人類は衰退しました 9:妖精さんたちの、ちきゅう’

熱帯夜はイヤ

 猛暑日となった昨日ほどじゃないけど今日も蒸し暑いです。いや、夕方から気温が下がった昨日より夜は暑いような。まさか熱帯夜か?熱帯夜なのか?

人類は衰退しました 9巻 

 さて春からぼちぼち紹介してきました「人類は衰退しました」も遂に最終巻の9巻となりました。そこで明かされる衝撃的事実の数々にびっくりです。まずは例によって文庫版裏表紙の内容紹介からです。

 わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀、すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であるわたしのお仕事。月に行ったまま音信不通となった祖父の訃報(のようなもの)が届き、わたしは祖父を捜しに月に行くことを決心。そんなわたしに妖精さんがくれたのは、『いま←→さいしょむせいげん』と書かれたフリーパス。人間の進化が車窓に流れる蒸気機関車に乗った、わたしが着いた旅の終着駅は夢?それとも…。ついに、かんけつです!!?? 

ようせいさんといく、つきりょこう 

 マイちゃんのお祖父さんが月旅行に行って消息不明になったのは8巻のこと。当時マイちゃんは数々の困難に直面しており、お守りに妖精ボール(丸まった妖精さん)を持たせたことに一縷の望みをかけて、まずは目前の難題の解決に奔走していたわけですが、ようやく一段落ついたところにもたらされたのは、月旅行主催者からの生死不明だけど調査打ち切りという“訃報(のようなもの)”でした。まあ連絡がつかづに行ってみる訳にもいかないということでは仕方ないのかもしれませんが、やや無責任な。

 そこでマイちゃん、自分史史上最大のやる気を出して、妖精さんやプチモ二たちの力を頼りに月探検に赴くことにします。まずは心だけでも月に行こうということで、人類史が体験できる銀河鉄道のようなものに乗って不思議の旅をします。カムパネルラも予約していたそうですが、キャンセルしたとか。ということはやはり999じゃない方の銀河鉄道。

人類史の銀河鉄道 

 旅を急ぐあまり、停車駅で停車せずに準急状態で進むマイちゃん。幼少期は怖れの対象で、長じてからは責任と職務を押しつけるだけのお祖父さんのような気もしますが、マイちゃんにとっては唯一の肉親ですからね。でもこの銀河鉄道、お祖父さんもかつて乗ったことがあるようなのです。

 人間と妖精の初接触と交流を疑似体験しつつ、終着駅は月面基地。かつて人類文明が妖精の力を借りて作り上げた軌道エレベーターが未だ生きているということを突き止めます。そして、マイちゃんの心が月にある間に、妖精さんの不思議の力により地球のマイちゃんの肉体は自動運転を開始。常とは違うてきぱきぶりで軌道エレベーターを再起動させます。

ゴルゴさん並みの眉毛だったらしい 

 どうやら潜在能力全開時のマイちゃん、眉が某超A級スナイパーのように太かったらしいです。準備が整った後、心も肉体に戻って、いざ月にGO!月には人間がいないということで、妖精さんも普段とは違って心細そうです。人間あっての妖精さんなんですね。ということは、絶賛衰退中の人間がいなくなったら妖精さんも消滅してしまうのでは?

 その後、月面でのお祖父さんと衝撃の対面とか、戻れなくなったマイちゃんを救援するために第二次救援隊が来たりしますが、それはさておき月面で明らかになった衝撃の事実を明らかにしましょう。ネタバレになりますので、読みたくない方はここで引き返して下さい。

お菓子作りに未来がかかる 














 衝撃の真実その①:私が「マイちゃん」と名付けていた「わたしちゃん」の本名反面。“マーゴ”ちゃんらしい。以前お祖父さんの孫だから「孫ちゃん」と呼ばれていましたが、それは実は名前を呼んでいたいのか!ただ、マーゴはフルネームではなく愛称なんじゃないかという気がします。おそらく本名はマーガレットとかマルガリータとかなんでしょう。

助手さん 

 衝撃の真実その②:人類が衰退しまくっているのは周知の事実ですが、総人口はなんとたったの一人。助手さんことさ人類唯一の生き残りなのでした。お祖父さん曰く「彼は魔法が使えない。この地球上でただひとりな。だから彼の言動は印象が薄いのだ。なにしろひとりだけ規格が違う。」

な…なんだって-!! 

