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斉藤由貴の歌で妄想する「秒速5センチメートル」(その1):女子大生・明里の恋の終わり

この娘は誰?
 
 本日はいきなりのお願いからで恐縮なんですが…え~これはAKB48のeveryday、カチューシャのオープニングの画像です。全員が一列に並ぶところですが、その際に向かって一番右端に来る娘、この画像では一番手前の娘になりますが、この人の名前をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示いただきたいのです。画像があまりはっきりしていなくて恐縮ですが、お願いします。

 それでは今日の記事です。先日に続いて、しつこく「秒速5センチメートル」妄想劇場を続けてみたいと思います。

 前回は美人女子大生になった明里の恋愛模様を南野陽子の歌で妄想してみたわけですが、ぜーレのシナリオ私の妄想では、大学生時代の彼氏は初体験の相手ではあっても結婚相手ではないので、本編第3話までには別れて貰わなければなりません。在学中に別れて貰ったほうがいいでしょうな。明里にも失恋で涙が止まらない一夜があったのです。

PANT.jpg

 そんな時の明里の心情を綴っていると思われるのが、斉藤由貴の「3年目」です。この歌は1988年の斉藤由貴の6枚目のアルバム「PANT」に収録されていますが、作詞を斉藤由貴本人が行っています。というか、アルバム全10曲中7曲が斉藤由貴の作詞ですね。セカンドアルバムの「ガラスの鼓動」(1986年)から作詞を行っていますが、玄人はだしです。

 それでは斉藤由貴謹製の歌詞に従って妄想を膨らませていくこととしましょう。まずはとにかく聞いてみて下さい。

セーラー服がよく似合う斉藤由貴

斉藤由貴 3年目
http://www.youtube.com/watch?v=oBAok1aoLqI 

 恋を知り、男を知って(!!)少し大人になった明里が、これまでの恋の軌跡を回想します。まずは前回の「私の中のヴァージニア」の頃、すなわち彼との出逢いの頃の回想です。

女子高生明里

  2年前 何も知らない少女の私
  だからただ 真白に微笑んだ

  2年前 出逢いは何げなく
  二人をつつみこんで 広い時の海へ
  すべるようにこぎだした
 

 中学生二年生になる直前に現出した、貴樹とのつかの間の「理想の恋」。一瞬完璧に重なり合った心は、しかし次の瞬間にはどうしようもなく離れていったのです。まさしく秒速5センチメートルのスピードで。一時間に180メートル、一日では4.32キロということになりますね。一年間では何と1576.8キロ…そりゃあ貴樹との文通が間遠くなっていくわけです。

 それでも高校時代は「理想の恋」の呪縛のままに、貴樹への想いを引きずって過ごした明里。しかし、花の都では何もかもまぶしく新鮮なキャンパスライスを始めることになります。そんな真っ白な少女・明里の前にちょっと貴樹の面影を持った先輩大学生「仲原真樹」(仮名:3年生)が現れたのです。ふとした何気ない出逢の瞬間、なぜかしら惹かれ合った二人。そして二人の恋心はゆっくりと、しかし確実に走り始めていったのです。

 さて、続いてそれから1年。前回の「ひとつ前の赤い糸」の頃の回想です。

明里の幻

  1年前 駆け出す心を 止めるものはなく
  息もつけない程に 夢中だった

  1年前 それだけで満たされ
  当たり前のように この人だけを
  見つめ続けると 決めていた


 明里はもう真樹に夢中です。イケメンと美女の恋愛ですから、いろいろとちょっかいもあったことでしょうが、揺らぎません。前回も

  ときどき もつれてもね ふたりの糸 ひきちぎらないで
  あなたに 寄りそいたい 涙に負けない 愛を続けたい


 と言っていました。もう明里は彼と一生添い遂げるものと決心していたかも知れません。

 明里と体を重ねた上に、これほどに明里の心を捉えて放さない「仲原真樹」。明里派の皆さん、この男を放置しておくべきでしょうか?あ、聞こえます聞こえます。地の底から沸き立つような呪詛の声が…
 
 タトエ天ガ許シテモ我々ガ許サヌ……許シテナルモノカ……!!

