2016年冬季アニメの感想(その1):ファントムワールド/ハルチカ

異動したての新職場初出勤。いつも思うのですが、慣れてないっていろいろ大変です。慣れない電車に乗るのはやや緊張しますし、提出する書類はたくさんあるし、職場の雰囲気はこれまでと異質だし。私は子供の頃から新環境への適応力に欠けるところがあり、クラスになかなkなじめなかったりしたのですが、そういうのって、いつまでも引きずりますね。よく引きこもりにもならず、まがりなりにも社会生活を送ってきたものです。おそらく失恋の痛手と同様、時間が解決してくれる類いのものなんですが。

さて、引っ越しのどさくさに紛れるように春季アニメが終了してしまいました。案の定長距離通勤によりブログの時間も取りがたくなっていますが、取り急ぎ感想などを綴っていきましょう。

① 無彩限のファントムワールド

ラノベ原作アニメにはそろそろ飽きてきたなと思いつつ、京都アニメーション制作ということで視聴した作品です。はやみんも出演しているし。で、感想なんですが…

一言で言えば「悪くはない」ということになるんでしょうか。相変わらずの主人公ハーレム展開ですが、各キャラの現状とか過去とかに絡んだエピソードがあったりして、胸バーン、お尻ドーンなお色気サービスシーンもありましたし。ただ、今ひとつパンチに欠けた感じがあるのは、その各人のエピソードの掘り下げが足りなかったからではないかと。

ラスト前に前後編が展開され、謎のファントム・エニグマが能力者を次々と襲撃して能力を奪っていくなか、主人公である晴彦の特異な能力(ファントム召喚)に強い興味を示したエニグマは、なんと晴彦のママンの身体を乗っ取って接近します。

そして晴彦の能力を奪うことに成功したエニグマは、さらなる能力獲得を目指して阿頼耶識社を襲撃してきます。その過程で、エニグマは人工的に作られたファントムで、その用途は低コストの労働力・人造兵士としての軍事転用・薬品実験用の素体等々…ということで、ほぼ亜人状態でした。まあファントムは亜人以上に明らかに人間じゃないから人権なんかに配慮しなくていいということでしょう。

しかし予想以上の力を持ったエニグマは阿頼耶識社の手に負えなくなり、反乱を起こしたということで、「攻殻機動隊」に登場する「人形使い」みたいですね。

実はルルは晴彦自身が作り出したファントムであることが判明、ルルに保存された情報を引き出すことでまた能力が使えるとの

滅茶苦茶パワーアップしたマルコシアスとクトゥルーを従えた晴彦、仲間と一緒にエニグマを倒すことに成功します。通常は封印するだけですが、エニグマだけは完全消滅させたようです。堕天使のマルコシアスはともかく、旧支配者であるクトゥルーは、本来人間ごときの命令を聞くわけもないのですが、これはあくまで晴彦の生み出したクトゥルーという名のファントム(あるいは晴彦版クトゥルー)なのでまあ良しとしときましょう。

とりあえずめでたしめでたしで終了しましたが、謎がちらほらと。その①エニグマと晴彦ママンは中原麻衣が演じていてそりゃあ雰囲気の違いとか上手いものでしたが、エニグマはどうやって晴彦とママンの間の過去のいきさつを知ったのでしょう。さらにいえば晴彦も知らなかったママンの居場所をどうやって知った?

その②エニグマはママンの身体を乗っ取っていましたが、終盤では自らママンの姿に変身していました。それができるなら別にママンの身体を乗っ取る必要はなかったんでは?

その③(謎じゃないけど)晴彦のファーストキスの相手はエニグマに乗っ取られていたとはいえママン。二番目は姉妹ともいうべきルル(ルル自身は姉だと言っていましたが)。キスと相手が母と姉…舞先輩や玲奈を差し置いて…ヤバイヨヤバイヨ!ヤバすぎる扉が開いちゃうよ!まあママンがこれだけ若くて綺麗なら過ちも仕方ないというところでしょうか?エニグマについては冒頭から存在を示唆しておいて、ちらりちらりと出現させておけば良かったですね。

② ハルチカ~春太と千夏は青春する~

どうして12話しかないんだとまずは文句。青春×吹奏楽×ミステリーのハイブリッド作品という触れ込みですが、青春とミステリーはともかく、吹奏楽の方が「響け!ユーフォニアム」を期待していると肩すかしを食らってしまいます。まあなんか申し訳程度の吹奏楽シーンが相次いでいましたね。

じゃあダメか?と問われれば答えはNON!吹奏楽シーンが浅い、ハルタがホモ、ハルタの知識が高校生離れしすぎてて異常、ハルタの挙動が怪しすぎる、ハルタのドヤ顔がウザなどの諸問題(概ねハルタ)を抱えていますが、それを補って余りあるほどチカちゃんこと穂村千夏が素晴らしかったのです。あえて言おう、傑作であると。今季ナンバーワンであると。

最終話は予想通り第一話冒頭シーンの続きで、日常の謎を解く中で獲得していった有力部員と共に十日市区大会に挑んだ2年生の夏…というところでした。

たった5人(しかもチカちゃんはド素人)しかいなかった弱小吹奏楽部がこれほどの人数に。全員が全員ミステリーの賞品ではないのですが、有力部員は軒並みそうです。

ハルタもチカも幼馴染みながら草壁先生♂が好きという恋敵関係も面白かったですが、過度に恋愛に走らなかったことがチカちゃん好きの私にとってはむしろ良かったなと思います。チカちゃんの先生ラブは憧れ的なものですし。ハルタのは「ウホッ」かも知れませんが(笑)。

チカちゃんについては別途たっぷりと語りたいですが、日常の謎を次々と解いていったのはハルタの功績なのですが、部員がどんどん加入していったのはおそらくチカちゃんの人徳によるものだと思われます。とりあえず女の子は全員抱きに行く(性的な意味でなく)チカちゃん。だがそれがいい。成島さんといい芹澤さんといい、眼鏡っ娘好きなのかも知れませんな。

地区大会、県大会は金賞で通過してきた清水南高校吹奏楽部でしたが、東海大会では銅賞。たった5人で大会出場すら不可能だった昨年春を思えば大飛躍なんですが…3年生3人が抜ける代わりに芹澤さんが加入するし、実績があれば新入生もたくさん来そうなので、来年は来たいできそうです。ということで、ぜひ2期オナシャス!

それにしてもチカちゃんCVのブリドカット・セーラ恵美、実に好演でした。ナチュラルにチカちゃんに近い性格なんじゃないかと思えてしまいます。「インパクトのある名前の声優さん」から一歩抜け出して飛躍のチャンスじゃないでしょうか。You,ベッキーのポジション奪っちゃいなYO!

チカちゃんについては、誰が何と言おうと(特にハルタ)、清楚で乙女なキュートガールに違いないと私が認めます。OPとEDのチカちゃん見るだけで楽しかったですから。

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