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人類は衰退しました 6:妖精さんたち、すかいはい/妖精さんたちの、さぶかる

夏至ですね

 夏至ですね。一年で一番昼の時間の長い日は、梅雨空であまり実感がわかないのが常ですが、それならそれでせめて雨はもうちょっと適度に降って欲しいものです。九州の豪雨を半分でも引き受けられたなら。

人類は衰退しました6巻 

 本日は「人類は衰退しました」6巻の紹介です。本巻まで山崎透イラストの旧版が存在するのですが、戸部淑イラストの新版のキャラデザインでアニメを見てしまったため、やはり新版の方が落ち着きますね。例によって文庫版裏表紙の内容紹介から。

 わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であるわたしのお仕事。季節は冬。祖父の趣味サークル「大砲倶楽部」の一員として南に向かったわたしは、「鳥人類コンテスト」の安全対策係として、岬に集まった各チームの機体をチェックすることに。思うに…みなさん、死にそうです。クスノキの里を同類誌のイベント会場にしてしまった友人Yと、白い部屋に密室監禁。さて、どちらが危ない!?―記録、それは儚い。

旧版人類は衰退しました6巻 

 これまで一ヶ月ごとの任務報告だったのですが、秋をすっとばして冬になってしまったのはなぜかしら。それはさておきまずは「妖精さんたち、すかいはい」。この話はアニメ化されていません。日テレ系の「鳥人間コンテスト」をパクッたかのような「鳥人類コンテスト」にマイちゃんが無理矢理連れて行かれるという話です。

 通常、妖精さんたちの騒ぎや発明品などに巻き込まれるのがマイちゃんなのですが、今回は人間のトラブルに巻き込まれています。まず祖父。趣味で鳥人類コンテストに出るのはいいけど、拉致同然に孫娘を連れて行くという。そして大会主催者の国連のエライ人、いつものミスターVIPが唐突かつ勝手に安全対策係にマイちゃんを任命してしまいます。

鳥人間コンテスト 

 ある程度算段は立っていて、監督だけすればいいのかと思いきや、全てがやっつけで、このまま鳥人類コンテストを開催したら死傷者続出は免れないという恐るべき状況でした。やむなく携帯してきた妖精さんに助けを求めます。妖精さんは保存が利いて、携帯に便利で、何となれば簡単に増やすこともできるという優れものですね。非常食にしたらダメでしょうか?(ダメです)

 妖精さん達に様々な困難を克服するための手助けをしてもらい、安全確保を行うマイちゃん。もはや調停官の職務を超えていますな。一番危ないのは各チームの飛行デバイスということで、怪盗ルックに変身したマイちゃんは、次々に解決サーベル(問題点をつつくと解決する)、解決ドリル(サーベルで対処不能な問題を解決)、さらには爆薬型オートリペアー(ドリルでも対処不能な場合の最後の手段)を駆使して問題を解決していきます。

空白の業務報告 

 話としては大変面白いのですが、アニメ化されなかったのは、今回のは妖精さんたちの引き起こした騒ぎではないことと、マイちゃんへの仕打ちが理不尽過ぎたせいではないかと。

コミケ開催 

 そして「妖精さんたちの、さぶかる」。こちらはアニメの3~4話の原作となります。アニメではいきなり登場したYが、腐女子っぷり遺憾なく発揮していましたが、原作だと前巻の「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」で学舎時代のエピソードが語られているので、Yは学生時代から腐女子だったことが描かれています

腐ってやがる… 

 終わったかと思いきや実はだらだらと続いていたヒト・モニュメント計画。Yはその計画の末端職員をやっていて、遺跡や遺物の多いクスノキの里にやってきます。そこで見つけた印刷設備と過去の作品のメモリー。そこから発見したのは、なんとボーイズラブな漫画作品でした。もしやヤマジュン作品でも発掘したんじゃないかいな。

ホモが嫌いな女子なんていません 

 …という、「げんしけん」で大野加奈子が放った迷言がありますが、Yもきっと女子は好きに違いないと印刷して配布します。すると案の定腐女子が大量発生。調子に乗ったYは「同類誌」と名付けて量産体制に入っていくのでした。Yからすれば自分の密かな性癖が世間に受け入れられた訳だからそりゃあ嬉しかったでしょうね

同類誌人気ランキング

 そして類似品の同類誌も登場し、コミケを開催したりして大騒ぎに。この状況を、面白いこと大好きな妖精さんたちが黙って見ているはずがありませんでした。いつの間にか妖精さんたちの作った「同類誌」の中に閉じ込められたマイちゃんやYは、自らの演技で漫画連載をしていくはめに陥ったのでした。

ネームのまま掲載 

 妖精さん同類誌は人気ランキングがあり、一度は巨匠の名をほしいままにしたYは、沽券にかけて一位奪取に燃えますが、あまりにもあざという手法はすぐに飽きられて人気は急降下。しまいにはネームのまま掲載されたりして(実際いますね。誰とは言わないけど。もっともその人は人気ゆえに許されてますが)、遂には打ち切りに。

落ちるマイちゃん 

 打ち切りになると「ただではすまぬ」と妖精さんに警告されていたので恐れおののくマイちゃんでしたが、妖精さんの課したペナルティは「漫画家はつぶしがきかないから、家業を継ぐのです」といことでした。マイちゃん、とっくに祖父の仕事を引き継いでますが。ということでごくあっさりと日常に戻ったマイちゃんたちですが、同類誌ブームはなおも続いていたのでした。

コミケに出店するマイちゃん 
 マイちゃんもこっそり出店してみたりして。でも萌え要素がない古典の抄訳集は4部しか売れませんでした。現実は厳しいのだ(笑)。

大作家になったY 
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