 成る程、皆さんの気持ちはわかりました。それでは……

 就職活動は困難を極めましたが、何とか内定を得た仲原真樹。明里と二人での卒業祝いは彼のアパートで。
 「真樹さん、おめでとう。」
 「ありがとう明里。明里もいよいよ3年生だね。一足先に社会に出て頑張るからさ、卒業したら…」
 「うん。約束よ、真樹さん。」
 「よーし、結婚資金を貯めるぞ~!」

 しかし、真面目ながらも不器用な仲原真樹に、実社会の洗礼は厳しいものがあった。研修もそこそこに営業部に配属され、厳しい先輩について慣れない得意先回りを始めるが、やることなすこと失敗ばかり。おまけに木訥で正義感が強いのに要領が悪いので頭を下げて謝っておけばいいところで相手を理詰めでへこませて怒らせたりして、上司の雷を貰いまくる。

 理想と全く違う社会の現実にうちのめされる真樹。明里はそんな彼を精一杯支えようとするが、「頑張って」だけではどうにもならない。次第に口数も少なくなり、笑顔もなくなっていく真樹を心配そうにみつめるだけの明里。あんなにも愛していた明里に優しくすることもできなくなった真樹は自己嫌悪に陥り、とうとうある日…

 「なあ…少しの間、距離を置かないか?」
 「!!…そんな…どうして…?」
 「俺…今の俺は…明里を大事にしてやれないんだ…」
 「そんなこといいの!真樹さんが大変なの、わかってるから。私に出来ることなら何でもするから、そんなこと言わないで…」
 「ごめん…ちょっとだけ…立ち直る時間、くれないか…。頼むよ、明里…」
 「……」

 それが彼の願いならと、泣く泣く距離を置く明里。鬱状態に陥りながらも苦闘を続ける真樹。しかし燭光はなかなか見えない。しかし、八方塞がりで絶望に捕らわれ始めた真樹の前に、天使が舞い降りる。

優しい香奈先輩

 「仲原君じゃない。まだ残業してるの?」
 「あ…夏目先輩。どうしたんですか、こんな時間に?」
 「うん、ちょっと忘れ物があったの。近くで飲んでたから取りに戻ってきちゃった。」

 ぺろっと可愛く舌を出して見せたのは、社長秘書の夏目香奈。短大卒で入社したというから会社ではずいぶんと先輩だが、年は4つ5つkしか離れていない。独身社員が虎視眈々と狙っているという美人OLだ。

 「あんまり遅くまで根を詰めると毒よ。明日もあるんだし。」
 「え、ええ…」
 「ほら、たまには飲みましょうよ。悩みならお姉さんが聞いてあげるわ」
 「ちょ、ちょっと先輩…」

 ぱーんと背中を叩かれて仕事を止めさせられた真樹は、バーで香奈と飲む。積もりに積もった愚痴を嫌な顔も見せずに聞いてくれる香奈。時折くれるアドバイスは的確なものばかり。

 「すいません、俺…夏目先輩のこと…誤解してました。」
 「なーに?男に色目を使う腰掛けOLとか思ってたの?」
 「い、いえ…そんな…。でも、営業の仕事にこんなに詳しいなんて…」
 「去年まではやってもの。営業…」
 「そ、そうなんですか!?てっきりずっと秘書さんだと…」
 「ふふふ…実はね…」

 夏目香奈は営業部で並み居る男達を尻目にずば抜けた成績を上げていたのだった。しかし、上司を含む男達の暗い嫉妬により、祭り上げられる形で総務部に異動を命じられたのだった。

 「ホント、うちの会社の男ときたら、努力もしないで人の足引っ張っちゃってさ。でも、キミは違うわ。不器用だけど、努力している。ウン、お姉さんが助けてあげる。任せなさい!」
 「ほ、本当ですか。お願いします…!!」

 この日、香奈が真樹の苦闘を見かねてわざわざ深夜にやって来てくれたことを真樹が知るのはずっと後のことだった。

先輩OL香奈

 さりげない香奈の助けでめきめき頭角を現し始めた真樹。課でトップの成績を取り、部長賞も貰った。今なら明里にも顔向けできる。だが、今や真樹の心を占めているのは、香奈への恋心だった。

