モスラの歌:小美人のモスラ召喚ソング

昨日今日と豪雨模様ですが、これは梅雨が終わる前触れでしょうか。水源地でも降っていてくれるといいのですが。今日は気温も低かったので、カレー曜日を復活させてココイチに行ってきました。ちょっと奮発してビーフ三昧カレーを頼んじゃいました。ビーフカツ、牛カルビ焼肉が入ったビーフカレーです。三昧シリーズにはポークやチキンもありますが、ビーフカツ、トンカツ、チキンカツのカツ三昧カレーというのはどうでしょう。

さて本日は先日のザ・ピーナッツ伊藤ユミさん逝去にちなみ、追悼の意味を込めて「モスラの歌」を紹介しましょう。

「モスラの歌」は、1961年7月30日に公開された東宝製作の怪獣映画「モスラ」でインファント島の妖精「小美人」が歌った歌です。モスラはゴジラ、ラドンに続く“東宝三大怪獣”で、その後も多くの作品で活躍し、先出の2怪獣と並びと称されます。アンギラス…四足歩行怪獣には看板を張る性能はない。気の毒だが…しかしアンギラス。無駄死にではないぞ。お前こそがゴジラの噛ませ犬良き相棒。

監督の本多猪四郎は、後年「モスラ」を、「ゴジラ」「妖星ゴラス」と並んで「最も気に入っている作品」に挙げています。本多監督のの特撮映画は、従来シリアス一辺倒でしたが、「モスラ」はコミカルで明るい作劇が用いられる転機となった作品です。

モスラの故郷であるインファント島は、太平洋に浮かぶジャングルにおおわれた絶海の孤島で、島の奥にはアトランティスとの関連が指摘される古代遺跡の神殿祭壇があります。太平洋ならムーじゃないのかとつっこんだりして。インファント島の島民は武器を持たない平和主義で、侵入者には石を叩き合わせて警告するにとどまっていますが、巨大な蛾の怪獣「モスラ」を守護神としてあがめています。

ザ・ピーナッツが演じる小美人は、人間誕生以前からインファント島に住んでいる身長約30センチメートルの双子の妖精です。「モスラ」を守護神としてあがめ、巫女として仕えています。テレパシーで日本語を習得するほか、モスラ、ゴジラ、ラドンなど怪獣や人間の意思がわかりモスラを呼び寄せることができます。

「モスラの歌」は、小美人がモスラを呼び出す歌として創られました。作詞:由紀こうじ、作曲・編曲:古関裕而、歌唱:ザ・ピーナッツ。由紀こうじは、プロデューサーの田中友幸、監督の本多猪四郎、脚本の関沢新一の3人の共同ペンネームです。歌詞は日本語で書かれましたが、大槻秀樹によってインドネシア語へ翻訳されています。

古関裕而は福島市出身で、日本人として初めて国際的コンクールの入選履歴を得た作曲家です。多数の軍歌、歌謡曲、早稲田大学応援歌「紺碧の空」、全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」、阪神タイガースの応援歌大阪「六甲颪」、読売ジャイアンツの応援歌「闘魂こめて」、東京五輪のオリンピックマーチなどの、多くの応援歌、行進曲の作曲を手がけました。気品ある格式高い曲風で知られ、現在でも数多くの作品が愛されています。

実はレコードとなったのはだいぶ後で、1978年5月にキングレコードからシングルレコードとしてモノラル音源で発売された後、ステレオ録音の音源が発見され、1995年発売の『「モスラ」オリジナル・サウンドトラック完全盤』に初収録されました。

モスラヤ モスラ
ドウンガンカサクヤン インドウムウ
ルスト ウイラードア ハンバ ハンバムヤン
ランダ バン ウンラダン トウンジュカンラー カサクヤーンム

劇中使用された歌詞は上記のとおりで、これを繰り返していました。日本語の歌詞は以下のとおりで、インドネシア語もあります。

モスラよ モスラ
あなたの命の魔力で
身分卑しき、あなたの下僕は
呪文を唱えて祈ります
どうか起ち上がって
あなたの魔力を見せてください

モスラよ モスラ
光輝くあなたの生命で
平和をもたらす守り神になり
われらを守り給え

平和は、われらに残された生きる道
永遠の繁栄にわれらを導き給え

それでは聴いてみて下さい。まずはフルバージョン。
1992年に公開された「モスラ対ゴジラ」に登場した小美人「コスモス」(今村恵子、大沢さやか)が歌う「モスラの歌」。高田弘がアレンジしたほか、二番が日本語詞となっています。
2003年に公開された「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」に登場した小美人ヒオ(大塚ちひろ)とマナ(長澤まさみ)が歌う「モスラの歌」。編曲は大島ミチルです。原点回帰で日本語詞はなくなりました。
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