2016年冬季アニメ序盤の感想(その4):亜人/暦物語

こんばんは。言うてもそんなに寒くないと強がっている札幌ですが、それはあんまり風が吹かないということによるのだということが判りました。今日はちょっと強く風が吹いたんですが…さ、寒い!!顔が寒いし耳がちぎれそうに痛いです。筑波嶺は気温的にはさほど寒くないのですが、筑波おろしのせいで体感温度は結構寒かったですもんね。雪は多少降っても良いけど強風は許して。合わせ技(つまり暴風雪)は勘弁です。

さて冬季アニメ序盤の感想もこれが最後です。今回は「やたらタイトルが短いコンビ」です。まずは「亜人」。実は放送開始が遅くてまだ2話までした視聴していません、3話放映まで待とうかとも思ったんですが、「その4」だけポツンと離れているのもどうかと思いまして。

原作は講談社のgood!アフタヌーンに連載中の桜井画門の漫画です。当初は「三浦追儺」名義の原作者がついていましたが、単行本2巻以降は桜井画門単独名義となっており、原作者降板の理由などは不明です。2015年に劇場アニメ化され、第1部「亜人-衝動-」が11月27日に公開されました。3部作の予定で、第2部「亜人-衝突-」は5月公開の予定です。

医師志望の秀才高校生永井圭は成績を除けばごく普通の高校生と思われていましたが、ある日トラックに轢かれて即死してしまいます。しかし直後に何事もなかったかのように生き返り、「亜人」であることが判明します。

亜人は外見や思考は通常の人間と変わりませんが、死亡した場合は即座に蘇るという驚異的な再生能力を持っている存在です。死亡しない限り再生能力は発揮されないため、自分や他人が亜人であるかどうかを見分けることは死んでみなければできません。劇場版アニメの「死ねば、わかる。」のコピーは、亜人かどうかが判ると言うことですね。

亜人は比較的最近出現したらしく、世界でも47人、日本では2人しか確認されていません。圭は日本で3人目ということになりますが、実際には人知れず死んで生き返って自分が亜人であることを知るというケースもあるでしょうから、未確認の亜人がもっといるのではないかと思います。

圭はクラスメートらの前で亜人であることが判明したため、警察から追われることになります。日本を含め各国は、捉えた亜人に対し、非人道的な実験を行っているようです。何しろ不死身に見えるので、その秘密を解明しようと色々と実験をしたくなるのはわからんではありません(良いかどうかは別にして)。

「無限の住人」の主人公である万次も八百比丘尼によって血仙蟲を身体に移植されたことによって不死の肉体でしたが、不死に興味を抱いた江戸幕府の新番頭・吐鉤群(はばき かぎむら)に捕らえられた際には拷問のような実験をされていましたっけ。

亜人が死ぬ術があるのか、寿命とかあるのかなどは現時点では皆目不明ですが、痛覚は普通の人間同様にあるので、人体実験などで何度も殺されれば、その都度、痛みや苦しみを味わうこととなるようで、圭も交通事故に遭った際の死ぬ直前の激痛を覚えており、警察(ひいては政府)に捕らえられることを極度に恐れています。

一人では逃げられないところ、幼馴染みの海斗が助けてくれ、逃亡に手を貸しています。一方、厚生労働省の戸崎というミントタブレット常用者が亜人追跡の責任者らしく、警察を指揮して追跡を行っています。秘書のような「下村君」という女性が随行しています。

亜人には叫び声を上げることにより、聞いた相手を一時的に金縛りのような状態にすることができるという特殊能力があるほか、真っ黒い影のようなものを操ることができるようです。スタンド?2話で出てきたばかりなので詳細不明です。圭は亜人であると自覚する以前からこのスタンドみたいなものを見ているようですが、今回は見た感じ操作しているというより勝手に動いているような。

亜人は人間ではないと定義されていますが、普通の人間から生まれるミュータントのようなもののようで、90年代にアフリカで初めて発見されました。超希少なので1億円の懸賞金がかけられており、外国の工作員やスパイも狙っています。


2話では既に圭が亜人であることが全国報道されており、1億円欲しさにDQNから襲撃されていました。このDQN、女子高生を拉致っている最中だったのですが、1億円貰っても逮捕されるんじゃ?

圭には病弱な妹・慧理子(どうでもいい話ですが、個人的に「慧」の字はとても好きです)がいますが、どうやら圭は最初期の「俺妹」の京介と桐乃の関係並みに妹から嫌われているアニキの模様。自己中心的過ぎると思われているようですね。

アニメーションが独特(3DCG?)で、画面がやたらと暗く、キャラデザインも魅力的とは言えないのですが、今後どうなるかは気になる所です。

そして最後に「暦物語」。スマホに対応する〈物語〉シリーズの公式アプリ「暦物語」で無料配信されている12分程度のアニメです。

原作の「暦物語」は、ファイナルシーズン発表前に、「化物語」発表(2005年)からからかなり時間が経過したところから、物語全体を振り返るという意図で書かれたもので、2013年5月20日に刊行されました。

第一話「こよみストーン」から第十二話「こよみデッド」までの十二話の短編で、主人公・阿良々木暦の高校三年生の一年間を振り返る体裁となっています。総集編ではなく、今までに語られなかった事件、つまりおよそ1年の間にこれでもかと言うほど色んな事件に遭遇している暦の、それでも「忙中閑あり」な日々に起きたエピソードが綴られています。

というか、3話まで見たところ、怪異譚に見えて実は怪異譚ではないという話ばかりなんですが。忍野メメや羽川翼が解く「日常の謎」か。特に最初の「こよみストーン」は、実は暦自身がやったことだったというかなり「ズッ」なオチでした。大昔のことならいざ知らず、高校入学以降の話なのに全く覚えていなかった暦はかなりやばいんじゃ。「終物語」でも子供の頃のエピソードをすっかり忘れていましたが、実は何かの伏線なんでしょうか。

各話で毎回ヒロインが代わっており、羽川翼がメインだった1話ではOPに「perfect slumbers」、戦場ヶ原ひたぎがメインだった2話では「staple stable」、八九寺真宵がメインだった3話では「帰り道」が使われるなど、懐かしさ大爆発です。千石撫子の「恋愛サーキュレーション」も絶対やってくれよ。

それにしても女性キャラ12人もいるんでしたっけか?ハーレムだな暦。〈物語〉シリーズは中二病向けのラノベだったのか?4月から始まっているので、翌年3月まで行くんでしょうね。毎月きっちり一つのエピソードというのも律儀というか何というか。

「暦物語」に文句ばっかり言っているように見えますが、安心して下さい。全部見るつもりですよ。これで視聴中の冬季アニメは全て紹介しました。以上8作品を視聴し続けようと思います。今のところ切ろうと思っているものはありませんが、今後どうなるやら。

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