 衝撃の真実その③:じゃあその他の人間は何者なのか?……実は妖精だったんだよ!!!そのことはすっかり忘れ去られていますが。妖精のそもそもは、人の心の光(ATフィールドみたいですな)に惹きつけられてやってきた存在だったようです。最初は脆く儚いものでしたが、人間を模倣するうちに次第に人類に近づいていき、「大断絶」という人類史の空白期(そしておそらく人類の大激減期)にほぼ人間に成り代わった模様。


 おそらく妖精は、本来持っていた力(魔法)を、人類を模倣するにあたって心から追いやってしまったらしいのです。何しろ人類は魔法を使えないので、模倣するなら魔法を使ってはいかんのですから。ですが、追いやられた魔法の力は消滅したのではなく、人類化した妖精の周囲に存在しているのです。自分が妖精であることを忘れて締まった人類は、それこそを「妖精さん」と読んだ訳ですね。

妖精さんとマイちゃん 

 つまり人類と妖精との間を取り持つ調停官とは、本来持っていた魔法の力を引き出す術に長けた存在であるといえる訳で、その究極系がマイちゃんということになった訳です。すっかり人類化してしまった妖精ですが、マイちゃんは自覚してその気になれば自ら魔法が使えるんです。妖精の魔法とは、この世界に存在する生物無生物を問わず全ての事象に接触・交流して助力を受けるという力で、「妖精さん」はその力の発動を具現化したものともいえるかも知れません。

 こうして無事地球に戻ったマイちゃんと愉快な仲間達ですが、お祖父さんからはマイちゃんに、真の人類の血統を絶やすなという指示が。それってつまりマイちゃんと助手さんが子を成せということでしょうか。その場合、厳密には人類と妖精のハーフと言うことになりますが、妖精も模倣を重ねてほぼ人類そのものになっているので大丈夫なんでしょう。個人的にはそこまで人類を模倣せんで、エルフくらいであっても全然構わないんですけどね。

超重要人物マイちゃん 

 ということは、「絶賛衰退中」とされていた人類ですが、妖精の人瑠は真の人類をそこまで模倣しなくて良い訳で、今後は衰退から繁栄に向かうかもしれません。旧人類の文明は消滅していくばかりですが、そこはそれ、魔法を使って新たな文明を築けばいいわけですから。

 そういう訳で、妖精さんが人類が大好き(妖精さん自身、「好きすぎてあたまおかしい」とさえ言っています)なのは、元々一つの存在だったから当然な訳で、すっかり人類化した妖精は、具現化した力である妖精さんと共に繁栄の道を進んでいくことになるんじゃないでしょうか。とはいえ、マイちゃん以外の新人類は妖精さんを見ることすら叶わないほどの人も多いので、元々持っていた妖精の力を上手引き出すことができる調停官・マイちゃんの存在は極めて重要でしょう。ていうか、マイちゃんクラスの調停官をちゃんと養成していかなんと、新人類も衰退してしまうのではないかと。

妖精だったマイちゃん 

 してみると、妖精さんはお菓子が大好きだけど作れない→マイちゃんはお菓子作りが得意というのも何か重大なことを示唆していますね。妖精さんは力だけど力はそれだけは何事もなしえず、「何かをする」という目的が必要。それが「お菓子」で象徴されるんじゃないかと。もはや哲学ですなこれは。

もうちっとだけ続くんじゃ 

 衝撃の事実とともに、何事もなかったかのように再び日常に戻るマイちゃんですが、お祖父ちゃんはもうおらず、マイちゃんは新所長に就任です。本編はこれにて終了なんですが、最終回じゃないぞよ。もうちっとだけ続くんじゃ。

夜のクスノキの里 
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