好きなアニメキャラ(その67):此花光莉(Strawberry Panic)

声優・松来未祐が亡くなって早くも49日が経過したということで、公式ブログ「松来未祐日記」で病名が「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」で、最終的な死因が「悪性リンパ腫」だったことが報告されました。CAEBVはEBウイルスが慢性的に体内で活動、増殖を続ける稀な疾患で、現在有効な治療が確立されておらず、高い致死率を示す予後不良の疾患なんだそうです。アジア地域での症例が多い反面、欧米では少なく、世界的な研究がほとんど進んでいないとか。

Wikipediaによると、EBウイルス自体はごくありふれたもので、大多数の人が感染を経験していますが、免疫ができて問題にならないそうです。日本人では90%以上がEBウイルスに対する抗体を有していますが、非常に稀なケースとして、EBウイルスの初感染時、あるいは既感染のヒトにおいても免疫制御されていたウイルスが何らかのきっかけで体内で再活性化をきたした場合、体内での免疫制御が不能となってしまい、慢性的にウイルスが増殖し、重症化してしまうそうで、これがCAEBVです。

松来さんについては入院中から白血病説が囁かれていましたが、白血病ではなかったものの思いもよらない難病だったということになりますね。EBウィルスは白血球の一種であるリンパ球内で増殖し、成人の場合、原因不明の高熱、貧血・出血症状、肝脾腫などの症状を示し、根治的な治療法が確立されておらず、最も有効な骨髄移植でも成功率は約50〜70%と低く、数年の間に約半数が死亡する予後の悪い病気だそうです。最近は使用薬剤の進歩により、95%の成功率を出す施設もあるということですが…松来さんは残念ながら……。

本日は改めて松来未祐さんを偲び、既に松来さんの記事とか「Strawberry Panic」の記事でも一部取り上げておりますが、「好きなアニメキャラ」として改めて彼女の演じた美少女・此花光莉を紹介したいと思います。最期に演じたアンナ・錦ノ宮については既に紹介済みですが、同じ美少女と言っても極めて対照的です。

此花光莉はド百合アニメ「Strawberry Panic」のメインヒロインの一人です。アストラエアの丘にある3つの中高一貫制女子校である聖ミアトル女学園、聖スピカ女学院、聖ル・リム女学校と、そのはずれにある3校共通の寄宿舎「いちご舎」を舞台に、各校の生徒たちが繰り広げる百合物語です。学園百合ものと言えば「マリア様がみてる」が有名ですが、あちらが女性の想像する百合ものだとすれば、こちらはオノコ達が妄想する百合ものと言えましょう。

光莉は聖スピカ女学院の3年アン組に在籍しています。中高一貫制なので3年生とは中学3年生、アンはフランス語の数詞unで要するに1組ということですね。身長は152cm、生年月日は不詳ですが、星座はおとめ座。スペックが少ないですが、多分それは作品世界がガチ百合なせい。オノコ共は、自分達の対象にならないキャラのスペックは気にしないようです。近所でも評判の美少女で、両親が悪い虫から守るために3年の時に聖スピカ女学院に編入させましたので、まだ入学して1年目ということになります。超百合ワールドだから両親が思っているのは違う「悪い虫」がわんさかいるんですけどねえ。

聖スピカ女学院はアストエアの丘においては聖ミアトル女学園に次いで創設された学校で、女性の自立、社会進出を重視する校風を持っています。そのため学業と共に、水泳や乗馬などのスポーツにも力を入れています。制服は青いブラアスの上に純白の上下で、スカートは3校の中でもっとも短くなっています。キャリアOL風といった感じですが、校風を反映しているのでしょう。


馬場やプールなど、施設の充実振りは一番です。「下着及び手袋は白色以外の使用を禁止する」という厳しい校則があります。

なるほど、光莉の着がえを見ると確かに白だ。ですが、他の生徒達を見るとソックスやストッキングは白でなくてもいいようですね。

3校目の聖ル・リム女学校が自由な校風で、学年の上下関係も緩いせいか、もっぱらスピカはミアトルをライバル視している側面があり、「エトワール」というアストラエア3校の全生徒の中から1年に1回選ばれるベストカップルに与えられる称号も、ミアトルからの輩出が3分の2と圧倒的に多いこともあり、スピカの生徒会長の冬森詩遠はスピカからエトワールを出そうと奮闘しています。

そんな生徒会長のお眼鏡にかなったのが光莉と5年トロワ組(要するに高校生で2年3組)の鳳天音のカップリングです。劇中ではいろいろありますが、二人は危機を乗り越えスピカ代表としてエトワール選に出馬し、見事エトワールの地位を手にすることになります。

何でもそつなくこなす優等生で、美しいものが好きです。スピカきっても美少女と噂されているので、鏡を見る度うっとりしていたりして。これくらいのルックスで生まれるのなら女性をやってみたいですね。

部活動は聖歌隊に所属しています。見た目も性格も男前な(女の中の男?)天音(何しろ通称「プリンス」)には密かに憧れていたそうなので、エトワール選は願ったり叶ったりだったことでしょう。



天音同様に宝塚の男役的キャラである剣城要からは度々迫られて、力尽くで口説かれそうになっていましたが、これは要が光莉のことを好きだからではなく、要は実は天音のことが好きなのですが、素直にそれを示すことができず、あてつけで光莉を狙っていたらしいです。

天音×要だと思わず「ウホッ」「アッー」の声が出そうになるのですが、実はどちらも正真正銘の♀だという。百合なのに薔薇のようなカップルは何と言ったらいいのでしょうか。「薔薇型百合」?そんな花が実際にあったらスゴイでしょうね。

親友はクラスメートで聖歌隊でも一緒の南都夜々。親は一体何を考えてこんな名前にしたのやら。夜々は真性の百合で、好みのタイプは「何も知らない初な娘」ということで、光莉はまさにドストライク。それなのに友人として振る舞うというのも厳しいでしょうね。友達から始めて恋人に…ならいいのですが。

夜々はガチで光莉が好きということで、要に煽られる形で光莉の唇を強引に奪ったりしていましたが、光莉は優しい性格なのでその後は和解しています。ただ、夜々の想いまでは受け取って貰えませんでした。


ドMかと思われるほどいいように弄ばれる光莉でしたが、最終的には意中の天音と結ばれたので、なんだかんだ言っても結局は勝ち組になる幸運の人なのかも知れません。でもそれも本人の性格とかルックスあってのことなんでしょうけど。

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