好きなアニメキャラ(その70):無免ライダー(ワンパンマン)

本日は大寒。「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」(暦便覧)ということで、一年で最も寒い時期ですね。寒い戸外から暖かい室内に入ると目まいがしませんか?私最近よく目まいがするんですが。というか、転倒しないように慎重に歩いているときも目まいがして危ない時があります。病気か?去年の今日はど派手に転倒して膝やら胸をいわせてしまいましたが、今年は何とか無事でした。

さて本日は好きなアニメキャラです。なんと70回目。そろそろ独立したカテゴリーにしてもいいですね。今回はワンパンマンに登場する数多のヒーローの中でも最もヒーローらしい心意気を持った無免ライダーを紹介しましょう。

無免ライダーはヒーロー協会所属のC級1位のヒーローです。「ワンパンマン」世界では、ヒーロー協会に所属しているヒーロー(プロヒーロー)だけがヒーローであり、それ以外の人物が善意や正義感で怪人を倒したとしてもヒーローとは認められません。よってワンパンマンことサイタマの本編前半の活躍は、全く評価されていませんでした。

ヒーロー認定試験合格後、個々の特徴から付けられたヒーロー名(ヒーローネーム)が授与され、多くのヒーローはヒーローネームで互いに呼び合っています。ヒーローは戦闘能力や社会貢献度からS・A・B・C級にランク付けされています。S級は軍の一個師団並みの戦闘力を持ち、災害レベル鬼~竜に単独で対処できるほどの強さを持っていると認定された階級です。サイタマは本来S級でもぶっちぎり、超S級とでもいうべき力を持っていますが、本編終了時ではまだB級格付けのままでした。弟子のジェノスがS級16位に認定されています。

A級ヒーローは多くのヒーローの最終目標であるランクで、一般人の知名度や社会的影響度も高く、ヒーローらしいヒーローです。いけ好かないイケメン仮面アマイマスク(A級1位)や、災害レベル虎の深海族10体を単独で撃破して見せたスティンガー(A級10位)などが所属しています。

B級ヒーローはS級が規格外なので除外すると中間層に当たります。主に災害レベル狼から虎までの事件を担当しています。アニメ本編ではサイタマが属していたほか、下手なA級ヒーローより強い地獄のフブキが故あってB級1位に留まっています。

そして無免ライダーの属するC級。最下級にして最も多くのヒーローが属しています。数が多いために「足切り」が行われており、「一週間活動しなければ名簿から除名される」という制約があり、自主的に活動を行わなければなりません。一般人よりは身体能力は高いものの、単独で怪人を相手にできる者は少なく、主に強盗や暴漢といった人間が関わる事件を担当しています。単純な人助けもヒーロー活動としてカウントされるため、積極的に人助けをしている者も多く、ヒーローというよりは保安官とかボランティアみたいです。

各ランクの1位には、ひとつ上のランクへ昇格する権利が与えられますが、昇格そのものは任意であり、フブキやアマイマスクは下位ヒーローの昇格を阻むためにあえて昇格せず1位に留まっています。無免ライダーもC級1位なのでB級昇格が可能ですが、彼の場合はB級では通用しないという自覚があってC級に留まっているようです。

サイクルウェアにヘルメット、スキーゴーグルを身に付けた「正義の自転車乗り」で、ライダーを名乗っていますが、免許は持っていません。元々は免許を持っていたそうですが、現場へ急ぐあまりスピード違反を繰り返した為に失効したんだとか。故に「無免ライダー」(笑)。自転車もスピード違反があるそうですが、大丈夫か?名称はもちろん「仮面ライダー」のパロでしょう。

身体能力とジャスティス号という自転車のみを駆使して戦います。ヒーローとしての実力は自覚しているとおりさして高くはなく、本編での勝率は0パーセントですが、C級1位として日々善行に励み、格上のヒーローを前にしても毅然とした態度を取り続け、常に弱者に寄り添う姿勢を貫いています。その心意気こそがまさにヒーローであり、弱くても一般大衆から高く支持される所以です。

第9話「不屈の正義」はまさに無免ライダーが主役の回とも言え、B級やA級ヒーローを瞬殺し、S級ヒーローのぷりぷりプリズナーやジェノスすらも退けた深海王(災害レベル鬼以上)を前にして、勝てないと知りつつも民間人を守る為に、たった一人で何度も立ち向かいました。

深海王の攻撃から何度も立ち上がった事から、攻撃力はともかく、耐久力自体はB級ヒーローよりも上なんじゃないかと思います。

「期待されてないのは…わかってるんだ……C級ヒーローが大して役に立たないなんてこと……俺が一番わかってるんだ!俺じゃB級で通用しない。自分が弱いってことはちゃんとわかってるんだ!俺がお前(深海王)に勝てないなんてことは俺が一番よくわかってるんだよぉっ…!それでもやるしかないんだ。勝てる勝てないじゃなく、ここで俺はお前に立ち向かわなくちゃいけないんだ!」

この無免ライダーの叫びは人々の心を打ちました。「深海族なんかやっつけちゃえ!がんばれえええええ!」「そうだガンバレ!」「そいつをやっつけてえええ」「あんたが頼りなんだよおおおお!」と市民の声援を一身に背負って渾身のパンチを繰り出しましたが…


戦力差は如何ともし難く、カウンターを喰らって吹っ飛んでしまいました。現実はこういうもの…

しかし、彼を救ったのはサイタマ先生。実力が抜きん出すぎて、普段は怪人や他のヒーローの能力に対して何の感動もないサイタマですが、彼の不屈の正義には素直に「よくやった。ナイスファイト」と賛辞を送っています。


そして例によって深海王をワンパンでK.O.してしまうサイタマ。強すぎて強さがよく分からないという好例で、サイタマの他のヒーローへのフォローのせいでもありますが、卑怯のとかインチキ野郎呼ばわりしされてしまうのです。まあなかったことにしたくなるくらい隔絶した実力ではありますが。


一方的に痛めつけらていましたが、無免ライダーの必死の抵抗は結果的にサイタマ到着までの時間稼ぎになり、おかげで市民の犠牲は最小限で済んだのでした。深海王を倒したことでサイタマがB級に昇格した際、感謝の手紙を送り、おでん屋の屋台で一緒に食事をして以降、友情が芽生えました。

実はサイタマとは中学生時代に同級生だったそうです。お互い別々のクラスだったために面識はなかったそうですが、圧倒的な力はあるけど市民から信頼されないサイタマと、力はないれど市民から熱い声援を受ける無免ライダーは、対照的なポジションにあるといえるでしょう。

CVはイケメン声の中村悠一。「魔法科高校の劣等生」の“さすおに”司馬達也や「終わりのセラフ」の一ノ瀬グレンなど、格好良くて強くてクールなイケメン役を多く演じています。モットーは「遅刻をしない」、「仕事場にはなるべく早めに出向く」ことだそうで、真面目ですね。

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