トップをねらえ!(その1):第一話「ショック!私とお姉様がパイロット!?」

だいぶ雪が消えてきまして大変良い傾向です。転倒の影響もだいぶ薄らいでめまいがなくなったし。ただ寝違えがなかなか頑固で。ゴッドハンド輝式ストレッチングをやっているんですが、やりすぎで筋肉痛を発生させていたりして。ストレッチで筋肉痛ってなんなんだ。

さてせっかくHALさんからリクエストがあったので、これからしばらく、日曜日は「トップをねらえ!」のレビューをやっていきたいと思います。言ってもらえるうちが花ですからね…仕事も基本この路線で来ておりますが。まずは「トップをねらえ!」の概要を説明しておきましょう。

「トップをねらえ!」は1988年にガイナックスが制作した1話30分、全6話のOVAです。監督は庵野秀明(初監督作品)。昭和のアニメ・特撮作品などのパロディをふんだんに盛り込んだロボットアニメはアニメファンのみならずSFファンにも受け、第21回(1990年度)星雲賞メディア部門で受賞しています。ちなみに「オネアミスの翼」も第19回(1988年度)で受賞しており、間の第20回(1989年度)は「となりのトトロ」が受賞しています。SFだったのかトトロ!

ちなみに当ブログで紹介した作品としては、第32回(2001年度)に「高機動幻想ガンパレード・マーチ」(ゲームとしては初で、今のところ空前絶後)、第34回(2003年度)に新海誠監督の「ほしのこえ」、第43回(2012年度)に「魔法少女まどか☆マギカ」が受賞しています。

それにしても「となりのトトロ」がねえ…いや、各種映画賞を受賞している作品の出来そのものには何の文句はないのですが、星雲賞というのがどうも。でも実は本作で草壁サツキを演じたのが日高のり子で、それがタカヤ・ノリコ役抜擢の決め手だったそうです。サツキの泣きの演技が良かったからという。そういえばノリコは毎回のように泣きまくりますからね。泣きの演技は重要でしょう。

そして佐久間レイのお姉様キャラ、川村万梨阿の気の強い赤髪キャラへの抜擢にも理由があるのです。そのあたりの打ち明け話は下の動画をご覧頂ければと。「トップをねらえ !」三人娘のCVを務めた日高のり子、佐久間レイ、川村万梨阿が座談会をしており、非常に興味深い話を展開しています。
宇宙戦艦だの光子魚雷だのワープだのと、ばりばりのSFなんですが、実は舞台は非常に近未来です。なんと物語開始時は2021年の初夏ですから。あと6年しかないぞ、大丈夫か?(ぜんぜん大丈夫じゃない)

本作では宇宙船は第一~第五世代に分類されていますが、現在現実世界で我々が知っているあらゆる宇宙船は第一世代となります。第二世代は光子力推進による亜光速航行が可能な宇宙船(いわゆる光子ロケット)。第三世代がワープ(超光速)航法が可能な宇宙船で、太陽系外への進出が可能となっています。この分類でいくと「機動戦士ガンダム」など宇宙世紀の宇宙船は全て第一世代、「宇宙戦艦ヤマト」に登場する宇宙船群は第三世代に該当しますね。

なぜこれほど文明が進んでいるのかというと、なんと人類の宇宙進出以前の日米戦争で日本が経済力と超科学兵器の活躍によって勝利し、地球帝国を建国したという背景設定があるのです。架空戦記の延長上の世界とでも申しましょうか、まるでP・K・ディックの「高い城の男」みたいです(あっちはドイツと日本が世界を二分していますが)。故に宇宙船の艦内インテリアやデータ表示はほぼ日本風で統一されています。もちろんガンバスターも。そのわりに宇宙船の名称とか和名ではないのですね。まあ国粋主義とかの観点から作られた作品ではないのでいいのですが。

各話のラストには科学講座がありました。これを見ると「トップをねらえ!」世界の科学用語が勉強できるのですが、基本難しい…。まあブラックホールを使ってワープをしたり慣性を消去したりしているということで。ブラックホールを用いたエンジンが縮退炉と呼ばれています。ガンバスターは二機のバスターマシンが合体するので縮退炉を二基積んでおり、これが物語の最期のカギとなります。