 「夏目先輩、お、俺と付き合って下さい!」
 「あらあら、こんなおばちゃんに何言ってるの?彼女さんがいるって言ってたじゃない。女子大生の。」
 「俺をここまでにしてくれたのは夏目先輩です。俺、もう先輩しか見えません!!」

 その場はごまかした香奈だったが、真樹の猛アタックは続く。一度は男に絶望していた香奈も、真樹だけは可愛い。彼女持ちの後輩を略奪するような真似はしたくないという理性と、真樹への愛情の葛藤に苦悩する香奈。遂に…

 「わかったわ。それじゃ一つだけ条件があるの。」
 「な、何ですか香奈さん。俺、何でもします!」
 「……彼女さんと、ちゃんと別れてきなさい。ずっと待ってるんでしょう?いい?彼女は何も悪くないんだからね、誠心誠意謝罪して許しを貰ってきなさい。そしたら…」
 「…わかりました。そうですよね…このままじゃ、俺、二股かけちまう……」

 真樹に呼び出されて約束の場所に向かう明里。久々に逢う喜びに満ちた笑顔が、悲しみのどん底に沈むことも知らずに……

 ま、この辺でいいでしょうかね。とにかく謝りまくる真樹を前にして静かに涙を流し続ける明里。やがて香奈もやってきて、二人で頭を下げまくる。お互いに「悪いのは私」「いや俺だ」と庇い合う姿を前に、明里は真樹との間に埋めがたい溝が出来てしまっていることを痛感するのだった……

 という訳で、悪人の一人もいない中で、明里の恋は静かに消えていったのでした。
 
   そして今 あなたの背中を見送りながら
   巡るのは何故は こんな場面ばかり

   悲しいとか 辛いとかじゃなく 
   人は皆誰も変わってゆくと ちゃんと受け止める
   3年目…

 
 そして就職後、夫となる人と出会うことになるのですが、それはまた別のお話。

人妻明里

 なお、3年目には、斉藤由貴本人出演のミニドラマがあります。 

ドラマ版
http://www.youtube.com/watch?v=Vbz4zfYo2wk&feature=related

 こちらは斉藤由貴が一人芝居していますが、これを明里だと思うのはちょっと辛いです。こんなに明里を取り乱させ、嘆き悲しませるるような男は許せないな。ラストの斉藤由貴豹変も、明里ならこうはならないんじゃないかと…

3年目のビデオ

 基本的に「秒速」のキャラは失恋しても取り乱しませんよね。せいぜい花苗の泣き寝入りくらいで。その点はリアリティーがないというべきか、美しくまとめたというべきか。でも、リアルでも悲しみを大仰に表す人ばかりではないですよね。

 と言うわけで、妄想劇場はこの辺でお開きに。このほか、「明里、老教授にSM調教の限りを尽くされる」とか「明里、まさかのクリムゾン的展開(悔しい…こんな奴に…でも感じちゃう…ビクンビクンッ)」とか「家庭教師先の教え子のショタに押し倒される明里」とか、色々妄想ネタはあったのですが、明里のイメージを大切にしたいので今回は見送りました。見てみたいという方はリクエストしていただければ善処したいと……しかし、清純明里至尊派から攻撃されそうで怖いです(笑)。

 なお、勝手ながら先輩OL夏目香奈のイメージモデルは壇蜜さんにやってもらいました。出演多謝。


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No title

ユースフさんお疲れ様でした。読後、ゼー○的・・・いや、自分なりに妄想をしてみました。明里の性格や雰囲気を考慮すると、やはり、
(1)大学生で最初の男性経験
(2)2人は環境の変化ですれ違いが生じ、それが原因で破局
という流れになるのではないかと夢想しています。環境の変化とは、ずばり遠距離恋愛!
 就職によるもの、あるいは転勤、はたまた親の都合(例えば男の親が倒れたため、その看病のために帰省せざるを得なくなった)などが考えられます。
 最初は、けなげに遠距離恋愛を維持しようと努力したことでしょう。しかし、そこは若い2人。明里には依存性があると仮定すれば、遠距離は辛かったことでしょう。その寂しさを相手にぶつけたかもしれません。相手の男も若さ故、明里の寂しさを受け止めきれず、ストレスがたまり、他の女性に心を奪われ始めた・・・かもしれません。ハイ!ここで壇蜜さんの登場(笑)
 まあ、壇蜜さんみたいな人かどうか分かりません。個人的には、姉御肌な人がいいと妄想しますが。。。

