記憶に残る一言(その54):衛兵のセリフ(The Elder Scrolls V: Skyrim)

今日は小寒。寒の入りですね。これから立春までが本格的な冬。札幌は元気に真冬日進行です。いや、寒さ自体札幌ははどうということはないです。帯広とか旭川のほうがずっと寒いし。問題は凍結路面なんですよ。でも今日は雪が降ったので歩きにくさはやや低減しました。

北朝鮮が核実験をやったようで世間では大騒ぎですが、個人的にそれよりも大ショックだったのは、石油ファンヒーターを付けっぱなしで出勤してしまったこと。初めてやってもうた…。時と場合によっては火事になってもしかたのないところですな。幸い排気は最初から外だし、設定温度(21度)を静かにキープしていましたが……石油代と電気代がぁ!ま、それだけで済んだのは不幸中の幸いということなんでしょうね。

さて本日はおよそ3週間ぶりに「記憶に残る一言」です。本日はやったことのない洋物RPGからのセリフを紹介しましょう。やったことがなくても伝わるセリフ、それこそが名言なのかも知れませんが…これは有名だけど名言というよりは迷言でしょうね。

ゲームは「The Elder Scrolls V: Skyrim」、通称スカイリムです。「The Elder Scrolls」シリーズの5作目にあたる、オープンワールドのシングルプレイヤー用RPGである。プレイしていないので詳細は語れませんが、PC版のほか、Xbox360版とPS3版があり、海外版は2011年11月11日、日本語版は2011年12月8日に発売されています。日本語版は字幕・音声ともに完全翻訳だそうなので、プレイするにしても敷居は低そうですね。ただし18禁です。

で、スカイリムにも各地に街があり、衛兵が門を守ってるそうなのですが、衛兵に話しかけると喋るセリフがこれです。

「昔はお前のような冒険者だったが、膝に矢を受けてしまってな…」

一人歴史秘話ヒストリア状態で、衛兵、半生を語る。なるほど、膝をやられては長旅をする冒険者の継続は無理ですね。でもそれなりに武芸に関しては腕に覚えはあるので城門を守る衛兵をやっているという訳ですね。なるほどなるほど、そういう元冒険者の衛兵がいることは不思議ではないですね。

が、スカイリムにおいてはこのセリフは衛兵のデフォルトセリフに設定されているのです。つまりどこの街の衛兵も、このセリフを喋るという。つまり衛兵はすべからく膝に矢を受けた元冒険者ということになります。

ちなみに当然のことながら英語版でも同じセリフ“I used to be an adventurer like you; then I took an arrow in the knee.”を言っています。こうしてファンタジー世界とはいえあまりのシュールさが、日本のみならず海外でも評判になり、ネタにされているのだそうです。

つまり「〇〇だったが、〇〇に矢を受けてしまってな…」“〇〇; then I took an arrow in the 〇〇.”というように改変して活用するのですね。例えば「昔は働いていたんだが、膝に矢を受けてしまってな…」(ニートの言い訳)、「昔はモテてていたんだが、膝に矢を受けてしまってな…」(喪男の言い訳)、「ダイエットしようと思ったが、膝に矢を受けてしまってな…」(デブの言い訳)などなど。

受験シーズン後は、「猛勉強していたんだが、膝に矢を受けてしまってな…」と言いながら予備校に通うことになったりするんでしょうね。

なお、北欧のスラングで「arrow in the knee」には膝を負傷→跪く→プロポーズのスタイルということで、「結婚した」という意味があるらしく、実はこの衛兵のセリフは、膝を壊して冒険できなくなったのではなく、結婚したので冒険を辞めて街に定住したのだという説も成り立つ…という説が生まれたらしいらしいのですが、はっきりした根拠が示されておらず、英語圏発の都市伝説ではないかと言われています。

そう言えば昔、上野で体に矢が刺さったカモが発見されるという「矢ガモ事件」がありました。酷いことをするものですが、有名になりましたね。最終的にはカモは保護され、動物病院で矢を抜いてもらって普通の生活に戻ったそうですが、事件の最中はカモ的には「昔は普通のカモだったが、体に矢を受けてしまってな…」というところだったでしょう。

私の場合はさしずめ「ちゃんとストーブを消して出勤しようとしたのだが、膝に矢を受けてしまってな」というところでしょうか。そんなん言い訳になるか!!海より深く反省し、二度となきようにいたしますです、はい。

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