それでは第一話「ショック!私とお姉様がパイロットに!?」を始めていきましょう。第一話はもうほぼ完全に「エースをねらえ!」世界です。

タカヤ・ノリコのパパン、タカヤ・ユウゾウ提督は宇宙戦艦ルクシオン号の艦長にして第一超光速艦隊「ルクシオン艦隊」を司令官でした。


初航海で銀河系のペルセウス腕を中心とする外宇宙の探索に出発しましたが、2015年12月19日に白鳥座宙域で宇宙怪獣と遭遇し、艦隊は全滅。脱出艇で脱出したオオタ大尉以下47名だけが奇跡的に生き残りました。オオタ大尉が後にノリコのコーチになるんですが、ちゃんと新聞に出ていますね(右上の顔写真)。しかし2015年12月19日って…もうすぐですNE!

そしてノリコはパパンの遺志を継ぐべく宇宙パイロットを志し、帝国宇宙軍付属沖縄女子宇宙高等学校(略称沖女)に入学します。

沖女は一人乗りの対宇宙怪獣用人型機動兵器であるマシーン兵器のパイロット養成学校で、日々の授業でもマシーン兵器が使用されています。非武装でしょうし訓練用だからデチューンされているかも知れませんが、そういうパイロットの養成機関に女子校があるってスゴイですね。

腕立て・腹筋のほか、組体操までやっています。操縦の訓練なんでしょうが、自分の手足のごとく扱えるようにならないといかんということなんでしょうか。ピラミッドは8~9段くらいの作って途中で崩壊して死傷者とかが出て問題になったりすると風刺が効いているのですが、なにしろ30年近く前の作品なんで。

三年生の操縦をボケーっと見ていたノリコ、キミコに突っ込まれます。入学して一ヶ月、ノリコの操縦は全くダメダメらしいですが、新しいコーチも来るから練習しようと励まされます。

校庭で縄跳びするノリコ。生身の身体能力は抜群ですが、それがマシーン兵器の操縦に全然反映されないようです。

そこをマシーン兵器に乗った三年生達に絡まれてしまいます。ノリコがタカヤ提督の娘であることは知れ渡っているらしく、操縦センスもないので「コネで入学した」と思われているようです。その要素は…ゼロではないかも知れません。

そこへお姉様のマシーン兵器登場。「あなた方もパイロットを目指すなら、御自分にプライドをお持ちなさい!」と諫めます。逃げていく三年生達。同学年からもお姉様呼ばわりとは。しかしお姉様の機体、頭部の形状とかが他とは明らかに違いますね。お姉様専用機かしらん。学校の備品にそんなのありなのかなあ。首席の生徒だけ特別な機体が貸与されるとかなんでしょうかね。

「エースをねらえ!」では竜崎麗香の役どころの“お姉様”ことアマノ・カズミが華麗に登場。お姉様とか聞くとむしろ「マリア様がみてる」を思い出しますが、「マリみて」は1998年刊行なのでこの頃はまだありません。「マシーンの操縦はね、六つのバランサーと一緒に、二つの手足のフィードバックさえ気をつけていれば大丈夫よ」とアドバイスするカズミ。次の瞬間には、なすべきことを体がやってくれるとこともなげに言う憧れのお姉様に驚嘆しきりのノリコは、天才ですねと賛美しますが、それはカズミにとっては褒め言葉になりませんでした。

「それは違うわ、タカヤさん。そうするために、努力するのよ!」「私もマシーンに乗って最初の日は転んだわ。でも、次の日から転ばない様に練習したの。努力次第で、あなたもそうできるわ」と窘めるお姉様。でもノリコの心にはにはイマイチ響かず、「じゃ、努力の天才ですね」と頓珍漢な返事。

お姉様が腕に巻いていた黄色いリボンを貰って有頂天のノリコ。心ここにあらず。人生最良の日だそうですよ。ちなみにこのリボン、この先常にノリコのそばにあります。

そんなノリコを木の陰からじっと見ていた三年生。もうぱっと見で悪役決定な表情ですね。こんなJK、出会いたくありません。というか本当にJKなのか?2~3年年をサバ読んでそうな。

全校集会開催。生徒は全員マシーン兵器に乗っています。一年生が赤、二年生が緑、三年生が青のカラーリングのマシーン兵器に乗っています。ラインも学年により本数が違いますね。校長先生以下教職員は全員生身ですが、マシーン兵器の中では通信機能でおしゃべりし放題。

