ウォーシップガンナー2鋼鉄の咆哮

10年前に買ったプレイステーション2が逝ってしまい、プレイできなくなったゲームソフトが何本か残っております。どうしようこいつら…捨てるべきか、それとも新たにPS2を買うべきか。
まあボーナスまで判断は保留するとして、「今さらPS2?」と驚きの紳士淑女諸君に、今夜はPS2も莫迦にできないぞ、というゲームを紹介してみたいと思います。
「信長の野望」「三国志」などで有名なコーエーが発売した「ウォーシップガンナー2鋼鉄の咆哮」鋼鉄は“くろがね”と読んで下さい。第二次世界大戦期を舞台とした海戦アクションゲームです。我々の世界とは少々違っていて、東シベリアには北欧から渡ってきたらしい人々が建国したウィルキア王国という国が主人公の国で、地政学
的に日本とも密接な関係があるのですが、この国でクーデターが発生し、反乱軍はウィルキア帝国を名乗って世界征服を宣言。主人公達は亡命政府の艦隊となって日本に落ちのびます。
しかし日本も脅迫に屈してウィルキア帝国につき従ってしまし…ということで、米英を中心とする連合国とウィルキア・日・独を中心とする枢軸国による第二次世界大戦が勃発に巻き込まれていくわけです。
主人公は最初駆逐艦に乗っていますが、海戦で勝つ度に様々な兵器や設計図や金を手に入れ、武装や装甲やエンジンを換装するばかりでなく、巡洋艦だ戦艦だ潜水艦だ空母だと様々な艦に乗り換えて、多種多様なミッションに臨んでいきます。
このゲームの醍醐味は、海戦ももちろんあるけど、本当のところは自分好みの艦を作っていくところにあります。排水量という上限を抱えながら、いかに兵器をレイアウトしていくか…これはもう海戦そっちのけで楽しいです。しかもミッションが進むにつれて兵器も近代化していき、ミサイルやCIWSを装備したり、ジェット機を乗せたりできるようになっていきます。もっとも敵も同様に兵器が強力になっていくので、第二次世界大戦時の装備にこだわっているとすぐに沈められます。

さらには、パルスレーザー砲や荷電粒子砲、レーザー砲やレールガンといった未来兵器も登場、カニ光線、ニャンコビーム、イカリングレーザーといったお笑い兵器、波動砲、光子魚雷といった大量破壊兵器すら登場していきます。男のロマン・波動砲!当然発射前後は全動力が停止してしまうのはお約束です。
そしてウィルキア帝国の強さの秘密・超兵器が随所に登場してきます。
1.超高速巡洋戦艦「ヴィルベルヴィント」:なんと時速80ノット!
2.超巨大潜水戦艦「ドレッドノート」
3.超巨大双胴強襲揚陸艦「デュアルクレイター」

4.超巨大爆撃機「アルケオプテリクス」

5.超巨大双胴戦艦「ハリマ」
6.超巨大航空戦艦「ムスペルヘイム」
7.超巨大列車砲「ドーラ・ドルヒ」:列車線4本を占領する列車砲。搭載する160cm列車砲から隕石のごとく砲弾の雨を降らせる。

8.超巨大氷山空母「ハボクック」
9.超巨大レーザー戦艦「グロースシュトラール」
10.超巨大攻撃機「フォーゲル・シュメーラ」:4枚の羽を持つ異形の攻撃機。巨大レーザー砲で海を割るような射撃を行い、海面に小型レーザー砲台を投下して海空両面から攻撃をしかける。

11.超巨大ドリル戦艦「アラハバキ」:その姿はまさに海底軍艦轟雷号…

12.超巨大戦艦「ヴォルケンクラッツァー」
13.超兵器水上要塞「ヘル・アーチェ」:海上油田に偽装した超大型レーザー砲台。

14.超巨大航空戦艦「リヴァイアサン」
15.超巨大潜水戦艦「ノーチラス」
16.究極超兵器「フィンブルヴィンテル」:異形の戦艦。黒い雷球を放ち触れたものを対消滅させることができ、氷山や島を消し去るほどの破壊力を持つ。これまでの超兵器はこのフィンブルヴィンテルを起動させる為の実験台だったらしい。超兵器の動力はフィンブルヴィンテルを原型にして生み出されたらしいので、いわば超兵器のオリジナル。要するにラスボス。

プレイヤーは、自分の艦を操船しつつ各種武装を発射しなければならないため、海戦中は多忙を極めますが、機銃や航空機などは自動兵装にもなり、また全ての兵器を自動発射する夢のようなアイテムもあります(操船に専念できる!ただし弾切れ注意)。
私が(というか皆やると思いますが)目指したのは、大和級の戦艦を二隻くっつけた双胴戦艦で、これに波動砲4門(前後に2門)、光子魚雷などを積んだ「テラ・キャノン級戦艦」(勝手に命名しました)はぜひ設計図をお目にかけたいのですが、PS2使用不能にて残念ながら図示できません。以下は参考画像です。

しかし、その後気付いたのです、本当に強いのは近代的艦船であるフリゲート艦であるということに。電子兵装が多数取りつけられ、120ノットという超兵器もびっくりの高速を叩きだし(何しろ核融合炉を積んでますので)、超音速酸素魚雷を山のように積んだ「ギガ・トーピード級フリゲート」(やっぱり勝手に命名)は、海原を稲妻のように駆け抜け、右に左に超音速酸素魚雷をぶっ放し、敵の攻撃をひらりひらりのかわしまくるという、「まさに海の三国無双や~!」という戦いぶりをすることが可能でした。

もうおわかりかと思いますが、このゲーム、進めば進むほど現実とかけはなれたSFな艦が登場して未来兵器を撃ち合うという「バカゲー」(褒め言葉です)になっていくのです。海戦画面は非常に美しく、敵艦の数もありえないぐらいに大量に登場。わらわらと群れを成して襲ってくる敵艦をひたすら1隻でブチのめすさまは、まさに「軍艦無双」。アクション性も非常に高く、バカゲーでありながら極めて良ゲーです。甲板狭しと詰め込んだ巨砲が四方八方に火を噴き、大艦巨砲主義が大爆発。
なお、本編では登場人物達はみんなシリアスに役を演じていますが、エンディング後の特殊シナリオでは登場人物全員が見事に壊れ出すのもとっても素敵です。PSP版「ウォーシップガンナー2 ポータブル」も出ていますので、今からでも遅くない、ぜひ一度プレイしてみて下さい。
ちなみに、鋼鉄の咆哮2ウォーシップガンナーというゲームや、鋼鉄の咆哮2ウォーシップコマンダーというゲームもあって、混乱することこの上ないです。同じ会社でパチモノつくってるみたい……
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