も絡んでいますが、それに留まらず、中国人の殺し屋、高級キャバクラという名の売春組織、癒着する与野党首脳とそれを斡旋する政財界の大物と役者は豊富です。

ヘネシーリシャール 

 デスノートを使ったのかと思えるように心不全で次々と死亡する政財官界の幹部達。伊豆の高級旅館に呼び出された後に死んだ心臓外科の名医。京都で謀殺された仮想通貨企業社長。一見ばらばらな事件を組み合わせて見えてくる壮大な謀略図。これを包括的に扱えるのは公安部だけということで、例によって青山望を筆頭とするカルテットが活躍します。

高級宿のイメージ 

 そうそう、警部カルテットと呼ばれていた彼らも警視に昇任し、一層権限も責務も重くなっていますが、彼らは活躍しすぎたということで永田町に睨まれたらしく、それぞれ栄転という形で現場を去っています。青山が警視庁公安部に戻って公安総務課管理官、龍が刑事部捜査第二課管理官となったのはいいとして、大和田は警務部人事第一課の表彰担当管理官、藤中に至っては東京を追われて柏の科学警察研究所総務部総括補佐となっています。

 特に大和田と藤中の処遇については、栄転という形を取りながら閑職に回したという雰囲気がありましたが、実は永田町の圧力を逆手にとった警察首脳部の会心の人事だったのでした。というか、優秀なカルテットだから逆手に取れているという感じもありますが、例によって四人が緊密に連絡を取りながら余りにも大きな謀略の構図を暴いていきます。

ハイツ・セラー マーサズ・ヴィニヤード カベルネ・ソーヴィニヨン 

 主人公の青山望があまりにも神がかった直感の持ち主なので、魔法科高校の劣等生の司馬達也並みにチートキャラ化している感もありますが、上司は彼が連絡を取ればすぐさま会ってくれ、警視総監すらも一目も二目も置くという青山は、能力の高さだけでなく、仕事に対する極めて真摯な姿勢が誰からも敬意を持って見られているからでしょう。まさに公安のさすおに、司馬達也。

 本シリーズ、初期の頃は登場する警察官が皆優秀で真摯に職務に当たっている感じでしたが、今巻に入って遂に他の警察小説作家が取り上げまくる「警察内部の腐敗」に脚光を宛てています。やはりあるんでしょうかねえ、情報漏洩ってやつは。元警視庁公安部警部だった濱嘉之が書くとシャレにならないリアリティを感じます。

高級ホテルのスイートルーム 

 今回、数々の事件を結ぶ謎の解明過程が大半を占め、この手の作品で一番カタルシスを感じるところの犯人逮捕、真相究明の部分が最終章で駆け足で一気にやって来ます。タイトル自身が「一気呵成」になっているのが笑えますが、本当はこの部分をもっと書いて貰って、悪い連中の逮捕される様を見せて欲しかったです。

高級キャバ嬢イメージ 

 しかし私のような貧乏人には、いくら超一級の美人揃いのキャバクラとはいえ、お持ち帰り一泊百万円(+飲食代数十万円、プレゼント代数十万円)という大金をはたくことはちょっと考えられませんね。カネと権力を持つと平然とやってのけることが出来るようになるのでしょうか。そこにシビれる!あこがれるゥ!(笑)それにしても皆女には目がないのね。英雄色を好むというヤツか(連中はとても英雄のタマではないですが)。 

シャンパンタワー 
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