そして「エースをねらえ!」では宗方仁の役どころのオオタ・コウイチロウ登場。なぜか昭和を連想するメガホン(パナソニック製)を持って、スーパーカブに乗って登場。制作時期が昭和だから…という楽屋オチはさておき、初期型C100改未来カブなんだそうです。でもスーパーカブは世界に誇る日本の名車なので、現実世界でもきっと2021年になっても存在しているはず。事故当時大尉だったオオタは中佐になっています。CVは名優・若本規夫。夜は他の先生達と飲みながら穴子さんボイスになってないかちょっと心配。

オートバランサーを切って校庭50周を命じる鬼コーチ・オオタ。走ることすらできないでマシーン兵器を踊らせているノリコは生身で校庭50周を命じられます。一年生とはいえ他の子はちゃんと走らせているので、ノリコのセンスのなさが光りますね。

放課後のロッカールーム。意地で生身で走り抜いたノリコはグロッキー。でもそれが逆にオオタの目にとまったのではなかろうか。非常に気になるのはこの張り紙。男の目がない女子校では女の本性がさらけ出されるとか聞きますが、これが本性なのでしょうか?リリアン女学園は綺麗そうだったけど。育ちか?育ちなのか!?まあ宇宙軍付属高校がお嬢様ばかりのはずはないですよね。みんな鬼の哭く街・A立区出身ででもあるのでしょうか…

翌朝、電話で叩き起こされたノリコ、驚愕のニュースを聞いて仰天します。この人の部屋は汚くないので、ロッカー室の乱雑さは他の人のせいでしょう。でも自分のテリトリーとそれ以外で行動がまるっきり変わる人もいるからなあ。

新型戦艦エクセリオンに乗り込むパイロット候補生2名が決定しました。たったの一日で決めたかオオタコーチ。ド本命のアマノ・カズミはいいとして、もう一人がなんとノリコ。通告の文字が小さすぎて読めないでしょうが、「宇宙軍少尉に任官し、一学期終了後(と言っても2週間後ですが)に衛星軌道基地シルバースターに転校するとのことです。

掲示板の前の女子生徒達が囁きあいます。「ほ~ら、あの娘よ。なんでも父君が全滅した艦隊の提督だったんだって」「じゃ~コネでパイロットに?」「決まってるでしょ。ものすごっいグズなんだから、昨日見たでしょコーチも贔屓よ!」「どーやって取り入ったのかしら」「全滅娘が、そこまでしてお姉様に近づきたいのかしら」「全滅娘がパートナーじゃお姉様が可哀想よ~」…いや、本人すぐそばにいるんですが。それにしても「全滅娘」ってひどい言い様ですね。ノリコの責任ではないのに。でもマシーン兵器では走れもしなかったのにパイロットに決定ではそりゃあ納得いかないでしょう。

あまりの罵詈雑言(多分「聞かせてんのよ」的物言い)に耳を塞いで走り去るノリコ。女子校の本性その2なのか。今回初めての“泣き”入りました。

コーチの部屋で辞退を申し出ようとするノリコですが、ドアの前に来たら中からの声で先客がいることに気づきました。室内にはコーチとお姉様が。オオタがルクシオンの生き残りと知って驚くカズミですが、それで提督の娘であるノリコをパイロットに選んだのかと問うカズミを「この計画はお前が考えている以上に重要なものなんだ。人類の存亡をかけた問題なんだ。」と叱責するオオタ。やはり生身で校庭50周の根性に賭けたのか。でも「提督の娘」要素も絶対あると思うな。提督もああ見えて根性で提督に上り詰めたんだよ!(なんだってー!!)

何も言えずに教室に戻ったノリコ。「お姉様には、完璧に嫌われるし、パパのコネでパイロットになって、学校中の人を敵に回すし…どうしよう…もう…最悪…」と2回目の“泣き”入りました。通告にもこんなひどい悪戯書きが。“大阪へ帰れ”ってことはノリコは大阪出身なんですね。関西弁が全然出ないし気づきませんでした。

「それでも任官された以上、動けるように、練習しといた方がいいんじゃないの」というキミコのアドバイスに従い、格納庫に行ってみればノリコのマシーン兵器にも悪戯書きが。これが女子校なのか!?胸にオッパイを描いて、矢印で「くろい」ってのが地味に笑えます。あと「使用済」ってのも。女ってコワイ。