 ふぅ~、、、妄想がほとばしりましました。いずれにしろ、結婚直前の明里を見る限り、ビッチ臭というか、擦れた感じの雰囲気がないので、真っ当な人生を歩んだと理解してよろしいのでは。妙な薬物を塗りたくられて性の奴隷なった、という展開はないと想像します。

 個人的には、竹書房の「ビタマン」に懐かしさを感じました。たまに、ごくたまにコンビニで買ってましたので・・・

 長文失礼します。それでは、また。

Re: No title

 いらっしゃい、こんばんは。

 おっしゃるとおり、今回の妄想は大学生時代の恋なわけですが、今のところどうしても「秒速5センチメートル」の美しい世界を壊すことにためらいがあるので、誰も悪人が出てこない状況でのどうしようもない運命という形での別離を描いてみました。

 まあ彼と離れている間に「彼の親友の誘惑」とか「ゼミ教授の魔の手」とかもあり得るのですが、第三話の結婚前後の明里にはそういう暗い過去を感じさせるような雰囲気がないので、美しい恋愛をして、美しく終わったという感じが最適かなと思いました。そして明里の責任はゼロという形です。

 実は色々あったのに全て微笑みの影に隠している明里というのもありだと思いますが、そうなるとどうしても「女って恐い」的な感想になってしまうので。

 あと、歌としては南野陽子の「涙はどこへいったの」もありかなと思ったのですが、①この曲はシングルカットされているの ②季節が春である(今回の妄想での別れは秋が適切なので) ③歌詞を見るにつけ、男が詐欺師的であること-などから採用しませんでした。明里にはダメンズに当たらずに一生を終えて欲しいものです。

 まあ、あえて「ダークネス秒速」を妄想してみる、というのも今後はありかも知れませんね…

>一番右端に来る娘

いつもなら調べるトコなんですが、申し訳ありません、超多忙になってしまい・・・自分の好みではなさそうですし(笑)

おおっ、ナンノの次はこのお姉さんのアルバムまで!
いやレンタルでもスゴイことだと思いますよ~~~
あ、ヨーヨー繋がり?

芸能人の歌詞や本はゴースト説があり自分も半信半疑ですが、
信じるものは救われる
っていうか、本当に書いてる人が気の毒ですね。

Re: >一番右端に来る娘

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> いつもなら調べるトコなんですが、申し訳ありません、超多忙になってしまい・・・自分の好みではなさそうですし(笑)

 リプライがなかったので特に書いていませんでしたが、高城亜紀だと判明しました。ここんところは総選挙で20位台とあまりぱっとしないようです。

> おおっ、ナンノの次はこのお姉さんのアルバムまで!
> いやレンタルでもスゴイことだと思いますよ~~~
> あ、ヨーヨー繋がり?

 スケバン刑事って実はあんまり見てませんでした。かつて富士フイルムがAXIAというブランド名でカセットテープを作っていたのですが、たまたまモニターに選ばれて色々とグッズを贈ってきたんですね。で、当時宣伝で起用されていたのが斎藤さんだっといういきさつがあって興味を持ちました。この人のアルバムはきちんとした評価に耐えうるものだったと思います。

> 芸能人の歌詞や本はゴースト説があり自分も半信半疑ですが、
> 信じるものは救われる
> っていうか、本当に書いてる人が気の毒ですね。

 松本伊代が自著について「まだ読んでない」と発言したのには笑いましたが、ゆでたまごのマンガが物理法則をガン無視しても「だってゆでだから」で済まされるのと同様に、「だって伊代ちゃんだから」と誰もが思いましたね。でも出来はともかく、作詞くらいなら案外いけるんじゃないですかね。色んなアイドルがやっているみたいですし。
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ユースフ

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