12月の祈り:堀ちえみが32年前に歌った極上クリスマス・ソング

クリスマスイブにわざわざ当ブログをご訪問の皆さん、メリークリぼっち!ここはクリぼっちの聖地ですよ。思えば昨年のイブには転倒して左腰を撲ったのですが、今年は無事帰宅できて良かったです。思わず近くのコンビニでケーキとフライドチキンを買っちまったZE!ブログ更新したらチューハイ飲みながら食べるとしましょう。

毎年クリスマス・イブにはやさぐれて、「下ネタという概念の存在しない退屈な世界」の華城綾女のように下ネタテロリスト(ペロリスト)になっちまおうかと思ったりもするのですが、どういうわけか今年は比較的平静で、“そうは言ってもそれは日本だけなんじゃない?敬虔なクリスチャンにとってクリスマスは静かに家族と過ごす日だよ”とか反論したくなったりして。まあ日本に限っては“1にクリスマス・イブ、2にバレンタイン・デー、3、4がなくて5にホワイトデー”という順位なんでしょうけどNE!ところでどうして“3、4はなくて”なんでしょうかね?

それは文枝になったから…なんてのはオチとしていかがなものでしょう?(節子それ3、4と違う三枝だや!)

さて話はがらりと変わって本日はイブらしい楽曲でも紹介しましょう。といってもドマイナー路線の当ブログなんで、メジャーな曲は扱いません(嘘。気が向いたら扱います)。今日は堀ちえみの「12月の祈り」を紹介します。

「12月の祈り」はクリスマスよりちょっと前あたりに相応しい楽曲です。シングルカットはされて折らず、」1983年12月7日にリリースされた4thアルバム「雪のコンチェルト」に収録されています。

堀ちえみは1982年に歌手デビューしてアイドルとして活躍し、特に「スチュワーデス物語」など大映ドラマで活躍しましたが、87年に20歳で一旦引退しました。その後89年に玄翁活動を再開し、今では2回離婚し3回結婚するたくましい大阪の肝っ玉母さん化し、相手の連れ子2人を含む7人の母となっています。デビュー当時を知るあの頃は思いも寄らなかったですよホント。

1991年には「雪のコンチェルト」という同名の映画が公開されています。主演は風間トオルと亜仁丸レスリー。亜仁丸ってその昔は今は亡き阪急ブレーブスでピッチャーやっていたんですが、その後タレントに転向して結構活躍していましたね。2013年に54歳で亡くなってしまったということを今回初めて知りました。

ま、この映画は堀ちえみのアルバムとは全く無関係なんですが、「雪のコンチェルト」は「スチュワーデス物語」に出演して女優として大人気となっていた頃のアルバムなんですが、結構隠れた名盤ではないかと思うのですよね。その中でも「12月の祈りは」締めの一曲となっており、クラシックな雰囲気が賛美歌のようにも聞こえます。それにしても歌詞がどこにも見つからない。仕方ないので記憶を頼りに…

樅の木と 窓灯りと 教会の賛美歌に
包まれた12月の街 いつか夕暮れて

賑わいのカフェテラスは 飾り付けも終わって
冬色した帰り道で 人の波につまづく

あなたにこの心 伝えられないままに
季節ひとつだけ 移っていくのです

「好きです」とカードに書き 胸に持っていたのに
会えば軽いジョークばかり 言ってしまういつでも

見つめるカレンダー 残りわずかになって
想いつのらせる 窓の外は雪

いつの日かあなたの 大きな胸に抱かれ
愛を感じたい 12月の祈り

作詞・作曲:伊藤薫、編曲:鷺巣詩郎。伊藤薫は1972年にフォークデュオ「竜+1」(後に「竜とかおる」と改名)でデビューし、解散後はCM音楽やバックバンドのギタリストとして活動しました。1978年から作家活動を開始し、作詞作曲を手掛け、代表曲としては欧陽菲菲の「ラヴ・イズ・オーヴァー」や水越けいこの「ほほにキスして」などがあります。同名の女子プロレスラーがいますな、そういえば。

鷺巣詩郎は80年代初頭のアイドル歌謡から現在のシンガー・アーティストに至るまで幅広い楽曲を制作している作曲家・編曲家です。「ふしぎの海のナディア」「きまぐれオレンジ☆ロード」「ヱヴァンゲリオン」劇場版などのアニメ作品の音楽を多数手掛けているほか、中央競馬の馬場入場テーマソングなども作曲しています。

それでは聴いてみて下さい……と言いたいところなんですが、YouTubeに動画すらありません。うーむ、マイナー路線も過ぎたるは及ばざるが如し、ということでしょうか。当時のアイドルは様々なクリスマスソングを歌っていますが、その中でも「12月の祈り」は白眉だと思うのですが。

2008年に「Myこれ!チョイス 02 雪のコンチェルト+シングルコレクション」というのがシングル8曲を加えて発売されており、2100円と低価格なんでぜひ購入していただきたいのですが、Amazonでは“一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です”という残念なことになっております。

スポンサーサイト