それでも涙を拭いてコクピットに入るノリコにさらなる罠が。なんと座席に画鋲が仕掛けられていました。昔読んだ少女マンガでは、バレリーナを目指すヒロインのトゥシューズに画鋲が…というのがありましたが、これが女子のやり方か!「もうイヤだ…もうイヤだよ~」と3回目の“泣き”。落書きでも泣いているから4回目とも言えないこともないですが、ここは合わせ技一本で。

ちなみにデスマッチ系プロレスではこんなに画鋲が刺さったりします。画鋲の一本くらい、消毒さえしとけばどうということないよ…ってのじゃフォローにはならんですかね。ノリコには体より心へのダメージが深刻なんでしょうから。

そしてそんな様子を見ている人達が。これはもう一目で犯罪者の顔ですわ。あ、左側の人はさっきの子だ。

ノリコ、泣きじゃくりながらコーチに直訴します。「私、才能なんてありません。絶対ありません!見込みもありません。みんなも、贔屓だって言ってます。それに、アマノ先輩のパートナーだなんて、ひどすぎます、残酷です!」と泣き叫ぶノリコに対し、「お前がパイロットになる為に持っていない物を、アマノが持っているというんだな。付いてこい!」とあくまでクールなコーチ。女の子が泣きじゃくってたらこっちがオロオロしてしまいそうなのに、かっけえなあコーチ。流石は若本ボイス。ちなみに右脚が悪くて杖(ロフストランドクラッチ)を使っていますが、それでスーパーカブに乗っていたのかな。


ちなみにコーチの杖、ウルトラマンレオに登場した時のモロボシダンの使ってたものに似ていますね。第一話で双子怪獣との戦闘中に右脚を折られたセブンは、以後ウルトラマンレオに厳しい特訓を課して彼を鍛え上げていくのですが、オオタコーチの厳しい姿勢はこれのオマージュなのでしょう。

オオタに付いていきながらなおも泣いているノリコに、オオタが叫びます。「あれを見ろ!あれがお前にないものの姿だっ!」そこには…

「お姉様が鉄下駄を!」そう、鉄下駄を履いて神社の階段の駆け上がるカズミの姿がありました。「確かにアマノには素質がある!しかし、それ以上にあいつの才能を形造っているのは、あいつ自身の努力だ!確かに、お前には才能がない!努力の分が、すっぽり抜けているからだ。しかし、お前には素質がある。だから選んだ。タカヤ!努力をしろ、才能を磨け、他を頼るな!いいか、自らの全身で感じ、頭で考え心で判断しろ!宇宙で頼れるのは自分だけだ!」

前にもカズミが努力の大切さを説いていましたがあの時は全く頭に入ってこなかったノリコ。今回はちゃんと理解したようで俄然やる気の表情になりました。やはり百聞は一見にしかず、なんでしょうか。ちなみにこの鉄下駄シーンのアフレコ、日高のり子は見ると笑ってしまうので、若本さんの「見ろ!」のセリフにもかかわらず台本で画面を隠してしゃべったそうです。それから当時、方々で「トップをねらえ!」第一話というと「鉄下駄!」と話していたらしく、庵野監督が「日高のり子は第一話の一体何を見ていたのか」と嘆いたとか。

そして翌日は4時過ぎに起きてロードワーク。さらに腕立て、懸垂とトレーニングを重ねます。でもノリコの場合、身体能力は既にあるのでマシーン兵器の操縦を集中的にやった方がいいんじゃないかとも思いますが…。いや、オオタはバスターマシン(ガンバスター)を見据えての特訓なんでしょうね。あれは特に根性で動いている感じだから。

もちろんマシーン兵器でも特訓しています。でも頭に古タイヤを乗せてのバランス維持はともかく、古タイヤ引き摺ってのランニングとかには意味があるんでしょうか?ノリコがやる気になったのはいいことですけどね。しかし生徒達は「ずーとコーチが付きっきりですもの、上手くなってあたりまえよ」と冷ややかな感想。


あの意地の悪そうな女生徒、カシハラさんだということが判明。そういえばカズミも彼女の方が適任と言っていましたね。自分でもそう思っていたのにぽっと出の一年生に持って行かれて悔しいのうwww、悔しいのうwww。しかも「あたしのどこがタカヤさんに劣っているっていうんですか」との直訴に対し、コーチは「答える必要はない!」と一刀両断。さらにはカズミにまで「およしなさい!見苦しいマネはなさらないで、カシハラさん」と言われる始末。それはそうと、なんでそこにいるんだカズミは。

