北海道名物!(その21):餃子&カレーの「みよしの」は安くて美味しい

どうもどうもお久しぶりです。筑波嶺に帰還しました。本日札幌からの引越荷物が届いて、転入届やら免許証の住所変更やらで一日が終了した感があります。もちろんPCの設置やらネット接続やらもありましたが、なんとか無事終了したようです。

前回が札幌と北海道に別れを告げる身辺雑記だったので、今回も「筑波嶺よ!私は帰って来た!!」とアナベル・ガトーを気取ろうかとも思ったのですが、PCを梱包してから出会った北海道名物の話をしましょう。まだまだ札幌と北海道に未練たらたらです。

北海道には、株式会社テンフードサービスが展開する餃子とカレーライスの外食チェーン店「みよしのさっぽろ」があります。通称は「みよしの」。創業自体は大正時代だそうですが、当時は大衆食堂・甘味処だったようです。餃子専門店になったのは1967年(昭和42)年で、公式HPでも「創業昭和42年」と明記されています。1977年(昭和52)年にはカレーの販売も開始しました。

出来立ての餃子とカレーライスの融合はヒットし、どっかの牛丼屋ではありませんが、「早い、安い、美味い」大衆食堂として、道内で揺るぎない支持を得ています。店舗は札幌市内だけで20店。他に苫小牧、旭川、千歳、恵庭の各市に店舗を展開しています。かつては道内各地に店舗があったほか、埼玉県にも店舗があったようですが、現在は札幌都市圏と旭川に限定されています。

メニューは基本餃子とカレーのみなんですが、店舗によってはラーメンを提供するところもあるようです。また海老チリ玉子なんて期間限定メニューもあったりします。当然以前から存在自体は知っていたのですが、私が入店したのはなんと3月31日。そう、札幌での最後の晩餐となったのでした。

それはなぜかと言いますと、とにかくいつも混んでいるのですよ。私が行きやすかった店舗といえばすすきのにある日劇店や狸小路店なんですが、どちらも狭くていつも人でごったがえしているのですよね。それでついつい他の店に流れておりました。庶民派というか、ややみすぼらしい(失礼!)感じもする店舗のたたずまいも影響がなかったといえば嘘になるでしょう。

混むのは当然で、何しろ安いです。餃子6個で200円。「餃子の王将」の餃子が6個で220円ですからそれより安いという。忘れてはならないのは、餃子の王将の餃子の値段は税抜きなのに対し、「みよしの」の餃子は税込みであること。つまり実際には200円対237円なのです。

そしてカレーも税込みで300円。「お値打ち一番!!」というキャッチコピーに偽りありません。ちなみに席に座ると注文の前にキャベツの浅漬けの入った容器がドンと置かれ、どうやら食べ放題らしいので、カレーだけでも結構いけると思います。

この二つを組み合わせた餃子カレーもあり、カレー+餃子3個なので400円のところ390円となっています。カレーのトッピングは餃子だけではなく、カツやチーズは標準装備で、店舗によっては野菜カレーやエビフライカレー、さらにあらびきソーセージカレーなんてもあります。

運命の3月31日の夜、すすきので飲む前に何か食べたいな、ラーメン横丁の白樺山荘にでも行こうかと思っていた私の行く手に「みよしの」日劇店が。「でも、混み混みなんでしょう?」とテレホンショッピング的な合いの手を心の中で入れつつ通り過ぎようとしたのですが、店内を一瞥して驚きました。客が2人しかいない…!!この瞬間、私の中はもう「みよしの」一択になりました。なにしろ今までいつ見ても空席があったことなかったんですよ。それもそのはず、日劇店はカウンター7,8席しかない狭さなのです。

話は変わりますが、私はここ数年、毎週のように声優の高橋美佳子のWEBラジオ「美佳子@ぱよぱよ」を聞いています。なんと15年やっているというオバケ番組で、ギネスブックに載せるために1000回放送を目指しているそうですが、もう750回を越えているので届きそうですね。木曜日更新なんですが、私はいつも土曜日に聞いています。60分番組だったのに、去年から30分になったのがちと不満だったりしています。


それはさておき、月イチで公開録音を行っており、毎回ゲストが来るのですが、この前“餃子声優”橘田いずみが登場しました。この人、個人的には「ミルキィホームズ」の「青」ことコーデリア・グラウカ役として知っていたのですが、実は餃子評論家としても知られており、物心ついたころから好きな食べ物はずっとギョーザとしか答えなかったと語っています。

2013年には、宇都宮餃子PR特命アンバサダーに任命され、2014年には餃子グルメ本「ザ・餃子」を出版しているという彼女の公式ブログの名称はなんと「いずの餃子」(笑)。

前置きが長くなりましたが、そんな橘田いずみが番組で餃子の話をしまくっていたんです。餃子の本場といえば宇都宮か浜松かという感じになるかと思いますが、橘田いずみは宇都宮移住を本気で考えているそうなので、宇都宮派ということになりましょうか。

そんな橘田いずみが、番組内で「みよしの」の餃子に触れ、「『みよしの』さんの餃子は味が濃い」と称賛していたんですよね。それも記憶に残っていたので、ぜひここの餃子は食べてみたかったのです。しかーし、もう一方の雄、カレーも捨て置けません。じゃあ餃子カレーにしたんかい?と思うでしょ?チッチッチ。

私が注文したのは「みよしのセット」。まさに「みよしの」ウリの餃子とカレーを組み合わせたセットですが、単品で頼めば500円のところ470円とお得になっています。この安さに驚き、かつ喜んでしまった私は、大盛セットを頼むという暴挙に出てしまいました。これは餃子9個にカレー大盛りという字面通りのセットなのですが、これで670円。大盛カレーは400円、大盛餃子は308円なので38円もお得です。お腹いっぱいでこの値段が泣かせます。そりゃあ混む訳ですよね。

で、肝心の味なのですが…橘田評論家が言うとおり、確かに味が濃い。注文してから餃子を焼く関係で、牛丼のようにさっとは出てこない(これが混雑に拍車をかけている側面もあります)のですが、出来たて熱々の餃子とカレーの組み合わせは、よくありそうでいてこれまで食べたことがなかったような気がします。定番の組み合わせはラーメン+餃子という印象があったもので。カレーのほうはまあ普通のカレーかなという気がしますが、普通のカレーは普通に美味いのでノープロブレムです。

ということで、700円以下で大満足の札幌「最後の晩餐」でした。機会があったら「得 みよしの盛カレー」を食べてみたいですね。これにチーズをトッピングしたら最高に美味そうじゃありませんか?それでもやっぱり700円以下という。

ああ、そんな風に「みよしの」に恋い焦がれていても、筑波嶺では「みよしの」に行く術はないのね…とがっかりしていたんですが、本日「やよい軒」に初めて入ってみたら、「たっぷり野菜の肉野菜炒め」790円がなかなかに美味しく、しかもご飯のおかわりが無料だったりしたので、「これはこれで」と思ってしまったのでした。心は、変わるものだ…

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