記憶に残る一言(その67):藤崎詩織のセリフ(ときめきメモリアル)

フルボッコ状態ですね、某知事。これも身から出た錆ということなんでしょう。政治資金規正法などの関係法令には支出内容に関する規定がないことから「違法とは言えない」のだそうですが、誰もが思ってしまいますよね「セコい」と。あと自分で依頼した弁護士を「第三者」としていましたが、誰が見ても死刑確実な被疑者であっても、依頼を受けたら守るのが弁護士というものでしょう。疑惑を受けている本人が依頼したのなら「第三者」になりえないと思いますがね。

それはさておき、本日の本題に入りましょう。今日は「記憶に残る一言」です。最近読書感想文とレトロゲームとこれしかやっていない気もしますが。本日はゲーム「ときめきメモリアル」からメインヒロイン藤崎詩織の印象的なセリフです。

既に「ときめきメモリアル」(略称「ときメモ」)は紹介済みですし、メインヒロイン藤崎詩織も有名キャラではありますが、一応彼女についてはプロフィールを紹介しておきましょう。

誕生日:1978年5月27日(おうし座)
※ 設定変更は可能。「プライベートコレクション」で設定されているデフォルトの誕生日
血液型:A型
※ これも「プライベートコレクション」で設定されているデフォルトの血液型
身長:158cm
3サイズ:B83-W56-H84cm(1年生時)
B84-W56-H85cm(2年生時)
B85-W57-H86cm(3年生時)
趣味:ヘアバンド集め、クラシック鑑賞
進路:一流大学

設定では、成績優秀・スタイル抜群・容姿端麗・性格良好・スポーツ万能という、女の子というよりは完璧超人ではないかという設定の、まさにヒロインオブヒロインズ。本人が高スペックなせいで、男性の理想像もそれに応じて非常に高く、その難攻不落っぷりは伝説として語り継がれています。

プレイヤーキャラである主人公は、藤崎詩織と幼馴染みで、小学校低学年くらいまでは親しくて一緒に遊んでいた中でした。しかし、どんどん高スペックに成長していく詩織に対し、主人公は努力を怠っていたらしく、次第に疎遠になっていったようです。それでも主人公は詩織にずっと恋心を抱いていたようですが、中学生時代にはほぼ没交渉になっていたようです。

きらめき学園で同級生となったことを期に、心機一転心を入れ替えて精進し、詩織に相応しい男になろうと誓ってゲームはスタートする訳ですが、最初から高スペックな詩織の方も遠慮会釈なく能力向上に努めていくので、彼女に追いつき追い越すのは非常に大変です。ゲーム内での詩織を落とすための努力をリアルにできたなら、誰でも東大に入れるのではないでしょうかね。

で、完璧超人とされる詩織のスペックの中で、しばしば疑問符がつけられるのが「性格良好」の部分。公式サイトには「誰からも好かれる心優しい美少女」とあるのですが、これが眉唾ものだと思えてしまうような端的なセリフがこれです。家が隣同士で幼馴染みだというのに、一緒に下校することすら許さない詩織さん。友好度・ときめき度を一定以上満たしていない状態で誘った場合、必ずこの台詞でお断りされる羽目になるのですが、ゲームを開始して早々に言われたプレイヤーも多いことでしょう。

せめて「ちょっと行くところが」とか「急いでるの」みたいなフォローが入っていてくれたら良かったのですが、実に身も蓋もないセリフです。ちなみに主人公のパラメータが上昇したり、テストや運動会などで好結果を出したりすると、詩織の好感度が上がって「家もお隣同士だし、たまには一緒に帰ろうと思って…」 などとあちらから誘ってきたりもします。それまでの仕打ちが仕打ちだけに、これを初めて聞いた日にゃ全米が泣きます。

女性キャラから一緒に帰ろうと誘われた場合に主人公が断る場合は「恥ずかしいからいいよ」と言うのですが、これを詩織に対して言った場合、江戸の仇を長崎で討つかのような意趣返しにも聞こえてしまいます。大人げないというか(高校生だけど)器が小さいというか。

高校入学当時、主人公はこんなことを思っていますが、多分自意識過剰です。詩織からすればおそらく友達にすらなれておらず、せいぜい知人どまりというのが実態ではないかと思います。

しかし、詩織をときめかせることに成功すれば、こんな恋する乙女のような表情だってします(いや、恋する乙女なんだけど)。

プールに行けばこんなお茶目で大胆なポーズだって披露してくれます。じゃあそんなに性格悪くないじゃないか、と思われるかも知れませんが…

好感度が低く、嫌悪の感情を持ってしまった場合、詩織はこれまで並べてきた画像のようなドSの女王様と化します。侮蔑の表情で主人公のトラウマや過去の傷をえぐる様なセリフを容赦なく浴びせてくるのです。面と向かってこれだけ言うのはある意味凄いですね。幼馴染み故、なのか。好感度が高い時と低い時の態度のギャップがこれだけ極端なキャラもなかなかいません。

実は「ときメモ4」の皐月優も全く同じセリフを言ってきます。彼女は主人公の上級生で、幼馴染みでも何でもないので、いきなり下級生男子から誘われたらそりゃこう言いたくもなるよなと思えますが、優は明らかに「詩織の再来」的なキャラで、実際親戚だという設定があります。

なにしろ「ときメモ」はミリオンヒットを飛ばした恋愛シミュレーションゲーム、いやギャルゲーの金字塔的作品なので、詩織は他作品にも影響を与えています。

例えばエルフの「下級生」のメインヒロイン結城瑞穂。スポーツ万能かつ明るく優しい性格で、才色兼備ぶりを発揮する学園のマドンナ的存在という設定といい、ロングヘアにヘアバンドといい、身長158センチといい、まさに詩織を意識したキャラではないかと思われます。詩織からドS要素を取ったようなキャラなので、性格は優しいですがガードは堅めです。

あと涼宮ハルヒも詩織に似ているという声が一部に。ルックスはあんまり…と思いきや、高校入学当初のようにロングヘアにヘアバンドだと似てなくもないですね。あと学力と運動神経共に優秀で、高望みな理想の持ち主な点も。ドS女王様的言動も、嫌悪状態の詩織っぽいといえば詩織っぽいかな。もっともハルヒの場合は好感度高くてもドS女王なんですけどね。根強いファンがいる反面、アンチもいるというところも似ていますね。

詩織が主人公の幼馴染みにしてはあまりにもよそよそしい態度だったことへの反省からか、「ときメモ2」でのメインヒロイン兼幼馴染みの陽ノ下光は最初から主人公に好意を抱いている女の子でした。そのため、「やっぱり幼馴染みはこうじゃなきゃ」というプレイヤー達の気持ちを惹きつけて人気キャラになりました。似てるのはもはや髪の色だけか。

でも攻略困難な高難易度キャラとしての詩織はそれなりに存在価値があったらしく、「ときメモ2」では幼馴染みというより近所の憧れのお姉さんで、シリーズ初の女教師キャラとなる麻生香澄が登場しました。ドS女王様要素はありませんが、年上+女教師の攻略は極めて過酷でした。なにしろ時間が実質一年間しかありませんでしたし、光の好感度が高いと身を引いてしまうので、光の主人公への惚れっぽさが逆に足かせになるのです。
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