それでも納得がいかないカシハラさん、今度は入浴中のノリコを捕まえて放課後に付き合えと。マシーン兵器に乗って来いとのことなので、これは決闘パターンですね。え?入浴シーンをもっと?いやいや、これからもっと大胆なシーンがありますからそっちをご期待下さい。

やはり決闘でした。「あなた、出発までには止めると思ったのに、意外と頑張ったわね。でも、止めないなら、あたしが止めさせてあげるわ!行くわよ!全滅娘!」と戦いを挑むカシハラさん。あんまり口が悪いのは敗北フラグですよ。

シャドーボクシングとはやっていましたが、人の乗ったマシーン兵器との格闘戦は未経験のノリコ、ボコボコにされてしまいます。「走るのが精一杯のあなたに格闘戦は無理のようね」とモニターで勝ち誇るカシハラ。まるで般若のようなあさましい表情です。この顔を見たらそれだけでカズミに振られちゃいますよ。

そして二人だけの秘密の決闘かと思いきや、コーチ、カズミにキミコまで居て衆人環視状態でした。公開処刑を狙っていたか、カシハラ!キミコが「コーチ!もう止めさせて下さい。これ以上は無理です、ノリコが可哀想です!」と言うのに対し、「何を言ってるの、実戦はこんなものじゃないのよ!」というカシハラ。そして「その通りだ!」と同意するコーチ。

なすすべもなくピンチのノリコ。「コーチ…コーチ、どうしたらいいんですか、コーチ」と言うノリコ(この時も泣いています)の脳裏に(他を頼るな。全身で感じ、心で判断しろ!)というコーチの教えが。心の判断に従っモニターを切るノリコ。

驚いて「何てことを…」と呟くカズミに対し、サングラスを輝かせるコーチ。これは勝利確定のフラグですな。

モニターを切ったのを“舐めたマネ”と感じて激おこプンプン丸となったカシハラ、マシーン兵器に内装されているトライアングルクローを出してとどめを刺しに行きますが、間一髪躱したノリコは空高く飛んでイナズマキックを繰り出します。逆転勝利。

「マシーン兵器に乗って一ヶ月の子が、あのイナズマキックを…信じられないわ」というカズミですが、これで少しはお姉様もノリコのことを見直してくれたかな?イナズマキックはガンバスターの必殺技として有名ですが、カズミのセリフから察するに、ノリコのオリジナル技ではなく、マシーン兵器の格闘技として以前からあったもののようですね。

出発当日。赤いブレザーを着てJAL機で出発するノリコとカズミ(&コーチ)。お前らは東京オリンピックの日本選手団か。

見送りの生徒達の中央には美術部謹製の「トップをねらえ!」の横断幕が。ちなみにトップとは、先行遊撃マシーン兵器部隊の名称というか略称のようです。

見送る生徒の中にはキミコとカシハラさんの姿も。カシハラさん、般若みたいだった以前とはまるで別人のようにいい笑顔です。ノリコに負けたことで納得がいったのでしょうね。拳を交えて友情を築くのは少年マンガ風ですね。ちなみにキミコはヒグチ・キミコ、カシハラさんはカシハラ・レイコが本名です。

そしてエンテ翼のカッコイイJAL機(鶴のマークも健在)は急上昇してブースターを切り離すと衛星軌道上基地シルバースターに向かうのでした。この機体は格好はいいけど、きっとコンコルド並みに搭乗人員は少ないことでしょう。

三人しか乗っていないあたり、「新世紀エヴァンゲリオン」第一話のミサトとシンジしか乗っていないカートレインみたいです。

ということで第一話は終わりです。コメディ調の画像が楽しいEDの「トライ Again…!」についてはまた別途紹介しましょう。

OPにもEDにも主役メカ・ガンバスターが全く登場しません。出たのは「バスターマシン」という単語のみ。EDのラストでアンドロメダ焼きを食べるノリコとキミコが登場しますが、その後ろに第四世代の宇宙戦艦エクセリオンの姿が。アンドロメダ焼きって、エクセリオンでのみ売られているお菓子だと思っていましたが、地球にもあるんでしょうかね。思えばノリコは親友キミコと一年生の一学期しか一緒にいなかったんですよね。地上に残るキミコにもう出番はないかと思いきや……ずっと後で意外な形で再会することになります。

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